The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

西麻布でカーゼ・コリーニを♪

2016-08-04 16:31:25 | ワイン
その日は翌日の長女の結納のために、土曜の仕事を早めに切り上げて東京へ向かい、定宿に着いたのは夜の8時を過ぎていた。
夕食のアポなしで、さてどうしよう?となったけれど、選挙最終日の土曜日なので、西麻布あたりは飛び込みでもダイジョウブなのでは?と、とある自然派のワインと和食のお店にお邪魔をした。
こんな感じの気の利いたおつまみを肴に、冷えたビールを流し込み、続いてシャブリのアリゴテなぞ啜って、さてさてとなった頃合で、次なる赤ワインとなったわけ。







そしたら、美人の店主のたまわく、カーゼ・コリーニのヴィノットが開いているとのことで、それをグラスで出してもらうことにした。
ヴィノットはバルラのプレスをかけた搾中液によるワインで、思い出してみれば、なるほどフリーランによるバルラよりも薄いにゃ薄いようだけれど、ワインとしてはそれなりのバランスで、ソコソコ美味しく飲めたのだ。



で、そうこうしているうちに、仕事がやっと終わった次女が付き合ってもイイよ!と、いつもの上から目線の連絡があったので、ジャア来なさい!ということになり、もう一本赤を頼むことにした。
で、店主が差し出したのが、その10’バルラだったのだ。



正真正銘のフリーランのバルベラによる、カーゼ・コリーニのフラッグシップということだ。
こうして並べて飲んでみると、先ほどのヴィノットの軽快な果実味と香りの高さとフレッシュな味わいも良かったけれど、後出しのバルラの凄さって半端じゃあないわけ・・・
いわゆる、重厚さ、深み、品格、そして豪華絢爛たる佇まいは桁違いというしかないだろう!
かつては濃すぎてゴメン!と言う時代もあったけれど、10年をこのストロークで飲めれば最高なのだ。
この日、このタイミングで、しかも西麻布・・・
美味しい条件はそろってもいるけれど、ワタクシ的にカーゼ・コリーニを見直さなければならないのも確か!
まずは見事と言うしかないのだ。

2014 ファイア マイ・エ・ケンジ・ホジソン Vdf

2016-08-03 22:40:59 | ワイン
マイは日本人妻でケンジは母が日系カナダ人とのことで、出来たワインにお出汁感を垣間見れば、そりゃー親近感を感じるのも必定。
そこへもってきて、ナチュールだけど、ネガティヴな香りは微塵も無く、果実は素朴で、そこへ塩気を感じるほどミネラルが利いているのだ!



さすれば、シュナンという品種特性は置いといて、そこの、すなわちロワールのシュナンってどうだっけ?と思うほど、モロダシのフルーツにただ身をゆだねるだけ。

それが、そこそこゆるく、まして香気も備わっていれば、クイクイっといけてしまうわけなのだ。(笑)
さらに言わせてもらうと、唯一欠点を挙げれば、生産本数が少なく、値段もそこそこアッパーなので、ある意味困るけど、ワインヒートの性分としては、それにもまして、こういうワインは食卓にゼヒ並んでいて欲しいと思うのだ。
無理とは思うが、生産量の増量を希望す!

2012 プロミス ドメーヌ・フォンテディクト Vdf

2016-08-02 22:16:16 | ワイン
この造り手のワインはピルエットに続いて2本目だと思う。
品種のデータはサダカではないけれど、およそローヌ系と考えている。



ともかく、この価格帯で、このレベルで飲めることは、見事と言うしかない。
実を言えば、当方ローヌ系はそれほど好みでもないのだけれど、このワインだけはイケルのだ!
それは濃厚さの中に垣間見せる、酸味の壮麗さと、そこはかとなく感じるエレガンスがそうさせるのだ。

確かに凄いワインだけれど、今飲むべき代物ではない、と分かってて、なおかつそんなワインにスッポンのように食いつくエセワインヒートには、これを飲めと指令を出そう!(笑)

それだけ、このワインに惚れたのだ!
良いワインだと思う♪