「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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放射能被害を懸念する人々をターゲットにした、詐欺的な行為にも注意してください。

2011-11-02 20:56:07 | 福島第一原発と放射能

 

 

フェイスブックのメンバーから下記のメールがきました。要はこのところ、ミクシィやメールで、原発労働者が大量に死んでいて、それを隠蔽していると、瀬戸という名前の東北大学教授が告発していることが、実は、一般の皆さんに対しての、だましの手口ではということです。カルト団体のみならず、詐欺的な手口の話です。、

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原発労働者(ある情報によれば143名)が行方不明となっているが、実は、心筋に異常をきたし、福島県立医科大に検体として提供されている。家族は口止め料を受け取って黙らされている」という説が出回っています。例えば、このブログで見ることができます。
http://blogs.dion.ne.jp/shakonnnu/archives/10452415.html

しかし私は、東北大学教授という肩書に拘わらずフルネームが掲載されていないこと、彼がmixiでもって情報を発信していることに疑問を持ち、少し追ってみました。すると、「瀬戸教授」とやら自身から送られてきたという長い履歴も見つけることができました。第一、職歴が公式ホームページでは見つからず、メールなどで送られてくること自体、おかしなことです。

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下記がその経歴と称するものです。はっきりと、虚偽とわかります。
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東北大学原子力研究室

瀬戸教授より、送られて来た、今、現時点での
情報です。

【職歴】
K大学(京都府)学術研究員、准教授
T大学(宮城県)准教授、教授
~震災以降~
官房付参事官補佐

原子力災害特別対策本部 専任参事官(福島県教育環境調査部長)

教育政策参事官(教育復興支援担当)

災害対策実行本部 専任統括管理監(教育環境整備担当)

原子力発電所事故対応調査検討審議会 理事

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専任参事官という役職は震災対応セクションにはないですし、教育政策参事官、専任統括管理監、原子力発電所事故対応調査検討審議会も実在しません。一見ありそうに見える経歴を羅列していることで、かなりのうそつきであることがわかります。こういう嘘を連ねる人間は、大概は、何かの目的のためにうそを書き連ねているケースが多いです。
「原発労働者(ある情報によれば143名)が行方不明となっているが、実は、心筋に異常をきたし、福島県立医科大に検体として提供されている。」と主張している内容も、彼の主張事態は、虚偽と思います。

ちなみに、最後の「原子力発電所事故対応調査検討審議会 理事 」のみ、ネット上ではデータが存在し、その組織が、本部事務局: 〒983-0038 宮城県仙台市宮城野区新田1-8-39に置いていて、寄付を募っていることもわかりました。フェイスブックのメンバーも次のように話しています。

 この団体がしきりに寄付金を募っていることからも、架空請求詐欺グループなどがこのように新たな形を変えて、ショッキングな情報を流し、脱原発活動家の良心に訴え、寄付金を募っているのだと思われます。「mixiを退会させられる」云々のやり口は、震災前後にfacebook上で広まった芸能人マネージャーを語った詐欺の手口とも似ています。


 僕もまったく同意見です。放射能被害を懸念する人々の心に付け入る手口は、カルト団体のみならず、詐欺師も同じ事をしています。そうした連中が数多くいることは、警戒を続けてください。放射能防御の観点からも有害なだけです。本当に。

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 <木下黄太 連続講演会in北海道>

 

【釧路】
と き:11月7日(月) 18:00開場 18:30開始
ところ:釧路市交流プラザさいわい(釧路市幸町9丁目1番地)
チケット代:1000円
主催:木下黄太講演会実行委員会
後援:脱原発ネット釧路、被災者支援ネットワーク釧路
問合せ:被災者支援ネットワーク釧路(TEL:0154-43-0697)

【帯広】
と き:11月8日(火) 18:30
ところ:帯広サラダ館(帯広市西22条南6丁目6-2)
チケット代:1000円
主催:十勝ネット市民の会
申し込み:100名先着 FAX, ハガキ, メールにて申し込み下さい
ハガキ宛先 : 帯広市東10条南13丁目1 ふるさと十勝内事務局
FAX : 0155-27-5337
メール :
tokachinet@gmail.com

【札幌】
と き:11月9日(水) 18:00開場 18:30開始
ところ:かでる2・7 820研修室(札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル )
チケット代:1000円
主催:木下黄太講演会in札幌実行委員会
後援:新篠津村クリーン農産物生産協議会

