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-真夏の夜の歴史放談その1-(GHQ焚書図書開封第158回)

2022-04-01 19:50:37 | 近現代史

GHQ焚書図書開封第158回

-真夏の夜の歴史放談その1-

世界史観の転換(正論に連載中)

第1章 アメリカとはそも何者か

第2章 ヨーロッパ500年遡及史

第3章 近世ヨーロッパの新大陸幻想

第4章 ヨーロッパの太平洋侵略と江戸時代の日本

第5章 ヨーロッパを超えよう!の旗をかかげたアメリカとロシアそして日本の国体の自覚

第6章 第1次世界大戦を機に変わった戦争史観 人類の名における「正しい戦争」

第7章 古代・中世ヨーロッパの闇を背後に抱かえる現代アメリカ像

第8章 地球規模でのフロンティアの消滅と資本主義の死

 

 日本は、ジュネーブ条約、ハーグ陸戦法ができる前の法意識、国際法がめばえた近世(18~19世紀)のヨーロッパの安定期からヨーロッパ文明を採り入れた。
国際法に基づく戦争の仕方から学んだのである。これが、今日、国際法に違反する南京大虐殺と言われるようなものは行っていないと主張する所以である。

アメリカはヨーロッパ以上に宗教を重視している国家。日本は、原理主義の宗教(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、韓国儒教)を受け入れない。それは、強固な宗教的感情と意識の文化があるからである。神を信じている人はアメリカでは92%、ドイツでは60%、フランスでは50%、毎週教会へ礼拝に行く人はアメリカでは4割、イギリスでは1割、ドイツでは2割ぐらいいる。

 日米戦争の背景に宗教があるとの見方。

 清教徒VS水戸学。

 文明開化と尊王攘夷が日本人の国家意識を高めた。

 教会が政治的な力をもっていたヨーロッパでは、宗教権力から国家権力を守るために政教分離の考え方が出てきた。

 日本では、国家権力から宗教を守る考え方であったが、オーム真理教事件からその考え方に疑問をもつようになった。

 宗教には、個人の心との関係と公との関係があり、キリスト教は両方をもっている。

 日本では個人の心との関係は仏教が担っており、公けとの関係はは天皇・神道が担っていた。

 10世紀以降、中国文明に対して鎖国(遣唐使の廃止、元会儀礼の廃止)していたが、14世紀頃か西洋文明が接近してきて、江戸時代には第一の開国、明治時代には第二の開国をし始めた。

 戦国時代はイタリアのルネッサンスに似ていた。

 縄文以来、日本にはシベリア、朝鮮半島、ポリネシアなどあらゆる地域から多様な民族が集まり、多様な人種国家だった。いわゆる劇場型国家だった。これが、ヨーロッパの文明と似ている点で、中国文化と異なる点である。

 

 参考文献:「天皇と原爆」西尾幹二、「アメリカと中国はどう日本を侵略するのか」西尾幹二、「同盟国アメリカに日本の戦争の意義を説く時がきた」西尾幹二

2014/08/06に公開