The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2016 デラ・ソウル ヒトミ・ワイナリー

2017-09-10 21:58:37 | ワイン
また飲んでみたくなる時には、もうなくなっている。
ワインとはそういうものだ。
特にも飲むストロークの短いニッポンワインであれば、なおさらだと思うのだ。
で、ヒトミワイナリーの渾身のデラ造りであるこのワインにおいても、在庫については細心の注意を要するので心しておかなければならない。
すなわち是が非でも数本のストックは必要なのだ。
ゼッタイにこのワイン、また飲みたくなるから!





さて、今回の16年ものは青デラの比率を少なくした分、完熟デラの濃厚な果実味を楽しめる。
香りも密っぽいニュアンスに、リンゴの摩り下ろした香りとキレのあるミネラル感も相まって、下手をするとシャサーニュ・モンラッシェのプルミエあたりと見紛うよ!と言っても言い過ぎにはならないかもよ、てな感じ???

それを2000円と消費税で買えるのだから、これを見過ごすワイン・ヒートはほぼ似非!
まあ6本ほどはよえて置くべきだと思うのだが、どうだろう?(笑)

まずはこれ以上言うと、自分の買い置く分がなくなると困るので、まずはこの辺で。
ということで、今年もデラ・ソウルは旨かった!というオハナシ。(笑)

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2016 Vdfルージュ バリー ドメーヌ・オジル

2017-09-07 12:38:55 | ワイン
グラストさんで飲んでいる時には気がつかなかったけれど、このワインの造り手は『ドメーヌ・オジル』だったのだ。
忘れもしないあのアルデッシュの若き造り手、半年前にも『サン・ロンキュンヌ』なるヴィオニエ100%を飲んだのだが、実に印象的に憶えている。

今回の『バリー』はシラー100%で、マセラシオン・カルボニックで醸造、抽出はあくまでもモデレートに、もちろんSO2無添加の無清澄、無ろ過にて仕上げている。
飲んでみると果実は活きており、舌先はピチピチ、飲み口はスルスル。
ベタな言い方でゴメン、ナチュールの酵母やキノコや運国斎はありでも、熟したプラムが心地良し。



シラーだよ、シラー・・・
すなわちスパイシーで気難しい品種特性もトマとジャン・ダニエルのオジル兄弟によって、気立ての良いアロマたっぷりのシラーに豹変させられたのだ。

その日は『トリッパの味噌煮込み』にこのワインを合わせてもらったが、これがもちアビナメント!
隠し味の八角とこのワインの隠れ香味が絶妙な相性を見せてくれたのだ。



もし盛岡近郊にお住まいなら、まずは試してみるといい。
騙されたと思って、四の五の言わずにともかく河南ディストリクトへ向かってみることだ。(笑)

2014 ブルゴーニュ・ルージュ レ・シャピトル シルヴァン・パタイユ

2017-09-03 17:14:51 | ワイン
ブルゴーニュ好きがブルゴーニュを飲む理由は何か?と問われれば、ワタクシは真っ先にこの表題のワインを飲んでみろ!と言うだろう。
確かにこのワインは、たかだかACブルゴーニュ赤だけれども、いわゆるブルピノの薫り高さや繊細な果実味や奥行きのある旨みなどが全て兼ね備わっているのだ。

そして造り手のシルヴァン・パタイユを忘れてはならない。
もともとは古い葡萄生産農家の生まれとのことだが、若くして醸造のコンサルタントとして名を馳せたそうだ。
そして畑は全て契約畑だそうだが、15にも上るドメーヌのコンサルタントゆえ、その人脈から樹齢の高い畑からのみ葡萄は供給されるとのことなのだ。



そしてこのシャピトルはACブルピノだけれども、その中味はプルミエに匹敵する。
そのからくりはここでは割愛するので、インポーターの資料とかを見て欲しい。

ともかく美味しいので、四の五の言わずにまずは飲んでみてくだはれ。(笑)
ビオディナミだとかSO2が抑えられているとか自然派の造りだとかで脚光を浴びてはいるが、まずはアタマ一つ抜けた見事なブルピノであることは間違いない。

シルヴァン・パタイユはマルサネではなく、敢えてこのワインを選んで飲んで欲しいと心底思っている。

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『フルーツ・バスケット』という名のナチュール♪

2017-09-02 13:34:26 | ワイン
『パンセ・ド・フリュイ』の意味も分らず飲んでみて、そのワインのアロマの盛りだくさんにまずはビックリ!
アプリコットでしょ、洋梨でしょ、煮詰めたリンゴでしょ、そして最後にグレープフルーツの戻り香のおまけまである。
そしておもむろにその意味を紐解いてみると、その意味は『フルーツ・バスケット』だったのだ。
ナルホドね、正しくそれだよね。



このワインはロワールはアンジュー地区の『ラ・クーレ・ダンブロジア』のシュナン・ブラン100%で出来ている。
もちろん何も足さない、何も引かない、SO2無添加の自然な造りであることは言うまでもない。

濃厚な麦わら色のマッタリとしたコンクな白ワイン、香りと色合いと、そこから醸し出される印象よりも味わいはスタイリッシュ。
食事も邪魔することなく、極めてガストロノミックなワインだと思う。



何とこのワインはこの造り手のベースラインということなのだ。
さすればフラッグシップはどうくるのだろうか?と、心配でもあり、楽しみでもある。

ともかくこのワインを飲んで、イイモノを頂いている至福な心持ちを感じてしまうのは、さてワタクシだけであろうか?