蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

西の国の人気者♪

2009年10月09日 11時30分56秒 | 日記
先ほど、松本から帰宅したところ。

  久しぶりに良い舞台を観たなぁ!

これが率直な感想♪

帰路は、雲に見え隠れするいろんな表情のお月さまと
夜景を見ながら、妙にハイテンションな私だった。

  久しぶりだな、このテンション・・・
  やっぱり良い舞台を観るのが
  私には一番の薬かも(゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン

今日の15:30頃、劇団員と長野を出発。
高速に乗り、目指すは、まつもと芸術館。
目的は、小ホールで上演されるレジデント・カンパニーの舞台

  西の国の人気者 作/ジョン・M・シング 演出/串田和美

の観劇と、芸術館支配人Kさんとのお話。

17:00に到着し、すぐ事務所にK氏を尋ねる。
まつもと芸術館は、町の活性化の一翼を
担う役割を果たしている。

K氏には、2週間前にも長野市民会館建設にあたり
考えねばならない重要事項や情報を頂いた。
今日は、その後の経過をお話しして
再びアドバイスを頂いた次第。

対話中に、偶然にも演出家の串田さんがいらして
Kさんが串田さんに

  長野でNPOの劇団をやっている○○さんです
  長野市の市民会館建設の委員をやってらして・・・

と、私を紹介して下さり、名刺を渡すこともできたし
二言三言、お話をすることもできた。

  Kさん、本当にありがとうございました!

前回、稽古見学したときも思ったが
串田さんと会話をして改めて

  優しそうな方だなぁ・・・

と思った。

  けど、きっと舞台に関しては厳しい方なんだろうなぁ・・・

とも。。

開場時間直前、慌てて会場に向かうKさんの背中を見送りながら

  こんなぎりぎりまで・・・申し訳ありませんでした。。

と心で謝りつつ、会場に向かう。

座席数250席、小さなホールだ。
劇団員が指を鳴らしてみる。

  残響がないね。

つまり、声が通りやすいということ。
舞台ソデがなく使いずらいとのことだったが
長野市のこの大きさのホールに比べれば
天井も高く、奥行きもマアマアありそうだし
使いようによっては、あるいは作品によっては
いけるような気がした。

10分ほど遅れて、いよいよ開演。
斜幕の向うに火が一つ一つ灯っていく―

千秋楽まであと二日あるので
ここで多くを語れないのが残念だけど

何しろ役者さんがいい!

当たり前のことなんだけど
役者さんが、きちんと自分の足で立ち
自分の役を自分のものにしている。
訓練された声、そして身体
観ていて心地よかったし、刺激になった。

一緒に行った劇団員も

  始めは、このまま続くのか・・・と思ったけど
  面白かった!
  役者がうまい!
  あれが「役者」なんですよね!

と、相当刺激を受けたようだった。

  やっぱりこの芝居、団員全員に観せたいなぁ。
  記憶になければ、こういう演技、出来ないよねぇ。

と私が言うと

  記憶になければ出来ない・・・
  その通りだと思います。

と、劇団員。
今までも何度も東京へ、観劇に行っている劇団員だが
役者の息遣いがわかるほどの距離で観るのは始めてだった。

この舞台、夢幻の半数の団員が観る予定だが
あとの半数はスケジュールが合わず・・・
つまり、記憶にインプットすることができないのだ。
残念で仕方がない。°・(>_<)・°。

  こんな質の高い芝居を団員全員にみせたい!

と、強く思える、そんな劇団が長野県内にあることを
とても、とても嬉しく思った。

舞台美術も良かった。
土が、田舎臭さを象徴するアイテムだったように思う。

けど、ホンモノの○○○○が登場したのにはビックリ!!
訓練したのだろうか?
まさかね・・・
餌の巻き方にポイントがある?

串田さんは、退屈な片田舎を
土と○○○○というアイテムを使って
見事に提出してくれた。
セットも土壁っぽくてよかったし
窓の汚れ具合も面白かったし
暖炉も効果的に使っていたが
私には、あのホンモノの土が
田舎象徴として一番効果的だったように思える。

翻訳物なので、台詞に若干違和感はあったのは確かで
私の海外作品への価値観が180°変化するには至らなかったが
少なくともアレルギーはなくなったし、面白いとも思ったし
魅力的な役者の育成への、明確な指針もでき
私にとって実に有意義な一時間50分だった(*‘‐^)-☆

明後日が千秋楽です!
お時間の都合のつく方、あるいは松本方面の方
ぜひ芸術館に足を運んでみて下さいね(*‘‐^)-☆

さて、私はどんな舞台を造るか・・・
ずっとそれを考え続けているところです。
次に何が登場するか・・・
楽しみにしていて下さいね♪