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馬渕睦夫『和の国の明日を造る』第74回 【特別編】「テーマ:勤労感謝の日を新嘗祭へ」

2017-12-02 15:54:59 | 日記
馬渕睦夫『和の国の明日を造る』第74回 【特別編】「テーマ:勤労感謝の日を新嘗祭へ」
11月23日の「勤労感謝の日」はGHQによって「Labor Day」と「Thanksgiving Day」を合成してつくられたものである。日本の文化(新嘗祭)を国民の目から遠ざけ、皇室行事を意図的に破壊するためになされた歴史の改ざんである。
日本の歴史が稲作農業から始まったことを考えれば、「勤労感謝の日」を「新嘗祭」に戻すべきである。
冷戦後の株主優先主義のアメリカ経営方式が日本的経営方式を凌駕したため、日本企業の劣化が加速度的に進んだ。稲作をベースにした日本的経営方式は、真心をこめて工業製品をつくることにつながり、高品質製品を世界各国に提供し、かって世界を席巻したのである。
「働き方改革」よりも日本的経営に戻すことのほうが、より経済成長につながる。

鈴木正三(すずきしょうさん) はその著「万民徳用」の中で、農民との問答を通して「農業即仏行」
という思想を次のように説いている。

この農民は「私は仏道修行(仏行)の重要性は分かりますが、
農業労働の忙しさに追われて仏行をする時間がありません。
どうしたら仏果に至ることができましょうか?」と質問する。
これに対し正三は次のように答えている。
正三「農業は即ち仏行である。心がけが悪い時には賎業なるが、
信心がしっかりしている時には、菩薩の行になる。
隙な時に信心して来世の幸福を祈って、かならず成仏をしようと思うのは間違いだ。
かならず成仏をしたいと思うなら、身心を責(せめ)るくらい努力しなければならない。
楽を思って、来世の幸福を願うような心では何時まで経っても人は成仏することはできない。
極寒極熱の下で生活するような苦労をし、鋤鍬鎌を手にして、
煩悩の叢(くさむら)が盛んなこの身心を敵と見て、畑をすきかえし、
煩悩を刈り取るような心がけで必死に努力して耕作しなければならない。
暇を持て余すような時には、煩悩の叢(くさむら)が増長し易いものだ。
辛苦の努力をして仕事をして、身心を責(せめ)るような時には、心に煩悩が生まれる余裕もない。
このように四時ともに仏行としての農業をすれば
農人がどうして別の仏行を好むことがあろうか。・・・・」