もう今から、30数余年の前になるだろうか?メキシコに、商用で、行った時に、オフィスの奥から、何やら、風呂上がりのような気持ちよさそうな、さっぱりした顔立ちで、社長が、出てきたのが、シエスタとの最初の出会いだった。(最近では、昼休み、学校でも、15分程度の午睡を奨励している学校もあるようであるが、、、、)アポイントメントは、1日当たり2件程度までと、言われて、初め、何を、のんびりとしたことを、、、、と思っていたが、成程、午後1時から、4時まで、シエスタでは、これも、やむを得ないかと、変に納得したものである。フランスのボルドー・ワインを輸入していたとき、6月になると、決まって、ワイン・メーカーから、7月から、8月にかけて、恒例のバカンスなので、早めに、発注をくださいねという極めて慇懃無礼な(?)手紙を、夏前に、もらう度に、未だ、週休2日ではない時代だったからなのか(?)だから、フランス人は、駄目なんだと、うらやましい反面、若気の至りで、そう感じたものである。リンゴ・ジュースのプロジェクトのために、ニュージーランドの南の端の小さな街に、滞在していたときに、午前中の仕事が、佳境に、入ってくると、10時頃には、イングリッシュ・ティーとビスケットのティー・ブレークが、始まる。何とも、優雅だと、その当時、思った。もう、この頃になると、怒りを通り過ぎていたものだ。日本人は、勤勉であれと、親の背中を見ながら、育ってきた自分には、違和感があったものである。スーパー・クール・ビズの現象を眺めながら、懐かしい昔のことを想い起こした。我が老犬は、我関せずとばかりに、爆睡中である。