今、情熱の国スペインの旅行記を執筆していますが、この旅行に対する期待が大きかったのか、小生にしては珍しいことに事前にこの国の歴史について勉強したのです。
でも、にわか勉強はいけませんね。何のことかといいますと、小生が書いている旅行記がグラナダのアルファンブラ宮殿のところで停滞しているのです。
その停滞の原因が「にわか勉強」のイスラム王朝に関することなのです。
アルファンブラ宮殿がイスラム王朝の歴史の中で作られてきたのは事実だと思うのですが、その王朝は、シリアのダマスカスから逃げてコルドバに王朝(アブド・アッラフーマン1世)を築いた後ウマイヤ朝だと勘違いしていたのです。
歴史的には後ウマイヤ朝時代には、都はまだコルドバであり、グラナダの丘(アルファンブラ宮殿)には軍事要塞アルカサーバだけが建てられていたそうです。
ですから、アルファンブラ宮殿に直接、関係しているイスラム王朝は、後ウマイヤ朝ではなく、1237年にムハンマド1世が都をグラナダに定めた「ナスル朝」だそうです。だからこそ、アルファンブラ宮殿にはナスル宮殿があるのですね。
後ウマイヤ朝は、同じイスラム王朝ですが、ナスル王朝よりももっと前の時代の西暦756年から1031年までの王朝で、関係する建造物はメスキータといわれるコルドバの聖マリア大聖堂です。
このメスキータも世界遺産に登録さていますが、レコンキスタの影響(イスラム寺院をキリスト寺院として転用や改築するなど)を大きく受けた建造物なのですね。
日本の歴史も理解できない小生には、この複雑なスペインの歴史を理解することはとうていできないのかもしれませんが、目に見える建造物やデザインなどの遺産は、驚くほどの美しさでした。
巻頭に掲載した写真ですが、「凄い!」と思いませんか?
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