「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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Facebookの「福島第一原発を考えます」は五日間で1000人参加。皆さんもぜひ参加を!!

2011-05-05 16:08:15 | 福島第一原発と放射能

 Facebookの公開グループ「福島第一原発を考えます」は五日間で1000人の皆さんが参加になりました。大変活発な論議が始まっています。

 Facebookにまず僕は、自分の名前「木下黄太」アルファベット表記が「Kinosita Kouta」という形で登録してありますが、さらに「福島第一原発を考えます」という公開グループを立ち上げました。http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863このブログの読者や福島第一原発の問題を考えていきたい皆さんが、議論し、交流し、何かを創り上げていく場になれば、ありがたいです。イベントの立ち上げ連絡も含めてです。行動する事につながればと思っています。公開グループの説明文です。

「We think about Fukushima Daiichi.

 東京電力の福島第一原発について、この事故の事態に直面し、考え、対話し、
さらに行動するためのグループです。」

 できる限りみなさんが、このFacebookにご登録していただき、この公開グループに参加していただければと思います。参加リクエストに気がついたらすぐに承認します。この問題に関心のある方は、勿論、全て承認いたしますので、よろしくお願いします。いろんな動きが出てくれば、ムーブメントになると思います。インターネットでのやりとりにとどまらず、今後、現実の動きとなることを想定しています。いろんなことを覚悟しながら、僕は動いているつもりです。このブログをよくご覧いただいている全ての皆さんに、是非入っていただき、何かのきっかけになればと切に願っています。尚、私への友達リクエストも構わないですが、先にこの公開グループへの参加リクエストを直接してからにしてください。そのほうが早いです。宜しくお願いします。 

もちろんこのブログに、グループで提示された重要情報は僕が転載したり、コメント欄で書き込みをうながしています。その点は継続しています。

 五日間で1000人を超えるというのは、このブログをご覧になっている皆さんの人数から考えても妥当でしすが、完全な匿名ではない、インターネットのメディアにこれだけ、多くの方が集っていただいているのをうれしく思います。勿論、日本では異例のスピードだとは思います。

 僕は、毎日、何ができるのかと言う事を考えながら、悩みながら、取り組みを続けているつもりですが、自分の力がまだまだ足りない事を日々痛感しているばかりです。この原発事故を直視して考える皆さんと、いろんなことを共有していく中で、次に行うべき事がおのずと見えてくるかもしれないと考えながら、毎日生きています。退避している事で、追い詰められているような感覚になっていたという話を皆さんとよくしますが、むしろ、判断を早くしていることから、次にすべきことが早く見える事も間違いありません。見ないようにするのではなく、はっきり直視したことでつらくもなりますし、言葉が通じない世界にいるような感覚にもなりますが、物事の実態は見る事からしか始まらないと僕は考えます。それをはじめていることが本質的なマイナスにはならないと、僕は確信しています。

 きょうの大きなニュースは、とにもかくにもようやく原子炉建屋の中に、作業員が入りました。きちんと入らない事には、元々何もはじまりません。二ヶ月近くも、原発事故以来、核心部分に踏み込めない状況が続いていた事が、実はチェルノブイリよりも、結果的に厳しい状況になる可能性があるポイントです(よくもわるくもチェルノブイリは高濃度に軍人や作業員を被曝させて、一週間程度で押さえ込みました)。勿論、入ったから何がどうできるというメドが立つのか立たないのかも大きな話と考えます。ただ、本論に入ったと言う事が、工程表に近い流れで本当に収束できるのかどうかという大きな分岐点です。この分岐点には注目すべきなのです。うまくいくかどうかは、祈るしかありませんが、入らなければ、何もはじまりませんので、とにかくはじまっていることはプラスと考えます。

 東京のメルクマールとして考えられる現実の数値が、外部被曝のみで、公衆被曝の1ミリシーベルトを年間で超えかねないということは、本当に微妙な状況です。福島県内のように、年間で10ミリシーベルトを超えるかどうかというレベルなら判断がしやすいのですが、その判断は、今後の事態の推移がこの一ヶ月ともし同様であれば、さらに不明瞭な事が続くと思います。関東でも一定程度、汚染が継続しているのは間違いない現実をどう判断するのかと言う事です。爆発可能性という不確定要素も加味する中で、この原発事故の影響の実態がどこまでおきているのかを、突き詰める努力が続く事になると考えます。僕個人も、ぎりぎりの感覚がきょうも続いています。