先日、天沼寿子さんの著「身ぎれいな終いじたく」を購入し、短時間で読み終えてしまい
ました(天沼さんは昨年の10月12日、69歳でお亡くなりになりました)。
ご存じの方も多いと思いますが、天沼さんは約30年前に、日本に「カントリーアンティーク」
を広めた方です。私もその頃から海外に行くようになり、「アンティーク」には興味を抱き
ましたが、私の場合はそれをビジネスにしようとはまったく思わなかったので、その頃は
彼女のことは知りませんでした。
彼女に興味を抱いたのは、彼女ががんを発症しても抗がん治療を拒み、お亡くなりに
なる数週間まで仕事をなさっていたことがきっかけでした。
彼女は独身ですので、彼女の「終いじたく」と私の場合は同じというわけにはいかないと
思います。でも、「通夜」や「葬式」は一切しないでほしいということや、遺品の処分の仕方
など共感出来るところがたくさんあります。
がんになった場合も私は死ぬまで大好きなワインを飲みたいので、抗がん治療はしない
つもりです。人間はいつかは死ぬのですし、辛い、苦しい思いをしてまで生き延びようとは
思いません。
それに、父は私が4歳の時に、母は20歳の時に、そして弟は数年前に亡くなって
いるという短命一家なので、今まで生きてこれただけでも「幸せ」と思わなくては・・・
今まで十分に好き勝手に生きてきたので悔いはないと思っていますが、欲を言えば
今私がいなくなると連れ合いが路頭に迷うと思うので、もうしばらく生きたいとは思う
のですが・・・・
連れ合いは私のことをよく理解してくれているので、私の希望通りにしてくれると思うの
ですが、問題は私たち2人が同時に亡くなったりした場合のことです(旅行も2人で行く
ことが多いので・・・)。
「早く遺言書を書かなくてはね」と連れ合いと話し合っているところです。