塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ランパードの存在価値

2010-12-14 02:13:25 | 日記
 ランパードのような優れたプレイメーカーが存在すると、監督の戦術の幅が格段に
広がります。

 まずサイドバックのオーバーラップが容易になりますから攻撃が中央に偏りませんし
ランパード自身が優れたドリブルの技術がありますから、セットプレイの機会も増えま
すし、何よりミドルレンジからのシュートも魅力的です。

 別の例を挙げるならばリバプールがそうですね。

 ジェラードを欠いた際の彼らの攻撃はチグハグですし、何より迫力がありません。

 どんなに有能なサイドバックとウイングがいても、優れたプレイメーカーがいなければ
その効果が得られない事は、近年のインテルが証明しています。

 クーペル政権下の2003-04シーズン。

 インテルはクーペルの要望に応え、両翼に
 
 ファン・デルメイデ
 キリ・ゴンザレス
 ルシアーノ

 など多くの選手を招きましたが、彼らを司るレジスタが不在でクーペルの構想はまさに

 「絵に書いた餅」

 で終わり彼はシーズン途中で解任されてしまいます。

 同様の出来事はモウリーニョ政権下の2008-09シーズンでも起こります。

 自身の十八番4-3-3をインテルでも実現する為ローマからマンシーニ、ポルトから
クアレスマを獲得するまでは計画通りでした。

 しかし相思相愛の間柄であったランパードはチェルシーに残留し、モウリーニョが望む
両翼を起点としたサッカーは、シーズン序盤で頓挫してしまいます。

 結局モウリーニョはインテルの選手達が馴れ親しんだ4-3-1-2の布陣に戻し、見事
セリエA優勝に導きますが、マンシーニとクアレスマは最後まで

 「蚊帳の外に置かれたまま」

 という残念な結果に終わり、モウリーニョ自身も

 「マンチーニの遺産で飯を食っている」

 と相当の批判を浴びました。

 この事例からもわかるように、有能なプレイメイカーの存在はそれだけでクラブに利益を
もたらし、同時にランパードのような存在は伝統あるイングランドでも、非常に稀有な例で
あると言えます。
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ランパードがトットナム戦の後半から出場を果たす

2010-12-14 02:01:12 | 日記
 アウェイのトットナム戦は1-1のドロー。

 ここ5試合白星から遠ざかっているチェルシーですが、僕は今日のマンデー・フット
ボールを見るまで、ランパードが3ヶ月近く故障のため離脱していることに、全く気付
いていませんでした。

 この試合の途中から復帰を果たしたランパードですが、図らずも彼の復帰が

 「現在のチェルシーがランパードに依存していること」
 「ランパードと同じ働きができる選手が、チェルシーの中に存在しないこと」

 の2点を改めて浮き彫りにした気がします。

 僕はランパードは故障とは無縁の選手だと考えていましたが、実はそうでは無かったの
ですね。

 それはモウリーニョだけでなく、後任のグラント、スコラーリにヒディンク、そして現在
のアンチェロッティと、どの監督もランパードを重用してきたことからも窺えます。

 つまりチェルシーのイングランド代表の掛け持ちが、ランパード自身が気付かない中随分
と疲労を溜め込む要因になっていたのかもしれません。

 特にイングランドはクリスマス休暇もなく、シーズン通して試合が行われていますし、

 「FAカップ」

 のような伝統のカップ戦もありますから、多少コンディション不良では主力が欠場できる
ような雰囲気が存在しないのかもしれません。
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