塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

インテル、ベニテスとの契約解除の方向へ(2)

2010-12-22 21:42:04 | 日記
 インテル不振の理由を

 「ベニテスの手腕」

 に押し付けることはアンフェアだと僕は思っています。ベニテスはコウチーニョと
ビアビアニーという若手の起用に躊躇しませんでしたし、クラブ・ワールドカップ
優勝という最低限の責任を果たした事は確かです。

 ベニテスもインテル首脳陣も、前年から大きく選手の顔触れをいじる事がなかった。

 この方針は僕もセリエA6連覇に向けて最適の方法だと考えていましたが、今から
振り返るとこの移籍市場での振る舞いが、今のインテルの立場を決めてしまったと言
えます。

 結果論ですが、ミリートとマイコン、彼らふたりをレアル・マドリーに譲るべきでし
たね。

 「ワールドカップの疲れ」
 「イタリアサッカー初の3冠」
 「戦力の現状維持」

 これらのマンネリを打破するには、レギュラークラスの1部を入れ替える必要があった
のですね。

 これは僕の想像ですけれど、ミリートやマイコンは敬愛するモウリーニョの下、新しい
環境とリーグで新シーズンを始めたかったのでしょうし、それは他の選手にも当てはまる
かもしれません。

 ベニテスとインテル首脳は選手達に

 「新鮮な気持ち」

 を提供できなかったのでしょう。

 ベニテスが若手数人を抜擢したのも、クラブの空気を入れ替え既存の選手達にやる気を
促したかった為でしょうが、故障者の続出で思い描くようにはならなかった。

 僕はそう捉えています。

 クリスマス休暇後、果たしてインテルのベンチには誰が掛けているのか、しばらくの間
様々な憶測が流れるのは仕方ないでしょう。
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インテル、ベニテスとの契約解除の方向へ

2010-12-22 21:26:06 | 日記
 やはり「失言」だったという事なのでしょう。

 インテルは指揮官ラファエル・ベニテスに、契約解除の意向を伝えたとイタリアの
衛星テレビ

 「スカイ・イタリア」

 が伝えています。

 ベニテス監督をインテル首脳陣が見限ろうとしている背景には

 1・現在セリエAで7位と中位に甘んじている事
 2・このままでは2011-12シーズンのチャンピオンズ・リーグの出場権を逃して
   しまう可能性があること
 3・選手達がベニテス監督の目指すサッカーを消化しきれていないこと

 これら3点があると思いますが、一番大きな理由は世界王者に輝いたその日に、クラブに
冬の移籍市場での補強を求めた事でしょ。

 つまり祝賀の席でベニテス監督が

 「しゃしゃりでた。」

 とインテルの首脳陣は考えたのかもしれません。

 以前にもインテルには今回と同様の事件が起こったことがあります。

 それは2008シーズンの出来事で、指揮官がロベルト・マンチーニの時でした。

 この時インテルは「ベニテス」が率いるリバプールに16強で敗退したのですが、
この敗戦を受けてマンチーニは

 「今季でインテルの指揮官から降りる」

 と発言し、クラブを震撼させたんですね。

 この発言によってモラッティ会長はマンチーニと袂を分かち、新指揮官にジョゼ・モウリ
ーニョを迎える決断をしたようです。

 マンチーニからすれば2試合の合計が0-3と完敗であり、リバプールとの総合力の差を
見せ付けられ、一時ではありますが自分の足下が霞んで見えたのかもしれません。

 この2つの事例から判断しても、指揮官は容易に胸のうちをさらけ出さない方が良いこと
がわかりますが、かつてマンチーニを葬ったベニテスが、今度は葬った先で自分が葬られよ
うとしている現実は、何とも

 「皮肉」

 な話です。
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