塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ASローマ、新指揮官を発表する

2024-11-15 22:25:24 | 日記

 ASローマは新指揮官にクラウディオ・ラニエリを指名しました。

 

 新シーズンですでにラニエリが3人目の指揮官という、シーズン前の予想とは全く異なる形になっています。

 

 少なくともエキスパートたちは、デ・ロッシを我慢して起用した方が、監督選びと戦術、全体練習を考慮してもよかったのではいか、と考えている様子です。

 

 Jリーグでも石崎信弘監督のように、昇格請負人と呼べる達人がいましたが、残留請負人と呼べるだけの存在は、まだ不在の気がします。

 

 欧州ではラニエリのように

 

 シーズン途中から新しいクラブで冒険を始めることを厭わない指揮官

 残留請負人として、クラブと運命を共にする肝っ玉のある指揮官

 

 がいるものです。

 

 もちろん、必ずしも監督交代が勝ち点3につながるかというと案外そうでもありません。

 

 しかし、指揮官を替えれば流れが変わる、と信じているのは日本でも欧州でもサッカーの世界の一コマ、となってはいますが。

 

 ローマの場合は

 

 ナポリも同様だが、ファンが過激で成績低迷は選手と指揮官の命すら奪いかねない

 暴力的な声明、応援につながる

 従って、監督交代を軸に何か手を打たなければ、過激さが増幅しています

 

 という落ち着きのなさも関係しています。

 

 当然ラツイオの動向もあるでしょうし、節操がないという以上に難しい、混沌とした形ですよね。

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世界情勢とFIFAワールドカップ

2024-11-15 21:52:51 | 日記

 1993年のアジア最終予選、審判団には

 

 開催国米国に、アジア代表としてイラク代表が上陸すると面倒なことになる

 そのため、必然的にイラク代表には辛い判定が多くなる

 

 という葛藤がありました。

 

 最終戦の日本代表との闘いでも、判定は全体を通じて日本よりだったといいます。

 

 (この試合はテレビ東京で放送、我が家では視聴できず敗戦したことは起床してから知りました)

 

 また1998年のフランス・ワールドカップではグループリーグでその米国代表と、やはり政治的対立が目立つイラン代表の対戦が決定し、割り当てられた審判は、さぞや憂鬱だったことでしょう。

 

 他の競技と比べてみても、サッカーにおける審判団への見解は、否定的な意見が多い印象がありますしね。

 

 ですから今後の欧州選手権やワールドカップにおいて

 

 ウクライナ代表対ロシア代表

 ウクライナ代表対ベラルーシ代表

 イラン代表対イスラエル代表

 

 などが実現したならば、事はもっと複雑であり、対戦が実現してほしくはないですね。

 

 よくラグビー・フットボールが、現代の代理戦争といいますが、ラグビーは野球同様に地域制に偏りが強すぎますから、ある意味では論外でしょう。

 

 米国はさらにイランと対立するでしょうし、世界情勢がサッカーという競技に与える影響は、僕らが思う以上に甚大ではないでしょうか。

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マキャベリの持つ影響力

2024-11-15 21:37:16 | 日記

 1990年代の米国西海岸のヒップホップ。

 

 そこには日本語で「牢獄」を意味する「デスロウ」というレコード会社がありまして、大きな影響力を持っていました。

 

 所属する歌手で一番有名なのは、拳銃で射殺され他界することになる2PACになります。

 

 あのNBAオールスターのグラント・ヒルが、契約するFILAのバッシュを2PACにプレゼントするほど、彼の人気は絶大でしたが、彼は後に「マキャベリ」という名前に変更します。

 

 それだけマキャベリの存在は、書籍を越えて影響力があったと考えられますね。

 

 彼は16世紀のイタリアで育ちましたが

 

 自国イタリアの共和制ローマと帝政ローマ

 アテナイやスパルタに代表される、過去に反映した国々

 

 を参考にし、国家と君主、そして人の生き方について多くを言及したものです。

 

 歴代の日本代表監督たちも、過去の代表を振りかえりその反省点を考慮し、選手選考、布陣や練習内容を考えてきました。

 

 ただ、現在の森保一日本代表監督は

 

 すでに就任して6年という、歴代の代表監督で一番の長期政権である

 彼は前任者ではなく、常に自分と語り代表の反省点を見つめている

 

 点で、これまでとは大きく異なります。

 

 トルシエはフラット3のライン・ディフェンス

 オシムはマンマークでのバック3

 

 というように、同じ3人の守備陣形でも指揮官ではこれだけ異なるわけです。

 

 ですから森保さんは、3-4-2-1を現在基本にしながらも、どこかで別の方針を考えている可能性もあるでしょうね。

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二コラ・マキャベリと君主論

2024-11-15 21:28:05 | 日記

 中央公論文庫から刊行の「君主論」

 新潮文庫から刊行の「わが友マキャベリ」「マキャベリ語録」

 

 二コラ・マキャベリの著作は、16世紀から常に私たちの身近にあり、21世紀の現在にも大きなヒントを与えてくれます。

 

 個人と国家をサッカーでいえば、選手とクラブ、指揮官と代表に相当すると思います。

 

 森保一日本代表監督からは

 

 君主が腹の中で抱えているであろう腹黒さ

 結果さえ出せば、民衆(サッカーでいえばファン)はついてくるものである

 

 という印象を抱くことがありません。

 

 その一方で「ナンバーウエブ」では

 

 森保さんが記者に逆質問を行うことは珍しくない

 あなた方と情報を共有したいと常に語る

 私はこう考えるがあなたの考えを教えてほしいと丁寧に尋ねる

 

 というように、実直であり他者の尊厳を尊重していることがわかります。

 

 日本ではヴァイド・ハリルホジッチやフィリップ・トルシエのように、ある種の腹黒さ、つまりマスメディアとの対立など構うことはない、選手を名指しで批判するような形は好まれません。

 

 ジーコのようにワールドカップ2006の初戦、対オーストラリア代表との一戦に向けて

 

 「私たちは3-4-1-2の布陣で挑みます」

 「先発選手は彼等です」

 

 と情報を与えてしまったのは、彼の本心であり仮に彼がマキャベリ的見解であれば、3-4-1-2ではなく4-4-2を採用し、裏をかくこともあったとは思いますよ。

 

 ジーコはブラジル代表、つまり優勝国の振る舞いを日本代表選手たちに刺激として伝えたかったのでしょう。

 

 ただ、当時の代表選手たちは中田英寿以外は、そこまで指揮官の意図を受理できなかったといえる気がしますね。

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