予約申し込みは下記のメールアドレスにお願いします。
問合せ:TEL:090-6210-5482 E-MAIL:
sasaki.shin@lilac.plala.or.jp(佐々木)

【旭川】
と き:11月10日(木)18:30開場 19:00開始
ところ:旭川市勤労者福祉会館(6条通4丁目)2F 大会議室
チケット代:一般1000円 大学生500円 高校生以下無料
主催:発信局ほたる
チケット取り扱い:珈屋Lamp(末広東1条1丁目7-6)
           こども富貴堂(7条8丁目)
           きっちんらいる(鷹栖町16線8)
問合せ:発信局ほたる E-Mail:
fanciful555@yahoo.co.jp(伊藤)
後援:旭川市教育委員会、自然耕房ホタルファーム、珈屋Lamp、風流里㈱

 
 
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中野で急遽開催いたします。
 
「木下黄太さんの都内講演会を開催します。午後7時からの講演です。お仕事帰りの方、
年齢職業問わずご参加頂けます。もちろんお子様連れも大歓迎です。」
 
木下黄太講演会IN 中野
 
11月11日(金)午後7時開演、午後10時終了予定(撤収時間です)
※(開場は午後6時15分からになります)
【場所】中野ZERO 小ホール(中野駅徒歩7分)
〒164-0001 中野区中野2丁目9番7号
http://www.nices.jp/access/zero.html
【定員】500名
(申し込み先着順)
【会費】1席あたり500円。(席の要らない小さなお子様は無料です。託児はありません。)
【主催】とうきょう子供と母の会
【申し込み先】下記連絡先へ、席の必要な方全員のお名前と電話番号、合計人数、連絡用アドレスをご明記の上、申し込み下さい。
tokyo-kodomo-haha@hotmail.co.jp
運営はボランティアの一般人がしております。突然のキャンセルは講演の開催可否に影響します。キャンセルは必ず前々日までにご連絡下さい。
 
 
 
 
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11/19(土)木下黄太講演会 in 広島 YMCAホール

■□■子供達を内部被爆から守ろう!■□■□■

メディアでは本当のことを伝えない。だから地方も知らない。
子供達の命を守るために自分達で行動するしかない!
政府の基準値を信じますか?
学校給食は大丈夫ですか?

【中国新聞報道】広島県在住の授乳中のママさんから放射能性物質が検出され記事がでました。これは広島県だけの問題ではありません。全国に広がる汚染食品によって乳児から大人までの内部被爆が拡大中。今回の結果は早く行動を起こしただけの話しにしかすぎません。 


会場:広島YMCAホール
定員:285名
日時:11月19日(土)午後13時00分~15時00分(開場12時半)
住所:広島市中区八丁堀7-11  地図:
http://bit.ly/q8YD2X
※駐車場はござますが、当日は満車が予想されますので 公共機関または、近隣の駐車場のご利用を。

乳幼児連れの方は、ホール後ろ側にお座り下さい。
録画は厳禁です。録音も原則禁止。

会場費・資料代:600円(お席確保の方お子様300円)

定員に達しても当日キャンセルや立ち見も可能です。その場合は、メール又はお電話にてご連絡をお願いいたします。


お申込はこちらから
http://kokucheese.com/event/index/19479/


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木下黄太講演会 in 岡山
 
11/20(日)午後に岡山県立図書館で開催。
 
会 場:岡山県立図書館 デジタル情報シアター
     岡山市北区丸の内2-6-30
         086-224-1286(代表)
時 間:13:40~16:40(開場13:10)
参加費:500円
定 員:80名(要予約)
主 催:ALL AS ONE(オールアズワン)
申込み先:090-8240-1923(田村)
      090-5618-8895(林)
 
 
 
 
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木下黄太講演会 in 徳島

福島原発事故と全国放射能汚染!その時何が起こったか!?
第一線で活躍中の木下黄太さんが見た放射能汚染の真実を聞く。

【講演内容】
・福島第一原発事故後の取材を通じた体験談
・放射能による健康被害の実態
・四国にすむ私たちはどう放射能と向き合うか
・瓦礫焼却問題 ・土壌汚染問題
・質疑応答

