塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

企業が傘下に入る事の意味合い

2021-04-03 21:18:22 | 日記
 コンバースは2003年にナイキに買収された後も、バッシュにおける衝撃吸収素材は自身で開発していました。

 素材名は「アイコン」と言いまして、ドウエイン・ウエイド(マイアミ・ヒート)クリス・ボッシュ(トロント・ラプターズ)と言う毛約選手の与えた「アイコン・プロレザー」が、その代表例と言えます。

 しかし、昨年発売したバッシュ「G4」

 興味深いのはインソールにコンバースと表記がある一方で、ナイキ・リアクト・ズームという親会社の技術をそのまま投影している点です。

 このバッシュは、昨年コンバースが久々にNBA選手と契約を結んだことで話題になった、ゴールデンステイト・ウオリアーズのドレイモンド・グリーンのために開発されました。

 彼は最初ナイキ契約選手だったのですが、コンバースの地位向上のために、ナイキ話を持ち掛け同意したと僕は解釈しました。

 ジョーダン・ブランドもコンバースも、結果はナイキに結び付きますから。

 ナイキは過去、コンバースの他にコール・ハーンとアンブロを傘下に収めていましたが、今は違います。

 もしアンブロが今でもナイキの傘下だったならば、コンバースのようにナイキからデザイン、技術開発、契約選手の恩恵があった可能性はあるでしょう。

 コンバースもバスケットの老舗ですが、ナイキとの提携がコンバース復興には不可欠と考えている一方、アンブロはナイキの傘下でいることがきっと窮屈だったのでしょう。

 アディダスがリーボックを手放しても、さほど影響はないと踏んだのでしょうが、ナイキもアンブロを手ばしても差し支えないと考えたに違いありません。

 結果的にアンブロがナイキと袂を分けたことは、両ブランドに好都合だったと今更ですが感じています。
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ミノ・ライオラ、その存在感とは

2021-04-03 20:58:10 | 日記
 現在ボルシア・ドルトムントに在籍するノルウエー代表のアーリン・ハーランド。

 彼の代理人は名うてで知られるミノ・ライオラなのですね。

 僕がライオラを見て改めて「逞しいな、肝っ玉があるね」と感じたのは、彼が顧客であるハーランドを売り込む為に、バルセロナと接触したという話を読んだためです。

 ライオラとバルセロナと言えば

 彼最大の顧客であるズラタン・イブラヒモビッチが2009-10年にインテルから移籍
 しかし指揮官グアルディオラとの間にしこりが生まれ、イブラヒモビッチはレアル移籍をちらつかせながら、ミランへ移籍する
 移籍した2010-11シーズンにスクデットを獲得し、自身の力を見せつける

 という形が過去にありました。

 ライオラとグアルディオラの関係性は、10年前よりもさらに険悪のようで、アグエロが退団するセンター・フォワードにこのノルウエー代表は最適と目されます。

 しかし、シティへの移籍は大きくはないようですね。

 ライオラからすれば、顧客であるイブラヒモビッチを活用できなかったグアルディオラにもバルセロナにも、良い印象は無いのでしょう。

 ただ、ハーランドという別の顧客の要望を叶えるためには、仮に「仇敵」と感じる相手にも、容赦なく切り込み最大限の報酬と環境を得る手立てを考え、実行する。

 だからこそミノ・ライオラは、ミノ・ライオラなのでしょうね。

 今季ナポリに移籍したナイジェリア代表のヴィクター・オシメーン。

 彼はシャルルロワ(ベルギー)、リール(フランス)、そしてナポリと出世魚のように1年ずつ移籍を果たし、ビッグクラブに在籍するようになりました。

 ただ、彼のようなケースは稀であり、本来ならば地道にステップアップを目指すのが通常だと思いますが。

 2021年夏は1年遅れてユーロも開催されますし、獲得希望の選手が活躍しますと違約金が上昇してしまいます。

 バイエルンのような商売上手のクラブも含め、有力選手がより動く可能性が今夏ではないでしょうか。
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インテルでせせら笑う男とは

2021-04-03 20:39:06 | 日記
 2020-21シーズン開幕前、ユヴェントス首脳陣は本来アンダー23の陣頭指揮を任せる予定でいたアンドレア・ピルロと、トップにスライドさせ、ピルロも受諾します。

 ただ既にインテルの10季ぶりのスクデット獲得が近づく中、ユヴェントス首脳陣はこの若き指揮官を手放す準備をしていると言います。

 ただ、既にセリエA9連覇中のユヴェントスは過度期であり

 1・ロナウドの去就が見えてこない
 2・パウロ・ディバラを軸に、残留させるか移籍させるかを検討する選手もいる
 3・ジャンルイジ・ブフォンの引退も近い

 という観点もありますからね。

 ただ、ユヴェントスがピルロを解任し、スクデットを奪い返したとすれば、それはインテルとユヴェントスと言うクラブ間の問題ではなく、勝者として凱歌を挙げられるのはただ一人

 「ジュゼッペ・マロッタ」

 だけでしょう。

 サンプドリアで名を馳せ、冷静なまでに本当に必要な人材だけを見極め、獲得し陣容の底上げを行いユヴェントスを本来あるべき姿に戻した立役者の一人がマロッタです。

 ではどうして彼が仇敵であるインテルにいるかと言えば、ユヴェントス時代自分のノウハウを伝達し、成長させていたパラディッチSDが上司であるマロッタを超える形で、選手獲得を始めたため。

 との指摘があります。

 一般企業でも、部下が上司の顔を立てずにプロジェクトを進めることは、やはり「越権行為」となり不和が生じてしまいます。

 ユヴェントス時代のパラディッチはまさにこの形で幾度もオペレーションを進め、マロッタは彼とユヴェントスを袂を分かち、インテルに来たわけです。

 マウロ・イカルディがインテルを去ったのも、ワンダ・ナラの度重なる揺さぶりにマロッタは全く動じず、既にインテルはこのアルゼンチン代表を移籍させる方向で見解がまとまっていましたから。

 マロッタと言う頭脳をもってしても、ピレリとの契約満了、親会社の株式売買は防げません。

 このスクデットで得られたチャンピオンズ・リーグ出場のボーナスが、インテルの財政を健全にするでしょうか。

 少なくとも借金まみれのバルセロナに、ラウタロ・マルティネス獲得の資金はないでしょうしね。
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