塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

革にまつわる四方山話

2020-04-01 21:14:08 | 日記
 わずか60年前まで、バスケットボール選手は今僕たちが履いている、コンバースのチャック・テイラーで試合をしていました。

 しかし、バスケットボールと言う競技が普及し選手たちの技量が向上すると、さすがにキャンバス地のアッパーでは無理が効かなくなったんですね。

 そこに登場したのが極上の革で耐久性を向上させ、素晴らしい履き心地を提供したアディダスのスーパースターでした。

 本革の登場はキャンバス地をコートから駆逐し、同時にコンバースも現在でも製造されている名品、ワンスターを発表します。

 ワンスターの後にはプロレザー
 スーパースターののちにはトップテン

 など、本革製品は選手たちの嗜好にもマッチし、無くてはならない素材になります。

 サッカーは屋外競技、しかも富士かる・コンタクトが絶えないこともあり、黎明期から革製のスパイクを用いていましたが、それは凄く重いものでした。

 ただ、不思議なのはスパイクだろうが革靴だろうが、定説のように

 革の品質が落ちている
 昔のレザーは実に上質だった

 と囁かれる点です。

 確かにプーマがペレのために作成したキング、写真からでもその色つやの素晴らしさがわかりますし、今の革とは風合いが違います。

 鞣しの技術が現在の方が劣っているとは思えませんし、ジョン・ロブがデュプイとアノネイというフランスの鞣し会社を傘下に収めたのも、革の供給が今後不透明という点もあると言います。

 トラクターをはじめとする機械化によって、農家の方が肉体的な負担から解放される一方で、革が劣化、つまり農耕馬が不要となった点が影響しているのでしょうか。

 このような背景があるからこそ、革は人間の関心をひきょせる、と言えそうです。
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改めて思うペアを組むことの意義

2020-04-01 20:43:39 | 日記
 イタリアでは3-4-3や3-4-2-1が比較的採用されています。

 一方で欧州の基準は4-2-3-1か4-3-3になりますが、中盤を3人で構成する、中盤の底を2人で形成する判断は当然指揮官にゆだねられます。

 日本代表がドーハでイラク代表に2-2で追いつかれる直前、選手の多くはオフトに

 「北澤豪を投入してくれ」
 「4-3-3を4-4-2にして、中盤の安定をとにかく図ってほしい」

 これは柱谷哲二氏がスポーツナビのインタビューで、アジア予選を回想した際に語っていたと記憶していますが、それだけ中盤の枚数というのは、選手心理に大きな影響を与えることがわかります。

 極端な話、4-1-3-2で中盤の底を一人でカバーする場合もありますが、あくまで例外的な処置です。

 日本代表ですとザッケローニ体制における長谷部誠と遠藤保仁の補完性が長く続きましたが、ワールドカップ本戦では公社がベンチスタートになるなど、最後はしりすぼみの形となりました。

 ユヴェントスがアンドレア・ピルロの能力を最大限に活用するため、3-3-2-2の布陣を用いた時期があったように、このポジションには歴史に残る名手が生まれる気配もありますね。

 僕は前回、マウロ・シルバとドウンガが素晴らしい連動をみせた、1994年のブラジル代表を例に出しました。

 帰宅してフジテレビが特番を組んだ、志村けんさんの追悼番組を観ましたが、カトちゃん・ケンちゃんの補完性の素晴らしさが、ゲストで登場している加藤茶さんも納得していました。

 あんなコンビ、サッカーでもお笑いでもそうそうお目にはかかれませんよね。

 僕のお笑いの原点はおのお二人であり、志村さんがお亡くなりになったことは、やはり寂しく思います。
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補完性という意味合いでは

2020-04-01 20:26:45 | 日記
 野球の世界では米国、日本関係なく投手に逸材がいれば多くのスカウトが注目します。

 日本で例えるならば

 野茂英雄 近鉄バファローズに1位で入団
 松坂大輔 西武ライオンズに1位で入団
 桑田真澄 読売巨人軍に1位で入団

 が強く印象に残っています。

 しかし、改めて考えますと投手は先発、中継ぎ、抑え関係なく捕手との関係性が大きく成績に影響します。

 でもドラフトでは投手と捕手を同じチームから獲得する、という発案が無いように思えます。

 また、投手は球速とコントロールだけでなく、ファーストへのベースカバー、牽制球の正確さ、クイック・モーションにプレートの用い方に至るまで、多岐にわたる技術が必要です。

 ですから上記で挙げた投手のように、ルーキーから過剰ともいえる重圧や意味のない練習を課しても、意味はないように見えますが実際はどうでしょうか。

 投手と捕手の関係性をサッカーでいえば、二人のセンターハーフになると思います。

 この具体例が1994年のブラジル代表で、ドウンガとマウロ・シルバの補完性は素晴らしく、両選手が不調のライ―をカバーし、前線のベベトとロマーリオから守備の負担を軽減させました。

 韓日ワールドカップの時もセレソンは、クレベルソンとジウベウト・シウバが中盤の底で実力を発揮し、カフーとロベルト・カルロスを軸にした3-5-2が機能する原動力となりました。

 逆に2006年大会は、前線の4選手カカ、ロナウド、アドリアーノ、ロナウジーニョだけでなく、中盤センターのジュニーニョ・ペルガンプガーノも攻撃に秀でており、シウベルト・シルバへの負担。

 これが如実に現れてしまいました。

 フランスもパトリック・ヴィエイラ、クロード・マケレレ、ジェレミー・トウラランにオリビエ・ダクール、そして現在のエヌゴロ・カンテに至るまで、近年多くの実力者を輩出してきました。

 中盤の底の人選はいつの時代でも興味深いものと言えます。
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