読書日誌・エポケーの方に金井省蒼著『野口整体・病むことは力』(春秋社、2004年)のレビューを書いている。以前から野口整体に興味があり、野口晴哉の本は書評でも2冊取り上げた。道場にも一度行ったことがある。金井氏の本は、野口整体への私の興味をさらに刺激した。金井氏がとくに「心療的な整体指導」ということを提唱しており、それが私の関心に重なるのだろう。
本には、活元運動や愉気によって、体のゆがみがとれたり、ゆるんだりするプロセスと、それと一体となって心理的なトラウマが解消されていく事例が多く語られている。体・心・気が一体のものとして、体のゆるみが、心の開放、気の充実につながっていく様子がよく分かる。ここでは、心理的成長と気という私の関心の二つの方向が一体のものとして語られ、統一的な方法論として確立されている。
しかも、エポケーにも少し書いたが、体の故障と心理的な問題を一体のものとして捉える視点は、ミンデルと深く共通するものを持っている。野口整体は、気と体(体癖)についての理解が深いが、プロセス指向心理学は、心理療法的なアプローチの確たる方法をもち、またドリームボディという概念に代表されるような世界観としての自己表現に優れている。
私は、ヴィパッサナー瞑想に興味を持ち実践をしているが、そこでも瞑想によって心理的な抑圧からの開放が起こるのを実感した。一方で野口整体のような体と気に働きかける方法で、抑圧からの開放が起こるという事実にも限りなく引かれる。といよりも、私の関心の方向のひとつがここにある。私の、深いレベルでの関心にぴったり添うものが、野口整体にあったということを改めて認識したといえる。私の探究心がいたく刺激されている。
本には、活元運動や愉気によって、体のゆがみがとれたり、ゆるんだりするプロセスと、それと一体となって心理的なトラウマが解消されていく事例が多く語られている。体・心・気が一体のものとして、体のゆるみが、心の開放、気の充実につながっていく様子がよく分かる。ここでは、心理的成長と気という私の関心の二つの方向が一体のものとして語られ、統一的な方法論として確立されている。
しかも、エポケーにも少し書いたが、体の故障と心理的な問題を一体のものとして捉える視点は、ミンデルと深く共通するものを持っている。野口整体は、気と体(体癖)についての理解が深いが、プロセス指向心理学は、心理療法的なアプローチの確たる方法をもち、またドリームボディという概念に代表されるような世界観としての自己表現に優れている。
私は、ヴィパッサナー瞑想に興味を持ち実践をしているが、そこでも瞑想によって心理的な抑圧からの開放が起こるのを実感した。一方で野口整体のような体と気に働きかける方法で、抑圧からの開放が起こるという事実にも限りなく引かれる。といよりも、私の関心の方向のひとつがここにある。私の、深いレベルでの関心にぴったり添うものが、野口整体にあったということを改めて認識したといえる。私の探究心がいたく刺激されている。