塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

90年代以降のスポーツ・ブランドの広告展開(2)

2011-09-27 23:32:23 | 日記
 サッカーの本場は欧州ですから、ブランドはどうしても欧州のスター選手との
結びつきが欲しいわけですが、プーマが

 「カズ」

 との契約で多面展開したように、Jリーグ開幕後は日本人選手の広告起用も盛んに
行われるようになりました。

 例えばアシックス。

 90年代のアシックスは「フランコ・バレージ」を支援していることで有名でしたが、
ラモスや城、そして川口などの契約する日本人選手も、随分カタログやポスターに起用
されていました。

 アディダスも中村俊輔や香川真司が欧州の選手と同様の形で広告に起用されています
し、中田英寿の場合はペルージャ入団直後が

 「フィラ」

 その後はナイキの中核を担う存在として、広く世間に知られていました。

 またミズノが本田圭佑をサポートしているのは有名ですし、ミズノがブラジルで絶大な
支持を得ているのは

 「カレカ」

 との契約が成功し、看板シューズ「モレリア」の品質が証明されたからとも言えます。

 ですからブランドが自社の製品の優秀さを世間に伝える際は、

 「クラブと選手」

 の選定に、細かく配慮する必要があります。

 どんなに優れた選手でも、故障が多くては意味がありませんし、クラブも降格してしまえ
ばどうしようもありません。

 ちなみに今プレミアで首位戦線をリードするマンチェスター・シティは

 「アンブロ」

 のジャージを着用していますが、以前は「ル・コック」でした。

 今「ル・コック」の首脳陣は悔しい気持ちで、シティの快進撃を眺めているのかもしれ
ません。
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90年代以降のスポーツ・ブランドの広告展開

2011-09-27 23:16:01 | 日記
 古いサッカー雑誌を捨てずに保管しておいて良かったと思うのは、当時の各スポーツ・
ブランドが、どんな

 「広告展開」

 をしていたかが一目でわかる点です。

 今も昔もスポーツ・ブランドの着眼点は

 「スター選手との契約」
 「ビッグ・クラブのサプライヤーになること」

 ですが、年月が経つとその方法も幾分変わってきていることがわかります。

 例えば「ディアドラ」

 彼らはトッティとインザーギからカッサーノへと、起用法をシフトしつつあります


 それは恐らく前者ふたりが30代の半ばを迎え、現役を退く時期が近いことを意味しま
ているのでしょう。

 90年代のディアドラはロベルト・バッジョの他に、

 ファウスティーノ・アスプリージャ (コロンビア代表)
 ヴィンチェンツォ・シーフォ (ベルギー代表)
 アラン・ボクシッチ (クロアチア代表)

 など、契約選手を全面的に押し出す形で広告を掲載していました。

 今彼らが広告をカッサーノに絞っている背景には

 「自社の理念に沿う選手を探している」
 「目ぼしい契約選手が存在しない」

 というふたつの側面があると考えられます。
 
 また同じくイタリア・ブランドの「ロット」も、90年代は契約する

 「ACミラン」

 を全面的に売り出す広告で、存在感をアピールしていました。

 ちなみにロットは当然ですがセリエAの選手との結びつきが強く、当時は

 ルート・グリット (オランダ代表)
 デヤン・サビチェビッチ (当時はユーゴスラビア代表)
 ポール・ガスコイン (イングランド代表)

 が契約選手として知られていました。

 ちなみに今ロットはフィオレンティーナをサポートしていますが、フィオレンティーナ
自身は

 「ウール・シュポルト」
 「リーボック」
 「フィラ」
 「ミズノ」

 そしてアディダスを経て今のロットとの契約に結びついています。

 それだけクラブにしてもブランドにとっても、互いに納得のいく形で締結を結ぶのは
難しいのでしょうね。
 
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大人の寓話「小鳥の話」

2011-09-27 02:03:41 | 日記
 ガリンシャはボタフォゴ、カフーはサンパウロでプレイしましたが、ガリンシャの場合
は幼い頃経験した

 「小児麻痺」

 の影響で、脚が曲がっていたんですね

 またガリンシャは脚だけなく、知能が幼時のレベルにとどまっていたことで、ボタフォゴ
以外のクラブが獲得に躊躇してしまったのです。

 カフーの場合も彼の能力とをサンパウロの方向性が一致したのでしょうね。

 当然クラブでは、選手に求める

 「資質」
 
 が異なりますから、選手とクラブの相性は僕らが考えるより大切だと思います。

 アイドルのオーディションもサッカーのい入団テストもそうですが、入団してからの方
が大変なのは共通した出来事です。

 どちらの世界も競争は非常に厳しく、代わりの人間は幾らでも存在します。

 長い下積みを経験して花開く人間もいるでしょうし、デビュー当初から主役を任される
ような、華々しい活躍をする人間もいるでしょう。

 でも大切なのは

 「周囲に対する敬意」
 「裏方の方への配慮」

 だと思います。

 ガリンシャもカフーも、苦難を克服してワールドカップ優勝という栄冠を勝ち取りました。

 特にガリンシャが、ブラジル国内ではペレをも凌ぐ人気者だそうで、彼が大統領に懇願
した

 「小鳥の話」

 は、今でも子供達に教師が学校で伝えているそうです。

 この小鳥の話というのは、1958年のワールドカップで優勝した選手達に、大統領が
別荘を授けるという話になった際、ガリンシャは

 「大統領が飼っていつ小鳥をはなしてやってください。
  その小鳥が宙を舞い、歌うのが見たいんです。」

 と申し出た話のことを言います。

 サッカーでも芸能でも、人気が出るとどうしても有頂天になってしまいがちですが、ガリン
シャのような純朴さを、いつまでも持ち合わせたいものです。
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アイドルのオーディション、それはサッカーでいえば入団テスト

2011-09-27 01:53:42 | 日記
 AKB48の爆発人気を踏まえ、最近

 「アイドル・オーディション」

 が各地で随時行われている模様です。

 また大学の学園祭でも引き続いて「ミスコン」が行われている模様です。

 皆さんはこうしたオーディションやミスコンに参加する女性をどう思いますか?

 中には

 「何様のつもり?」
 「そんなに自分の容姿に自信があるんだね。」

 と冷ややかな意見を持つ方もいらっしゃると思います。

 確かに自信満々で審査に臨み、栄冠を勝ち取る女性もいるでしょうが、それらは恐らく
ごく少数で、大半の場合は
 
 「周囲の薦め」
 「自分自身を変えるため」

 という消極的な場合の方が多いような気がします。

 要は参加する「意志」と「度胸」の問題でしょうね。

 オーディションというのは、サッカーでいえば入団テストですよね。

 例えばブラジルでは、世界史の名を残す名選手、ガリンシャ、カフーも入団テストに落選
した経験があるんですね。

 それはブラジルが今も昔も優れた選手を輩出していること、それだけ競争が厳しいという面
もあれば、昔はサッカーが

 「報酬を手に出来る」

 スポーツの筆頭だった証拠でもあります。

 ブラジルはバレーボールとバスケットボールが非常に盛んで、前者は世界ランキング1位
ですし、後者はNBAに何人も選手を送り込んでいます。

 しかしブラジルでは今も昔も、サッカーが一番人気のスポーツです。

 名手でさえテストに落選したと言う話は、今からテストを受ける子供達の心を穏やかに
する要素となりますし、挑戦する勇気を与える気がします。
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