「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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α線核種が多く在ると人は住めない。それを測定をさせない日本政府。

2011-11-23 00:33:01 | 福島第一原発と放射能

【個別土壌調査・仙台市内】 みやぎ土壌調査プロジェクトよりhttp://ameblo.jp/miyagidojyouproject

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仙台市宮城野区A地点
自宅近く植え込み
Cs134→120,7Bq/kg
Cs137→140,58Bq/kg
合算→261,28Bq/kg

仙台市宮城野区B地点
自宅庭
Cs134→173,92Bq/kg
Cs137→190,27Bq/kg
合算→364,19Bq/kg

仙台市泉区
自宅畑の土
Cs134→120,7Bq/kg
Cs137→140,58Bq/kg
合算→261,28Bq/kg

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 日本政府がどうしようもないことは間違いありませんが、α線の核種を測定することさえ、いろんな形で妨害が入っていることが、確認されました。政府は、危険な核種が関東と南東北には普通に存在してることを、測らせないようにしています。そうした事態をきちんと認めないどころか、隠蔽していることは間違いありません。首都圏に、普通に危険な核種、α線核種が、存在していることは、僕には常識ですが、勿論、かなりシビアです。もう、外国で測定はすすめるしかないかもしれません。

 ベラルーシで、チェルノブイリの被害者の治療に当たっている、現地の専門家は、「日本の皆さんには、申し訳ないけれども、チェルノブイリのときには、γ線核種がほとんどで、それでもいろんなことが起きましたが、それを超えるα線核種がかなり広範囲に広がっている以上、東日本のかなりのエリアは住むことは、難しい」と話しています。

これは、僕にとっては、既知のことですが、皆さんにもきちんと認識してほしいです。僕が気になっているのは、危険な核種はどこまで存在しているのか。そのラインを見極めたいです。

こうした存在する危険を、政府もメディアもなかなか認めません。これは、ばかげた話です。本質的に、このまま続けていくことはほとんど無理です。健康被害の進捗状況が思ったよりも早いのは、α線核種の存在が大きいと思います。いままで、おきなかった疾病がおき始める可能性もあります。そうした中で、甲状腺の疾患は、橋本病、腺腫様甲状腺腫、ちいさな腫瘍ができているケースはお伝えしましたが、バセドウ病などの報告も入ってきています。何人もの女性が突然の発症と放射能の関係を疑う内容を問いかけてきています。バセドウ病のような症状を示しているが、違う甲状腺の状態かもしれないという推測も出ています。これについては、さらに精査していきたいです。とにかく、未知の核種によりどんな健康被害が出るのか、現地の専門家も「わからないが、よくないことになるのはまちがいない」と話しています。おきている事態をきちんとみつめてください。

 きのうの新聞で、オウムのサリン事件で甲斐中元検事の回想が出ていますが、僕がひとつ大きな疑念があるのは、なぜ内乱予備罪を適用していかなかったかということです。オウムが短期間のクーデターの可能性があるというなら、そういう法的枠組みで対応すべきでした。当時検討も一度はされました。これをしなかったことで、直接の実行犯でなく、教唆的な立ち場の人間が逃れている現実を知るだけに、まずいと思います。枠組みを提示しなかったということです。国民に。事実は隠されている状態です。追加ですが、そのときの教唆側の人物が、最近、脱原発の衣を身につけようとしていることは、僕は、本当に反吐が出ます。必ず仕留めます。

 さて、戦争に類似した国難であるこの放射能状況に対処できない現行の政府を見ていると、カルト団体のクーデターにも、国家として毅然として対応できなかったことも、その萌芽があった気がしています。この国家は、僕らの怒りを通り越して、国家としての本質的な機能を喪失しつつある状況と思います。

 国家が国家という役割を果たせない事が、あきらかになってくると、いろんな形で、政治的な変化、否、騒乱や動乱といったもろもろが首をもたげてくる可能性があります。僕に対して、「何を言っても無駄と諦めると、どんな悪政にも声を出さなくなる。今はまさなそういう状況で、こういう時に革命を起こすと成功する確率が高いのだそうです」とツイートされた人がいます。成功という単語はともかく、また成否はともかく、クーデター的な状況がおきてもおかしくないような情勢がなんとなくあることは、感性の鋭い人は感じている気もします。国が国として成立するのは、国家が国民の安全を守っているという幻想だけは維持しなければならないのに、完全に溶解し始めているということです。こうした事は、注視して見ていかないと、いろんな形で、「何がおこるか」わからない「今」になっています。僕は、とても、とても気にしています。

 

本日は徳島講演会です。地元です。よろしくお願いします。

11月23日13:30開場。場所とくぎんトモニプラザ(徳島県青少年センター) 
申込み→  info@panda.eek.jp 大人参加費600円。
 
 当日現地に来られても参加対応もおこないますが、極力、事前にメールしてくださいとのこと
 

  ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、放射性物質の少ない場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。

 

 

三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp