塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

靴紐、されど靴紐

2021-04-20 21:20:01 | 日記
 今はどうかわかりませんが、90年代のヒップホップ。アーティストは、バギー・ジーンズの片足を膝下までたくし上げていました。

 これは愛用するナイキやリーボックの最新バッシュや、ティンバーランドのブーツを誇示するためでないんですね。

 周囲、特に警察官に向けて

 「俺に職務質問や取り締まりをしても無駄だ」
 「俺は拳銃を足元に所持していないし、そもそも犯罪者ではない」

 と意思表紙をする所作だったのです。

 ランDMCがアディダスのスーパースターを履いたことでアディダスは、

 これまで我々はサッカー、バスケットボール、陸上など契約選手のために最高品質の商品を手掛けてきた
 だか、これからは芸術家や市井に訴える商品が必要だ

 と認識したことは、現在にも大きく波及しています。

 しかしランDMCが「紐なし」でスーパースターを履いたのは、収監された犯罪者たちは靴紐を用いて自殺や事件を起こす可能性があるということで、靴紐すら没収されていたんですね。

 その履き方を真似したと聞いたことがあります。

 つまりファッションや自己表現ではなく、現実の世界を投影したことが、皮肉にも服装として注目されたというわけです。

 ロットが2006年ワールドカップに向けて、靴ひもなしの自信作「ゼロ・グラビティ」を開発したのは、あくまで機能と履き心地を両立させ、選手が快適さを感じるための措置でした。

 その発展形が現在、ナイキやアディダスで見られるわけですが、プーマがフューチャーで提案している

 そもそもスパイクにハト目が不要ではないか
 靴紐は選手が自由自在に結べばよいし、我々はその結び方を実現させる

 という形を取っています。

 プーマは1993年に、現在も続くディスクを開発し、いち早く靴紐以外のフィットを提唱したブランドです。

 その彼らがスパイクでは「敢えて」靴紐を用いていることは、何だか興味深いですね
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ヨーロッパ・スーパーリーグと言う火種を思って

2021-04-20 21:02:25 | 日記
 スーパーリーグ構想の根幹は、恐らく2000年代に騒がれた「G14」という、エリートクラブの総称にあると思います。

 当時、リーグ1は現在のパリ・サンジェルマンを軸に展開しておらず、盟主はリヨンでした。

 その会長であるジャン・ミッシェル・オラスが、このエリート・クラブ連合の利益追求を目指し、盛んに活動していたと記憶していますが、ただ今回は当時名を連ねているバイエルン・ミュンヘン。

 彼らはスーパー・リーグへの参加を申し出ていません。

 それはドイツそのものが不参加を表明し、隣国であるフランスも同様の措置をとっているため、パリ・サンジェルマンも参加するとは宣言していません。

 仮にスーパーリーグと各国リーグ、そしてチャンピオンズ・リーグが対立するようになれば

 選手の移籍はスーパーリーグはスーパーリーグ内だけで行われるのか
 本当に、彼らが考えるワールドカップに試算はあるのか

 など、疑問点は幾つも浮上します。

 AFCでいえば海を隔てていることはあるものの

 日本 鹿島アントラーズ 川崎フロンターレ
 韓国 水原三星 全北現代
 タイ チョンブリー ブリーラム ムアントン
 オーストラリア シドニーFC ウエスタン・シドニー

 などが名を連ねて独立したリーグを発足させるような形なのでしょうが、仮に立案しても反対多数は間違いないでしょうね。

 現行のチャンピオンズ・リーグを拡大させ、スーパー・チャンピオンズ・リーグになる、と言う話を以前聞いたことがある気がしますが、コロナウイルス以上の火種が欧州サッカーに生まれた。

 何だかそんな気がしています。

 ただ、真のエリートを目指すパリ・サンジェルマンが現時点では不参加、と言う形は異例ではあると思いますが。
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ヨーロッパ・スーパーリーグへの嫌悪感

2021-04-20 20:53:02 | 日記
 ヨーロッパ・ス―パリーグ構想が明るみとなり、物凄い喧噪となっています。

 提唱者であるフロレンティーノ・ぺレスに言い分は、やはり詭弁の部分が多いために受け入れがたいのでしょうね。

 彼に賛同した11クラブのオーナーたちは

 「2部降格の可能性が高いクラブと試合をしても意味がないよ」
 「収益を得るには、ビッグクラブ同士の対戦が不可欠だから」

 と考えているのでしょうか。

 つまり、このリーグが実現すれば番狂わせは無くなります。

 大相撲で例えるならば

 幕下力士を完全に切り捨てる
 幕内力士でも関脇以上の関取だけで取り組みを行う

 というものでしょうが、ファンは幕下、幕内の関係なく「大相撲」全体の発展、贔屓力士の白星、そして名勝負が見られることをねがっているわけです。

 混沌としているのは、UEFAが定める制裁措置、つまりチャンピオンズ・リーグ出場権のはく奪や、代表への合流不可という措置に対し、スーパーリーグ側が、彼らが構想した彼らのための

 「ワールドカップ開催を目指す」

 と考えている点です。

 世界王者のフランスでいえば、カマビンカ(レンヌ)は代表招集は可能だが、エヌゴロ・カンテ(チェルシー)とポール・ポグバ(ユナイテッド)の招集は出来ない、と言う塩梅です。

 日本代表ももし南野がサザンプトンから保有権のあるリバプールに来季復帰すれば、彼もまた代表招集を受け合流することが出来なくなるという、欧州以外にも余波が飛ぶ形となります。

 それはサッカーの黎明期から、欧州の発展がサッカーの発展だったためでもあるわけですが。

 このスーパーリーグ構想、英国は断固として反対し、ユナイテッドやシティのファンも反発しています。

 しかし既にJPモルガンが出資の意向を示しており、開幕準備金に手間取る気配はなさそうですが、一体どうなるでしょうか。
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