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-植民地フィリピン成立史(1)-(GHQ焚書図書開封169回)

2022-07-02 04:28:50 | 近現代史

GHQ焚書図書開封169回

-植民地フィリピン成立史(1)-

フィリピンは、ルソン、ミンダナオ島を含め大小7883の島からなっている。スペインのフィリップ2世の植民地時代に、フィリップナからフィリッピンになったと言われている。面積は114643平方マイルで「東海の真珠」とも言われた。当時は一国として統一されておらず、ボルネオから渡来した後期異民族イスラム教徒のモロ族が一大勢力を占めていた。日本では秀吉の時代であり、スペインへの服従要求に対して堂々と拒否をしていた。

 秀吉には、北京に天皇を置き、唐天竺を配下の武将に分け与え、東アジア全体を統一しようとする野望があった。したがって、フィリップ2世も一目を置いており、マニラの総督に、日本には手を出すなと命令をしていたのである。

フィリッピンの完全領有化への挑戦は、ピラロボスから始まり、「剣と教典」を武器にしたミゲル・ロペス・デ・レガスピが完全領有化の偉業を達成した。

1870年になると、フィリピンにおいて、土人僧侶とスペイン僧侶との対立が激化し、土人僧侶のゴルゴス、サモラ、ゴメスが銃殺されて以降、スペインの苛斂誅求に対し革命ののろしをあげたのは、ホセ・リサール・イ・メルカドが最初であった。彼も、また最後はスペインによって銃殺された。次に続いたアンドレス・ボニフアシオは、秘密結社カプチナンを創設し、用意周到に準備した。しかし、独立革命の方針をめぐってエミリオ・アギナルトと対立し、アギナルドによって銃殺刑に処せられた。

 参考文献:「白人の南洋侵略史」柴田賢一

2018年7月4日18:00公開