東京で散歩していても、せいぜい、舗道の上にみつけるものは、捨てられた吸い殻か、コンビニのポリ袋だが、信州の田舎では、毛虫、ミミズ、ダンゴムシ、蝶蝶、蛾や、スズメバチ、バッタ、トカゲ、カエル、時には、蛇までも、車に、轢かれて、無残にも、ペシャンコに、体型が残されているのに、遭遇する。或いは、リスが食したであろう松ぼっくりの笠の食べ残しやら、蟻が、糸トンボを引きずっていたり、舗装の割れ目からキノコがひょっこり、顔を出していたり、又、時として、目の前に、突然、野鳥が、舞い降り、アッという間に、緑色のバッタをつまんで、飛び去ることもある。成程、こうして、「生態系」は維持されているのかと思わず、自然と、気づかされ、感心してしまう。ミミズを見る度に、干からびる前に、小枝で、土の上に、戻してあげている。