東京都が毎年計っている新宿のポイントでの数値が出ました。
ここ数年間は、深さ0~5センチメートルの土壌で ヨウ素131、セシウム134はND(不検出)、 セシウム137は2.00Bq(ベクレル)/キログラム~3.67Bq(ベクレル)/キログラム
今回の数字を見てください。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/09/20l9k300.htm
セシウム134 360Bq/kg セシウム137 430Bq/kg
セシウム合算で790Bq/kg
これまで数年間の平常値の、215倍から395倍の放射性物質が降下しているということです。東京の基準値はこの感覚で考えてよいと思います。というのも、放射能防御プロジェクトでの当初の平均値がセシウム合算で460Bq/kgでしたが、その後の個別の土壌調査などの結果を重ね合わせていくと(例えば霞ヶ関経済産業省前の植え込みで1万Bq/kgを超えたり、大田区の久が原で1300Bq/kg)、数字的に考えると、都内は700から900Bq/kg位が平均値になるかなという感覚がありました。今回の数字は、この感覚と合致するものですし、新宿のこの数字は、公的な東京の基準値で、東京が完全に放射線管理区域である事を、東京都が追認したデータでもあります。
ウクライナのキエフはセシウム137のみの平均数値と、チェルノブイリの放出の割合が137と134でおよそ二対一なので、セシウム合算だと当初は700Bq/kgを下回るくらいなのかなという推定もできます。この場合でも、東京はキエフ並みという当初からの僕の感覚が、今回の都の発表でも、裏打ちされたと思います。
例えば、それ以外にも清掃工場での飛灰はかなり多いままです。
一例は、9月14日の目黒清掃工場の飛灰の放射能濃度:セシウム合算3430Bq/kgです。
「これは二次災害以外の何物でもなく、行政の愚行です。以前、剪定した植物の焼却が焼却灰が汚染された理由のひとつだと行政も言っていたのに、無秩序にまだ植物の焼却を繰り返しています。これは、被災地のがれき処理以前の問題で、差し迫った緊急性の高い問題だと私は感じています。」というメールも頂きました。 目黒川沿いでは空間線量が高いという複数報告があり、実際僕も計測してみましたが、0.2μsvをたたくときが僕のガイガーでも多く見られました。世田谷南部から目黒通りを、計測しながら車で走らせると、目黒付近がやはり高いという実感は持っています。
こうしたことが、全て清掃工場が原因なのかどうかは断定できませんが、とにかく、高濃度に汚染されたエリアでは、その放射性物質の循環は止まらないということです。光のイメージでありません。微細な粉、目に見えない毒の粉のイメージをもってください。こうした粉があちこちにあり、飛び散り、くるくるまわっていくイメージを考えてください。こうしたものは、その地域の中の絶対量はなかなか減りません。ほんとに減りません。減らすのは大変な事なんです。だから、「そういった環境にあなたは、生きていけるのですか?」問いただします。特に、お子さん、妊婦、妊娠可能な女性は厳しいと再三再四、話しています。しかもα線核種、β線核種の危険な粒子の存在もあるのです。なんで、この東京で今までのように安寧な暮らしを続けることができると皆さんが思うか、僕にはやっぱり理解できないのです。ほんとにわからない。
========================================= 木下黄太講演会 IN 群馬・玉村町
日時:10月23日(日)開場午後1時半 午後2時から4時すぎまで。
場所:玉村町文化センター 視聴覚室 (定員82名)
http://www.tamamura-bunka.or.jp/
参加費:500円
申し込み:(1)お名前、(2)連絡先メールアドレス、(3)参 加人数を書いていただき、(4)meglian2004@yahoo.co.jp へメールしてください。なお小さなお子様をお連れになる
予定の方は、その人数もお書きください。
なお会場は床なので敷物か座布団椅子などをご持参下さい。
参加費は中学生からは必要になります。
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ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。
三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
講演会は10/22(土)午前、横浜関内ホールの小ホール、10/25(火)浜松 で開催決定。後でこの記事で詳細を更新予定です。 この前後に伊豆伊東市や千葉の鴨川でも講演会開催予定です。