菅総理も枝野官房長官も、小佐古官房参与の辞任について、政府の対応に問題はないということを繰り返していますが、申し訳ないですが、問題しかありません。首相は「政府は参与の意見も含めた原子力安全委員会の助言で対応している。決して場当たり的とは考えていない」と話したそうですが、ごめんなさい、場当たりしかありません。何回も言いますが、あの官房参与は、内部被曝を考えるグループとは長年ずっと対立をしていて、危険を過小評価していると批判されていた人物です。特に危険を言い立てるわけではない人です。この人の言説が、官邸の中では厳しすぎるとされ、疎んじられたと聞いています。小佐古氏の文書を、きのうのこのブログ記事で確認してください。当たり前の話がつづられているだけです。ぼくらにとっては、当たり前で、もう少し注意した方がと、思うような中身です。なのに政府は、一体、なにをいっているのでしょうか。目の前におきていることに、一体どこまで、しらを切り続ければすむでしょうか。理解不能という言葉を何回も書いていますが、ここまで理解不能だと、本当に更なる事を隠蔽しているから、ここまでしているのではないとまで、僕ははじめて思い出しています。きょうの、国会での菅直人の答弁は全く意味がわかりせん。原子力安全委員会の委員子どもは10ミリシーベルトの考え方を言い出したのも、官邸の意向でつぶしたとしか見えません。本来なら、福島市や郡山市など、外部線量のみで毎時1マイクロシーベルトを越え続けている自治体は、全面避難も検討すべきなのですが、それどころか、妊婦、子ども、若い女性を全てステイさせる感覚です。このエリアの退避プランを、関係者が何回、菅本人に持ち込んでも、見ることさえ嫌そうな対応に、あの男が終始していると言う話を、僕は何回も何回も聞き続けています。自分が決めるリスクを負いたくないと言うものすごく消極的な発想しかない、あの男の感覚で、福島の子どもたちが一定の割合で、甲状腺ガンや白血病になる、免疫系等の病気になることはどんどん避けられない状態になっています。子どもに二十ミリシーベルトを浴びさせる生体実験なんてこれまでありません。皆さんに、ハッキリ言いますが、地域の関わりや、自分の仕事がどうだこうだと言う事が大切なのか、自分の子どもが大切なのか、二択が無理やり迫られる事になります。政府は何もしないどころではありません。これは、あきらかにウソをついています。このままの環境に、福島の子どもたちをおき続けることは、福島の子どもたちを「殺す」事につながるのです。菅直人が福島の子どもたちを「殺す」つもりだと言っても、私は過言ではないと考えます。政府はこのままでは何もしません。そして、自治体の首長たちの中で、あきらかに政府方針に反対して戦う人間はいません。本来、政府がどうしようもなくても、自治体の首長が自らの判断で、住民に呼びかける事ができます。しかし、今回の福島県内のどの自治体は、どこもそこまで踏み切りません。
東海村の被曝事故の時を思い出しています。国や県よりも早く、東海村の村長が逃げる判断をいちはやくしていました。本当にそれは、早く退避させる判断でした。自治体の首長でも、本当の危険が迫っているときに、その覚悟を見せてどう対処するのかで、人間としての力量が問われる事になると思います。そういうレベルできちんと判断できる政治家がまるで存在しない中で、事態はひたすら推移してるのが事実です。申し訳ないですが、まとも話はひとつもありません。危機が迫っている事を少しでも伝えようとした、人間の良心も、平気で踏み潰したのが、菅直人です。今回のこの状況から考えると、もはや彼が総理大臣にあり続けることは僕は許されないと思います。本人が「思考停止」し、判断をしないことを最優先している以上、他の人々ができることには、限界があります。
申し訳ないですが、方法は他にないと思います。福島県内で、一定以上の被曝量があると考えられる地域にお住まいの方で、妊婦とお子様については、僕は自主的に退避すべきだと思います。この段階での公的機関の説明は信用できるレベルの話ではありません。政府も自治体もあなたや子どもの命や健康を守ってくれないという認識に立ってください。地域の関係や他の人間関係を気にして、行動をおこさないレベルではありません。できる限り早く、自主的に別の場所に移ってください。特に子どもは、小さな子であればあるほど、放射能からの影響が大きく、被害程度が大きくなる可能性があります。これまでの期間でも相当な被曝になっています。そこを判断した場合、一刻も早く、被曝線量がほとんど考慮しなくてもよいエリアまで、できる限り退避してください。もう、決めてくれる人はいません。家族の中で、夫婦の間で、話して決めるしか方法はありません。政府に期待は何もできません。判断が遅れると、追い詰められるのは、あなたよりも先に子どもです。これをもう一度考えてください。
子どもにとっては当たり前に避けなければならない状態に、福島県内の子どもたちは置かれています。そういうことに目を瞑っているのが、菅直人以下の政治家、官僚です。少しでも、政府部内で、良心のある人間がいれば、徹底的に闘わなければなりません。しかし、そうした行動はほとんど聞こえてきません。菅から今は距離の遠いある政治家の所にばかり、危機を伝える情報がきますが、菅は距離の遠くなった人間の言う事は聞かない体質です。それが、さらに事態を悪化させ続けます。悪循環です。
