塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

穴埋めという課題の前で

2020-04-07 20:20:05 | 日記
 1994年、米国のテレビ局は頭を抱えていました。

 何故かといいますとこの年、大リーグは選手がストライキを起こしたために、ワールドシリーズが開かれなかったんですね。

 この大リーグのストライキはファンから手厳しく批判された一方

 「マイケル・ジョーダンのシカゴ・ブルズ復帰」
 「ナイキにとって最新作のエアー・ジョーダン10を、ジョーダンが履く」

 という副産物を生み出しました。

 とはいえ、ジョーダンがバスケットボールをしても、ワールドシリーズが開催されるわけではありません。

 そのために米国のテレビ局は、読売巨人軍と西武ライオンズが戦った日本シリーズを「ジャパン・シリーズ」と言う形で輸入し、野球好きに提供したのです。

 本場のファンが、当時の日本野球をどう感じ、どう批評したかはわかりませんが、野茂英雄がドジャースと契約し新人王に輝くのは、翌1995年の出来事です。

 今、Jリーグだろうが欧州リーグだろうが、試合そのものはもちろんの事、クラブがクラブとしての活動さえも見送る形をとっています。

 その穴埋めと言う形で世界規模で

 「過去の名勝負を再放送」
 「あの名勝負をお茶の間に」

 という形で、何とかサッカー情報を発信しようとしています。

 僕は配信サービスを提供されてはいないので、視聴そのものができていません。

 それでも聞くところによると、キングの全盛期のプレイが確認でき、今でも横浜FCで現役を貫くことの意義を多くの方が感じているようですね。

 ただ、シーズン全休も僕は覚悟していますし、平穏無事な生活はまだ先になりそうです。
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雑誌ペン、オニツカタイガー特集を組む

2020-04-07 20:02:26 | 日記
 今月6日発売の「メンズ・プレシャス」は、職人謹製と言う形で日本、フランス、イタリアを軸に、世界中の職人芸が行き届いた逸品を紹介しています。

 また先月25日発売の「ザ・レイク」もプレシャス同様に「職人の手仕事図鑑」と言う形で、靴、背広にシャツと、深遠なる世界を特集しています。

 雑誌「ペン」が最新号で一冊まるごと

 「オニツカタイガー特集」

 を組みました。

 アシックスが「オニツカタイガー」「アシックスタイガー」「アシックス」という3本のラインで商品構成を行う中で、オニツカタイガーは日本製を軸にその高い品質が各国で大きな人気を誇ります。

 アシックスでいえば、アンドレス・イニエスタとセルジ・サンペールというふたりにスペイン人選手が愛用していますが、同国のホマと比較した際の製品つくりの差について尋ねてみたいものです。

 ヤスダやミズノもそうですが、男性誌で彼らの国産スパイクがどのように制作されているのか、明るみにしたらよいと思ったんですね。

 モレリアは世界的ベストセラーですし、ヤスダもその復活劇が大きな話題となりましたし、サッカー専門誌という媒体以外でも、取り上げるだけの価値は十分にあると思います。

 それはイタリア製のロット、ディアドラも同様ですが、職人の技を絶やさないことはブランドにとっては最重要課題である一方、一筋縄で解決できる問題ではないためです。

 ナイキのように創業当時から本国米国での生産拠点を持たず、人件費と原価、利益率を考慮してアジア生産で現在まで至っている企業とは、正確そのものも異なります。

 僕は手元に日本製のブルックスが2足とパトリックが2足ありますが、これらは企業の理念を学ぶ上でも大切と感じています。
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無い物ねだりという現象

2020-04-07 19:43:23 | 日記
 米国コンバースが2013年ごろから「エアロジャム」と言うバッシュを復刻し始めました。

 この靴は、1990年代コンバースが契約選手であるラリー・ジョンソンのためにデザインしたシグネイチャー・シューズであり、彼の代名詞にもなった人気作でした。

 この復刻は評判が良かったのでしょう、米国国内ではジョンソンが愛用した色以外にも、様々な色彩で発売、もう定番商品に近い形です。

 コンバース・ジャパンも昨年市場に投入しましたが、オリジナルに忠実という観点からみれば、米国コンバースに軍配があがると思います。

 ただ、注意しないといけないのはこのエアロジャムを街中で履くことは、多々注意が必要であろう点です。

 まず、1990年代のバッシュを復刻していますから、ハイカットの上に底は厚くできていますから、車の運転には向いていないでしょうね。

 また、色彩やデザインも含めて、レギュラー・シルエットのブルージーンズやチノ、そしてスエットシャツなどでは、コーディネイトのまとまりが一切出ないと思います。

 簡単に言いますと

 「エアロジャムは魅力的な靴である」
 「しかし、格好良く履くためには服全体のシルエットや素材を見直し、新調する可能性すらある」

 という、ある意味ない物ねだりの形になりかねません。

 ユナイテッド時代の香川真司がそうでした。

 「双葉社 サッカー批評88号 モウリーニョがもたらした勝利の変革」

 という、ファーガソン退任以後の指揮官の選出と補強内容についての特集記事があります。

 その32ページにおいて、

 1・旧態依然のイングランドスタイルから進化するうえでファーガソンが獲得したのが香川だった
 2・しかし、アーセナルからファン・ペルシを獲得したことで、スタイルに逸脱がならなかった
 3・そのため、香川の長所を理解できる選手は、マイケル・キャリック、ウエイン・ルーニーなど、一部の選手のみであった

 と記されています。

 これは記事の要約ですが、香川は在籍した2年間でユナイテッドにおける「無い物ねだり」だったのではないでしょうか。

 簡単に言えばミスマッチが生じ、彼も相当苦労したことが感じられます。
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