イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

要求しない

2012年11月15日 | イコン
私も教えてもらい学び
主婦や学生たちに教えた経験があるのでわかりますが

学ぶ楽しさ、教える喜びの中心に
先生や生徒がお互いに「何かを要求しない」ということがたいへん重要だと思いました。

トラブルの原因は
先生が生徒に知識や技術を教える以上のことを求めたり

また反対に、生徒が先生に甘えすぎたり
必要以上に持ち上げて利用しようとしたときに
その師弟関係は信頼がなくなり崩れてしまいます。

よく見たり聞いたりしたのが
「私は先生なんだから生徒が助けるのが当たり前でしょ」
「生徒なんだからいろいろとしてもらうのは当然よ」というもの。

先生が自分の制作時間がないので
生徒が先生の作品制作を手伝う訳です。

しかし、手伝いに見合う謝礼や材料代はもらえず
制作者として先生の名前が公表され手伝った生徒の痕跡は全くなくなります。

パッチワークキルトではそれが問題になり裁判にもなりました。

私も自分の大きなキルトの作品は
自分ひとりで作りました。
決して生徒に手伝わせたりしませんでした。

私はしたことはないのですが
他の先生が展示などで作品数が足りないときには
生徒の作品を借りたりしていましたが
生徒にお礼をそれぞれしていました。

教室が成り立たなくなるときには
必ず必要以上の要求が出てきたときです。

金銭管理のだらしなさや
教室以外で何かをさせたり
生徒の家族まで手伝いに駆り出す

こんなことから先生への信頼がなくなり教室は崩壊します。

「この先生じゃなくても他にいるから」ということになります。

「自分のことは自分でしてください」ということになります。

生徒が教室を辞める理由です。



現在、私が通っている植物画は10年以上の教室で
みなさんてんでバラバラのようですが
「大人の教室」といった雰囲気です。

先生は「リハビリよ~」と言われたりしますが
技術を教えていただく必要以上は要求されない。
生徒が自ら先生を助けています。

また先生自身もいまだに勉強をされています。

イコンに役立つ技術は植物画にたくさん含まれています。

実は、植物画というのは教会の中から発展していったものだからです。

昔からのイコンの技術は植物画に生かされています。

昨日もハッチングの話が出ました。

植物画に出会えてよかったと思います。

植物画の歴史もおもしろそうです。

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