きょう、厚生労働省は、自分たちのサンプリングでも、放射性物質が母乳から検出されたと発表しましたが、暫定基準として引き上げた水道水の数値よりは低いから、赤ちゃんに問題はないし、特に気にするなとコメントしていました。全く、うそばかりです。いいでしょうか。この福島第一原発の事故の前に、これだけの確率で母乳から放射性物質が検出されるというのでしょうか。しかも水の暫定基準と赤ちゃんへの母乳をどう考慮するのかと言う対照的な研究は存在しません。つまり、どういうことが起こるのかは、皆目わからないというのが本当であって、問題がないと言い切る根拠が意味不明です。というか、根拠は恐らくありません。しかも、今後内部被曝は進む可能性があります。ヨウ素は半減期が短いですが、他の放射性物質は半減期が長いですから、影響も長く続きます。並大抵の話ではありません。福島県内のみならず、関東圏のお母さんの母乳から放射性物質が出る状態が当面続くと言う事です。よろしいでしょうか。多かれ少なかれ、福島県内のみならず、関東圏の人々の体内も内部被曝で侵されている事が間違いないということもこれで確定しているのです。この前の東京電力の女性社員のケースになぞらえても、外部被曝の三倍程度は内部被曝もしていると言う想定に、一人一人が立ち始めなければならないということも認識すべきと言う事です。とするならば、お母さんたちにどうやって内部被曝をさけて、母乳から放射性物質を出さないようにするべきなのかを、会見で言うのが厚生労働省の仕事です。しかし、そんな事は言いません。一体、なんのために役人は生きているのでしょうか。本当におきていることに目を瞑り、すべき仕事を避ける事が、役人の仕事なら、彼らに価値はまるでありません。ギリギリの局面にきちんと立ち向かわないということだけが、はっきりと心に刻み込まれます。最悪です。これも市民グループが独自調査を行わなければ調べなかったと思います。公的機関がやったにしては、サンプルも少ないです。そして、出ている事実に変わりはまるでありません。内部被曝は深刻で、赤ちゃんも危険が完全に避けられる訳ではないのです。
こういうことを考えていると、ブログで指摘する事から、現実の世界の中で、何をしていくべきなのか、判断が求められ始めている気が僕はしています。自分の人生の中で、こんな感覚になるとは、思いもよりませんでしたが、考える事からはじめて、話し続ける事をして、さらに具体的な行動をおこす事が本当に求められる時代になっていると思います。日本というのは、もはや安定した先進国で、こうした思考や行動など一度もすることなく、人生は過ぎていくものかもしれないと、僕は長らく思ってしまっていましたが、ここまでの事が現実におきると、その固定観念が実は間違っていたという認識に今はあります。状況は大きく変化をしているのですから、一人一人が、できる範囲内でいろんなことを決断して、実際に行動に移す必要が出てきているということです。子どもたちを犠牲にするという思考など、公的機関が許容すると考えられた方は、これまでにはほとんどいなかったと思います。そうした認めたくない現実が今、まさに展開していて、この後もそれが続く恐れが極めて高いのが、今の日本です。この現実を直視すること。そして考え、判断し、対話し、行動する事が、必要になっていると僕は強く思います。未曾有の状況になってきました。全く予断を許さないと思います。毎日、毎日なにがおこるのかを、耳を澄まして注意しなければなりません。
このため、ブログにかかわる皆さんの連絡ツールとして、あるいは対話ツールとして、さらに行動していくためのツールとしてもFacebookが機能すると僕は思いました。中東のケースではありませんが、いろんな人々が同じような考えの下に集い、きちんとした行動を取っていくための連絡用のツールとして便利だとかんがえています。ミクシィも過去にかなりやりましたが、行動につながるのはこちらのツールと今回は判断しています。
Facebookにまず僕は、自分の名前「木下黄太」英語表記が「Kinosita Kouta」という形で登録してありますが、さらに「福島第一原発を考えます」という公開グループを立ち上げました。http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863このブログの読者や福島第一原発の問題を考えていきたい皆さんが、議論し、交流し、何かを立ち上げていく場になれば、ありがたいです。イベントの立ち上げ連絡も含めてです。できる限りみなさんが、このFacebookにご登録していただき、この公開グループに参加していただければと思います。参加リクエストに気がついたらすぐに承認します。この問題に関心のある方は、勿論、全て承認いたしますので、よろしくお願いします。いろんな動きが出てくれば、ムーブメントになると思います。インターネットでのやりとりにとどまらず、今後、現実の動きとなることを想定しています。いろんなことを覚悟しながら、僕は動いているつもりです。このブログをよくご覧いただいている全ての皆さんに、是非入っていただき、何かのきっかけになればと切に願っています。尚、私への友達リクエストも構わないですが、先にこの公開グループへの参加リクエストを直接してからにしてください。そのほうが早いです。宜しくお願いします。
「追記」 開始から約十時間で二百人を超える方が参加しておられます。また、過去に僕にメール頂いた方は、是非、皆さんこちらに入っていただければ嬉しいです。よろしくおねがいします。