塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

サッカー監督に見る頑固者

2020-04-28 19:57:34 | 日記
 昭和世代はきっとこの言葉を、どこかで聞いたことがあると思います。

 「地震、雷、火事、親父」

 それだけ昭和時代の父親像というのは、威厳、実直、無口などに代表される、恐れられるものだったのでしょう。

 しかし、今の時代は年齢に関係なく男性が料理や掃除をする時代に変貌していますから、今の若い方にとっては全く馴染みの無い言葉に違いありません。

 加茂周氏が代表監督を務めていたころは、まだこの「親父」という雰囲気が残っていたように思います。

 わかりやすい言葉でいえば「父性」、これが加茂さんから醸し出されており、その魅力にブラジル代表のオスカルも日本に移籍する決断を下したのではないでしょうか。

 JSLからJリーグ創世記、日産と読売、マリノスとヴェルディの対戦は大きな収益が見込まれ、日産の土台を築いたのが加茂さんでしたしね。

 親父を融通の利かない頑固者という見方をすれば、欧州サッカーにも親父は確認できます。

 チェコ人のズネスク・ゼマンがそうです。

 1・彼はどのクラブでも4-3-3の布陣しか採用しない
 2・その攻撃性で、宿敵での間柄であるローマ、ラツイオの両ファンから大きな支持を得る
 3・フォッジャ時代には、二人のイゴール、シャリモフとコリバノフを開花させた

 また90年代後半には、ユヴェントスでドーピングが日常化していると告発し、イタリア最大のクラブに喧嘩を売ったこともあり、その度量がファンの信頼を得た形となりました。

 他にも常にバック3で戦うガスペリーニとマッツアーリも同様でしょう。

 南米ならば映像解析を軸に、個別取材は一切行わず、定例会見の際にどれだけ時間がかかっても対応する、という方針で有名なマルセロ・ビエルサがいます。

 マルセイユ時代、ファンが彼を熱狂的に迎え入れたことは記憶に新しいわけですが、対峙する選手たちはいささか疲れているかもしれませんね。
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もし僕がアンドレア・アニエッリの立場ならば

2020-04-28 18:57:47 | 日記
 宿敵であるインテルがアンブロ、そしてナイキをテクニカル・スポンサーがある意味安定しています。

 ミランはロットからアディダス、アディダスからプーマへと変更したきたわけですが、アディダスから振られプーマに変更した際も、契約金はアディダスよりも若干下回ると指摘されました。

 かつての栄光を知るティフォージは、これだけで落胆したでしょうね。

 1999年ミランはクラブ創立100周年の記念すべき年で、アディダスが手掛けた100周年モデルは発売時から大きな反響を得たほどデザインが秀逸であり、往時をしる関係者は

 「まさかアディダスからそっぽを向かれるほど、低迷するとは」

 と苦い気持ちでしょうね。

 ユヴェントスもロット、ナイキ、アディダスと2000年代から現在に至るまでスポンサーが変更となりましたが、むしろアディダスとの契約は見直され、提示額が増加されました。

 アンドレア・アニエッリがロナウドを獲得したのは、見果てぬ夢である

 「チャンピオンズ・リーグ優勝」

 を手に入れるためですが、その為にはミラン、インテル、ラツイオにローマ、そしてナポリと2000年代初頭のように、国内に歯ごたえのある対戦相手がいる必要もあるでしょう。

 ラツイオはシモーネ・インザーギ監督の提唱する3-5-1-1が話題ですが、ガスペリーニの3-4-3も同様です。

 アタランタがチャンピオンズ・リーグで戦うことは実に素晴らしいことです。

 しかし不躾な言い方をすれば

 ミランのだらしなさ
 ナポリの監督交代劇

 など、本来ならばユヴェントスと激しい戦いをするであろうクラブの状況が悪い、と言う見解もできます。

 ローマもそうですが近視眼的な補強は、やはりファンに喜ばれますが、長期の視野で補強も必要でしょうね。
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ミランはどうしてここまで財政が傾いたのか

2020-04-28 18:49:11 | 日記
 2000年代初頭まで、ミランは誰もが認めるスーパーメガクラブでした。

 それは分厚い選手層、多くの優勝トロフィーに代表される輝かしい戦績であり、ミランというクラブに渦巻く誇りでした。

 当時のミランにはマウロ・タソッティ、アレッサンドロ・コスタクルタにパオロ・マルディーニという、クラブの歴史とアイディンティティを知る選手の影響が色濃かった影響もあります。

 また、アリゴ・サッキがフランコ・バレージを軸に取り組んだ

 バック4のゾーン・ディフェンスとオフサイドトラップ
 2ラインの動きで相手に空間を与えない

 俗にいうゾーン・プレスの先駆けでもありましたしね。

 ミランに対抗出来るクラブと言えば

 プレミア ユナイテッド
 ブンデスリーガ バイエルン
 リーガ バルサとレアル

 くらいで、パリ・サンジェルマン、セビージャにシティなど、近年その急成長が認められているクラブの意義は、あって無かったような代物です。

 ミランの財政がどうしてここまで傾いたのか、その内情はその2000年代中期にあるのでしょう。

 アディダスやオペルからのスポンサー料
 チャンピオンズ・リーグでの勝利ボーナス

 を換算しても、名手を雇用し続けるには不足していたのでしょうか。

 よく、2009年のカカ売却が大きな影響を与えたと指摘されますが、カカの売却は既に前年、シティへの移籍へという未遂がありました。

 それを覗くと2007年、シェバをチェルシーに売却した時点で、ミランの現状、つまり

 「終わりの始まり」

 が生じたように思います。

 今季もスソとピョンテクという、若きスペイン代表とポーランド代表を手ばしましたが、果たして来季ドンナルンマは残っているでしょうか。

 彼はライオラが代理人であり、イブラの在籍が効果を発揮するかもしれません。
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