塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

レッズ、降格戦線に名乗り出る(2)

2011-09-18 22:45:30 | 日記
 ハンス・オフトからギド・ブッフバルト
 ギド・ブッフバルトからホルガー・オジェックへ。

 ヤマザキ・ナビスコカップを獲得し、リーグ優勝とアジア王者に輝いた2003年
から2007年まで、レッズは監督を交代しても常に結果を残してきました。

 守備では坪井、攻撃では田中が日本代表として活躍し、埼玉スタジアム2002の
ボルテージはいつだって

 「最高潮」

 でした。

 躓きは2008年、ホルガー・オジェックからゲルト・エンゲルスへ指揮官が変わった
頃からでしょうか。

 恐らく2007年までは、関係者の全てが

 「手ごたえ」

 言い換えれば何かしらの「上積み」を感じられていたのでしょう。

 ですから監督が交代しても、今季のような泥沼に陥る事は無かったのだと推測します。

 しかしエンゲルスからフォルカー・フィンケ、フィンケからペドロビッチという一連
の監督人事は、きっと

 「上積み」

 今までの築き上げてきた財産を、少しずつ消費していたのではないでしょうか?

 ペドロビッチ監督の描くサッカーと、フィンケの要求したサッカーは恐らく異質な物
であり、選手達が新指揮官の構想をキャンプ中に会得できないまま、シーズンに突入し
てしまったと僕は推測します。

 リーグ戦が始まってしまえば、そう簡単に修正はできませんし、代表戦でいくつか

 「中断期間」

 がありましたが、それでも時間は足りなかったのだと思います。

 またレッズはここ数年で、

 「ロブソン・ポンテ」
 「エジミウソン」
 「闘り王」

 と多くの主力を手放しましたから、その弊害が今になって響いている面もあると言え
ます。

 恐らく監督解任は無いと思いますが、現役時代

 「レッズほど愛したクラブは無い!!」
 
 と叫んだ指揮官が、この土壇場の危機を回避するのかが問われています。
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レッズ、降格戦線に名乗り出る

2011-09-18 22:35:29 | 日記
 浦和レッズに関わる人間の全てが、今

 「こんなはずではない。」

 そう自問自答していると思います。

 レッズの関係者だけでなく他のJ1のクラブも、レッズが降格しないことを願っていると
考えられます。

 FC東京やレッズのように、集客力のあるクラブは、それだけ

 「スタンドの彩り」
 「入場料収入」

 は大きな魅力ですし仮にレッズが降格したなら、J2のクラブは大歓迎かもしれません。

 レッズの試合をテレビのダイジェストでしか見ていない僕が言うのもおかしいですが、
正直今の彼らは

 「末期症状」

 に近いと思います。

 僕は最後、苦しみながらもレッズがギリギリで残留すると考えていますが、選手達の表情
は当然暗いですし、原口のように代表を掛け持ちしている人間は、正直

 「代表どころではない。」

 と考えているはずです。

 柱谷GMは

 「何で解雇されたか理解できない。」

 と呟いたそうですが、戦力補強を担う人物が自分の立ち位置がわからなかったということ
でしょうか?

 原口、山田、エスクデロ、高橋に宇賀神など、若手が逸材ぞろいの今のレッズは、仮に降格
したなら、これら

 「レッズの将来」

 を国内外問わず手放す羽目に陥るかもしれません。

 レッズが降格を避けるためには、着実に勝ち点を積み上げてゆくしか方法が無いのですが、
前任者と今の当事者のサッカーに、よほど大きな

 「隔たり」

 がある気がしてなりません。

 
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ダルグリッシュの凄さ、冷静な判断力

2011-09-18 02:07:28 | 日記
 「サッカーをするために生まれてきた男」

 ケニー・ダルグリッシュを見ていると、つくづく人間というものは自分の得意分野で
勝負できることが素晴らしいと実感します。

 リバプールファンでなくとも、この元スコットランド代表がリバプール史に名を残す
名手だったことはご存知でしょう。

 でも僕が凄いと思うのは

 「10年」

 という年月サッカーから離れていたのに、「古巣」というアドバンテージはあったもの
の、沈没寸前のクラブを引き上げ、選手とファンの信頼を瞬く間に勝ち取った

 「2010-11シーズン」

 のダルグリッシュの手腕です。

 逆に言うならばロイ・ホジソンは中、小規模クラブの監督が似合っているということ
ですね。

 でもダルグリッシュならば、クラブの規模、格付けに関係なく結果を残せそうな気が
するのも事実です。

 普通どんな人間でも、10年現場から離れていれば

 「不安感」
 「躓いた際の修正」

 に苦労するはずなのに、彼が萎縮する姿は遂に見られませんでした。

 その態度が、選手に安心感を与え、ファンに

 「ダルグリッシュは違う」

 と思わせたのだと感じます。

 恐らくダルグリッシュは、混乱の解決を大改造ではなく、ほんのわずか手直しするだけ
で軌道修正できると、早い段階で理解できたのでしょうね。

 事実開幕当初から降格圏内だったリバプールが、ダルグリッシュの下では完全に息を
吹き返しましたから。

 もしリバプールが今季プレミアを制覇したなら、ファンは彼を

 「神格化」

 して崇めるようになるかもしれません。
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毒舌は魅力の証?

2011-09-18 01:58:37 | 日記
 マツコ・デラックスさんの人気が高いのは、その言動に幾らかの

 「毒」

 が含まれているからでしょう。

 この「毒」は言い換えれば、「率直」につながり、周囲の喧騒を気にせず、自分の声を
心に閉じることなく発言している形になります。

 人間と言う物は、

 「毒を吐く」

 人間を嫌悪する一方で、熱心なファンにもなります。

 その代表格がサッカーで言えばジョゼ・モウリーニョで、90年代前半ならばヨハン・
クライフなのでしょう。

 率直に物を言う人間は、大きな支持を得る半面、数多くの

 「アンチ」

 を背負うリスクを背負います。

 クライフの描く「3-4-3」は初めてバルセロナに欧州王者の地位をもたらし、多く
のファンを獲得しましたが、会長のヌニェスとのしこりは解消することなく、彼はバルサ
を去ります。

 モウリーニョも同様で、レアルよりの記者でさえ

 「モウリーニョの言動は、20世紀最高のクラブと讃えられたレアル・マドリーには
  ふさわしくない。」

 と眉をひそめます。

 人間が矛盾の塊であることは、彼ら、つまり毒を吐く人間が目の前から立ち去ると、批判
していた人間ですら

 「センチメンタル」

 な気分に陥ることです。

 周囲に気配りができるお人よしよりも、毒を撒き散らしながらも隠すことなく人間性を
発揮できる人間の方が、人の心情に訴える言葉の重みがあるのかもしれません。
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