【日時】11月23日(水・祝)
    開  場:13:30
    開  始:14:00
    終了予定:16:00

【参加料】一般 600円(小学生以下100円)

【定員】 70名~(最大120名まで)

【場所】 
とくぎん トモニ プラザ(徳島県青少年センター)
     徳島市徳島町城内2番地1 TEL:088-625-3852 地図

【申込】 10/24日~11/4迄、コープ自然派で受付(TEL.0120-408-300)
    (応募者多数の場合は抽選して全員の方にご連絡致します。)

     11/5より、先着にて受付。定員に達した時点で終了します。
     申込み → info@panda.eek.jp
    (上記メールアドレスへ代表者名・参加人数をご連絡ください。)

【主催】 自然派クラブ「室内空気を考える会」問い合わせ→info@panda.eek.jp
※当日は、駐車のスペースが限られておりますので、お越しの際はできるだけ公共交通機関等をご利用ください。
※保育の予定はありません。お子様と一緒のご参加は歓迎いたしますが、目を離されないよう十分ご注意を。トラブルについては一切の責任を負いかねます。    
 
 

キセノン検出は、二号機で核分裂反応継続、再臨界と考えるのが妥当。

2011-11-02 12:07:25 | 福島第一原発と放射能

 福島第1原発の2号機で、格納容器内で半減期が短いキセノン133、キセノン135が検出され、ホウ酸を入れる状態ということは、核分裂反応は続いていることがはっきりしたということです。この核分裂反応が、再臨界というレベルに至っていると考える方が妥当です。元々、わかっていましたが、つまり、何も終わっていない。突然、ひどくなったというよりも、おそらく危機的状況を今まで放置していた可能性が強いと思います。さらにひどくなったのかどうかはわかりません。

 僕は、新たな危機がおとずれたというよりも、従来から継続していた危険が、顕在化したのではと思います。この顕在化の理由は不明です。たまたま東京電力内部、実際の現場の自浄作用も考えられますし、もう「限界」という感覚かもしれません。数値が明確化しただけかもしれません。

 少し驚いているのは、メルトスルーした燃料ではなく、格納容器内に残存している核燃料から、核分裂反応→再臨界というプロセスがおこっているということです。メルトスルーしている制御の出来ないものではなく、格納容器内の方も、手がつかない状態であることが明確化されたということです。こういう状況がおきていることは、福島第一原発がいまだにどうにもならないレベルであることを、もう一度僕らに確認させてくれました。

  このあとの展開が制御できるのかどうかもわかりません。従来の状況の顕在化よりも、事態が悪化している可能性も、否定は仕切れないので、この後の報道内容、東電の会見などをチェックしながら、事態の推移を慎重にみてほしいと思います。楽観できる要素は一パーセントもありません。  そして、元々、敷地内で「地割れで水蒸気」と言う話を僕が書いたのは、現場からの情報のみならず、当時の政府最高首脳が「再爆発懸念」を口にし、「地面から水蒸気が出ている」という話をしたことから、ブログに書く判断をしたものです。政府最高首脳が「情報伝達への不信」を口にしていたこともあわせると、経済産業省、保安院、東京電力、原子力専門家たちは、きちんとした認識で、この事態にあたれていないことを再認識しましたし、今回の発表でその思いはさらに強まります。

 福島第一原発に近距離のエリアに住民を戻すことは、暴挙どころの話ではありません。「直ちに」住民を危険にさらす行為を、この国の政府も自治体も、率先しておこなっているということです。そして、福島第一原発に近いエリアへ行く事は、短期的には、極力避けたほうがよいと思います。何かがあったときに、だれも保障はしてくれません。

 もちろん、緊急事態が起きた場合、近接圏内のみならず、300キロから400キロのゾーンくらいまで多大な影響が出る可能性があります。そのときに、どのような被害となるのか、僕には見当もつきません。近距離でなくても、風向き、状況、装備品の確認は必須。雨は避ける。緊急の際の、頭のシュミレーションはしてください。南東北と関東全域では特に。

 はっきりいえることは、福島第一原発は地中のみならず、格納容器内でも危険は続いていると言うことです。その危機はさらに明確になったということです。

 これで、話は振り出しに戻りました。この七ヶ月の間に状況は、楽観視できる話はありませんでしたが、原子炉の格納容器内の状況を疑うことになると、もはやどうにもならないという思いが強まります。

 ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。

 三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp