今日の午前中、鳥越さんが出演しているテレビ朝日?のニュース解説のような番組を見ていましたら、俳優の「長門裕之」さんが妻である「南田洋子」さんを介護している映像が流れていました。
お二人は、芸能界きってのオシドリ夫婦だそうですが、この番組では、年老いた長門さんが認知症の南さんにご飯を食べさせている場面などが赤裸々に描かれており、往年のスターであった頃のことを知っている小生としては、あまりの落差に驚いてしまったのです。
そして、そのことを自分に当てはめてみますと、「時の早さ」というものを実感しますし、「老いと介護」というかタイトルの「夫婦と介護」が避けて通れない問題のように思えたのです。
それは、長門さんのような有名人であろうと小生のような一般人であろうと同じはずなのですが、あの慎ましやかで暖かい美人(小生の南田さんに対する印象です。)の南田さんが認知症になり、悪くいえば「人間は年をとると、こんなに変わるのか!」といいたいほどのもので、同じように年を召した長門さんがそれを介護しているのですから、俄には信じがたい話なのです。
それを敢えてテレビ放映するという長門さんの強い思いが伝わってきたのです。
もちろん、その「強い思い」は、南田さんへの「愛情」だと思いますが、長門さんが「できれば洋子より先に逝きたい。」「でも、そうなると洋子が・・・」などと仰って自身で二人の将来を戸惑っているように見受けられました。
でも、その言葉は、介護をいやがったり、否定しているわけではないと感じました。
むしろ、介護を通じて愛情溢れる気持ちが見ている側に伝わって、全体を見終わった時には、涙が溢れるのを禁じ得ませんでした。
長門さんは、1934年1月生ですから75歳、南田さんは、1933年3月生ですから76歳のはずですが、「若いのに大変だな!」と感じてしまいました。
小生も母が多臓器不全で亡くなる前に介護の「まねごと」みたいなものを経験しました。
「まねごと」と言いましたのは、小生の母が動けなくなったのが亡くなる2~3ヶ月前だからですが、年齢も86歳までは介護の必要がなかったので、長門さんように「若いのに!」という印象もありませんでいた。
小生とかみさんは、この番組を見て「互いに亡くなるまで介護の世話にはなりたくない。」という思いを一層、強くしたのですが、そうならないよう食事、運動などに努めて健康な心と身体を作っていく必要がありそうです。
そして、「神様、仏様」に健康で生きていることへの感謝の念を日々、表したいと思ったものです。
ところで、長門裕之さんは、父が俳優の沢村国太郎さんで、母が同じく俳優のマキノ智子さん、沢村国太郎さんの妹で、長門さんにとっては、おばさんの沢村貞子さん、同じく沢村さんの弟でおじさんの加東大介さん、実弟の津川雅彦さんがおり、芸能一家のようです。
さらに、父の沢村さんの父、長門さんにとっては、祖父になる「竹芝伝蔵」さんは、歌舞伎・狂言の作家で、母方のマキノ智子さんの父、つまり、もう一人の祖父は、日本映画の父といわれる「牧野省三」さんだそうですから、そういう血が流れているのですね。
今日は、介護についてお伝えしました。