塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

今季のFAカップ決勝のカードが決定する

2021-04-19 22:47:32 | 日記
 2020-21シーズンのイングランドFAカップは、チェルシー対レスターシティの対戦になります。

 フランク・ランパード政権が現在のトーマス・トッヘル政権となり、仮にチャンピオンズ・リーグとの2冠となれば、上々のシーズンに早変わりするかもしれません。(リーグ戦は不本意でしょうが)

 しかし、仮にいずれも敗退となれば、監督交代は現実味を帯び、トッヘルはパリ・サンジェルマンに続き、シーズン2度目の解雇通告を受ける可能性は否定できないと僕は想像します。

 チェルシーは昨年、FAカップでアーセナルに敗れ優勝を逃していますから、選手たちの気持ちは人並み上でしょう。

 カイ・ハベルツとティモ・ベルナー。

 桁外れの金額でブンデスリーガから移籍してきた両選手にとっても、来季に向けてのはずみになるはずです。

 はずみといえばレスターも同様です。

 指揮官ブレンダン・ロジャーズは、セルティック・グラスゴーでは優勝に恵まれましたが、スワンジーとリバプールでは、良い戦いを見せてもトロフィーとは無縁でした。

 特に2013-14年のチェルシー戦、そうあの名手、スティーブン・ジェラ―ドがボール・ロストし、優勝を逃した残像はまだ脳裏から消えていないかもしれません。

 クラブが変わっても、優勝の節目になる一戦で再度チェルシーと対戦する。

 ロジャースからすれば奇妙な話かもしれませんが。

 仮にレスターが優勝すれば、軌跡のシーズンと誰もが驚愕した2016シーズンのプレミア優勝以来の、大きな快挙。

 リーグカップである「ガラバオ・カップ」決勝の前に、スパーズはモウリーニョを解雇するという、劇的な決断を下すなど、プレミアの覇権争いはカップ戦にも波及しています。

 それだけプレミアの注目度は高く、だからこそスーパーリーグという驚異に向けて、何か対抗策を練る形が今進んでいるように思えるのです。
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セレソン対オランダの名勝負を思って

2021-04-19 20:40:31 | 日記
 前回のブログで僕は、90年代のリーボックは真正面からナイキと打ち合える唯一の存在だったと思う、とお話しました。

 サッカー言えばリーボックがオランダ、ブラジルがナイキのような形でしょうか。(あくまで90年代の話ですが)

 1994年米国ワールドカップ8強 3-2でブラジルの勝利
 1998年フランスワールドカップ 1-1からのPK戦でブラジルの勝利

 というように、90年代のワールドカップで両国の戦いは、ファンを大いに興奮させました。

 特にフランス・ワールドカップではライト・ウイング、オーフェルマウスだったと思いますが、彼からの鮮やかなクロスを、美しい打点から繰り出されたパトリック・クライフェルトのヘディングがネットを許した瞬間。

 ブラジル陣営は頭を抱えたに違いありません。

 勝ったのはブラジルで、彼らはあの「ロナウド問題」を抱え込む形で、フランスに0-3で完封負けを喫します。

 しかし、指揮官のマリオ・ザガロがオランダ戦の終了後に泣いてしまった段階で、ブラジル陣営は既に満足していたのかもしれません。
 
 ザガロはあの「時計仕掛けのオレンジ」と今でも世界中から讃えられるオランダ代表と、1974年ワールドカップで対戦し、0-2で敗れ世界王者としての面子がつぶされます。

 クライフはともかく、ニースケンス、アリ・ハーン、ルート・クロル・そしてヘッセンブリンクと、そのスーパースターたちの競演が、ブラジルに大きな衝撃と痛みを与えたこと。

 それは94年オランダに勝利し、決勝でイタリアに敗れるまで拘泥の形となりました。

 それだけオランダの鮮やかなトータル・フットボールの前にセレソンは為す術がなく、このときの記憶が遂にPK戦とはいえ勝利したことで、ザガロの脳裏から氷解したのでしょう。

 忌まわしい記憶が頭にこびりついたまま生きること。

 ザガロの苦悩は本当に重たい代物だったと感じる次第です。
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競技が文化とつながる瞬間

2021-04-19 20:29:28 | 日記
 ヒップホップという外来語はそのまま「ヒップホップ」で用いられます。

 サッカーでいう「ゲーゲン・プレス」のゲーゲンがそうであるように、ヒップホップも適した和訳が見当たらないためでしょうか。

 僕が訳すのであれば「最先端」としますが。

 そのヒップホップはブレイクダンスやNBA,3オン3にラップなど様々な要素が絡み合っているのですが、ラップは基本、西海岸と東海岸の生活、思想が反映されていると感じます。

 僕が思うに、西海岸は「爽快さ」東海岸は「重厚さ」という印象ですが、それは西海岸が常に温暖で服装が軽装で済むこと、東海岸は首都ワシントンDCに近く、政治面や冬の寒さが反映されていると思います。

 その地域性を問わず、ヒップホップのアルバムの最高峰と呼ぶ識者がいるほどの完成度を持つのが、1994年に発売されたNASの作品「イルマティック」になります。

 この4曲目「ザ・ワールド・イズ・ユアーズ」の歌詞

 ドンP シャンパンの代名詞であるドン・ぺリニョンを指している
 大統領に言明するぜ、死んだ大統領に言明するぜ

 という印象深い中に、とりわけ

 「狂ったビッチからリーボックを奪い返す」

 という文面が印象に残っています。

 90年代のリーボックそれだけデザイン、機能全てが最先端であり、ナイキに真正面から対抗できる唯一のブランドだったと今でも思います。

 90年代後半にはフィラが台頭し、サッカー、陸上、バスケットボールでナイキに追随しますが、元来はスポーツよりも優れたデザインで評価されたのが特徴です。

 ですから製品の詰めが甘く、今はフィラの十八番であるファッションで原点回帰という形ですよね。

 ヒップホップが黎明期からストリート、プロ問わずバスケットと強い結びつきがあり、それが2000年代前半に起こる、AND1のミックス・テープツアーに繋がったと勝手に思っています。

 MLS人気が急上昇している今、米国でサッカーが更に市場に食い込むには、音楽やアートなど文化面でのアプローチが大切になる木がします。
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