きょうは官邸前に10,000人を超える人々が集いました。再稼働を止めなければという人が、組織動員でなく、インターネットの呼びかけを中心に10,000人以上、集まりました。この民衆の声を、政府は聞こうとしません。マスコミも伝えません。オウム事件は、僕は95年から、相当熱心にいろんな形で取材をしてきていて、それなりのスクープや番組を提供した自負はあります。平時なら、たぶんオウムにかかりきりになっていたと思います。しかし、高橋容疑者が逮捕されたことが、圧倒的に大きく伝えるほどのバリューは、現在の日本では冷静に見て、ありえません。オウム事件の核心的な人物でなく、ただ長期間逃走していて、それが日本の捜査機関にとって、オウム捜査の代名詞となっていただけです。そもそも、事件の本質を握るカギを、高橋容疑者持っている可能性は極めて低いことなど、僕にとっては常識です。
そのレベルのオウムの話より、現在の有事てある日本では、原発の問題、放射能被害の問題、ガレキの問題の優先順位が高いのです。世論調査でも過半数が反対する再稼働に関しては、その象徴として、もっとも人々の意識が集っています。このため、官邸前に10,000人を超える人々が集まりました。こうした状況が起き始めていることを、為政者側はきちんと認識しないと、早晩とんでもないことになりかねません。武力ですべては鎮められないですよ。民の皆さんは、イデオロギー由来の行動ではありません。いろんな側面で、今回の福島第一原発事故で、多くの人の人生に影響が出ているのです。勿論、亡くなった人もいます。健康被害を訴える人もいる。これは、福島のみならず、東京にもはっきりと影を落とし始めているのです。だんだんと絶対絶命になる人々は、強い気持ちを、さらにはっきりと示すと思います。
民は、追い詰められれば、必然的に強まる、内面の気持ちは、抑えられなくなります。こうした状況を巧みに回避させるのが、為政者やそれを支える役人というものが、本来せねばならぬことなのです。もちろん、自分たちの権力システムを維持するために。しかし、民の声はどんどんと高まる一方になり、現行の為政者は、次々と選択肢を間違える有様です。如何にも面妖な事態が、すぐそこまで迫ってきています。どういう結末となるのかは、予想がつきませんが、思わぬことが起る萌芽は、はっきりとあります。
放射能被害を無視して、再稼働をすすめるこんな野田内閣に対しての否定の念は日に日に強まっています。国民の声はそこにあります。メディアがごまかしても、間違いなく多くの人の声がある。しかも、この事故前の、ふつうの不信任の声よりもはるかに強い、拒否の気持ちがある。こうした人々を無視して、政は進まない。その声は強くなる一方なのです。
メディアは、この民の声を聞かねば、自分たちが、追い詰められると僕は思います。政の人々と同じく。なんでこんな基本的なことを認識しないのでしょうか。二十年以上、僕がいた世界とは思えません。自分たちの首を絞めかねないという事を、どうして認識しないのか、あなたたちは。
そして、民の側も1万人ではなく、100,000人は集まらないと、たぶん世の中は変わり始めない。本当には。
だからトライするしかないのです。
こういう事が大きくなり始めているのは、東京で放射能被害を懸念する人が、身近に実は多くいるという現実があるからだと、僕は思っています。それがわかる話を紹介しておきます。
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幼稚園の休園を決めたので、ママ友たちに理由を告げたら (放射能が嫌なので関西に行く)、 みんな放射能のことは気にしていたようなので、逆に驚いた。
外食もするし、洗濯外干しだし、外遊びも積極的だったので、てっきり気にしていないのかと。
しかし気にしているわりには・・・、という感じだったので、「私は放射能はやっぱり怖いよ」とアピールしておいた。
去年の3月15日~22日にかけて、みんな知らずにどんどん外出してたから、 いまさら遅いと思ってる、という人もいたので、 「今からでも遅くないから気をつけたほうがいいよ」と言っておいた。
遅くないかどうかは私自身が一番知りたいが (私も子供も3/15は外に出ていた)、 今からでも間に合うと信じてがんぱって子供を守りたい。
木下さん、稲城の講演会に小さな子供を連れていったものです。
幼稚園を休園したので、明日から関西に母子避難します。 講演会は確かにゆるかったけれど、逆にあれで、「ここにはいられない」って思いました。
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本日岡山講演。予約席は満員ですが、当日席も一定数はあるそうです。 直接おいで下さい。
【本日「わたしたちが岡山へ逃げてきた理由」木下黄太講演 in 岡山】
◎日時:2012年6月16日(土) 14:00~16:00 (開場13:30)
◎会場:岡山市勤労者福祉センター (体育集会室)
岡山市北区春日町5-6 TEL086-233-8311
◎料金: 当日1,000円(中学生以下無料)
◎託児:受付終了
そして、明日の日曜日は、昼は広島市と夜は呉市で連続講演。 広島の皆様、おいで下さい。予約は本日24時まで受け付けます。
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広島にいてもひとごとではない放射能汚染
「健康にはただちに影響はない」
「基準値内だから問題ない」はほんとう?
「震災がれきを受け入れて痛みを分かち合う」って大丈夫?
【6/17(日)昼 木下黄太 講演 in広島 】
13:00~15:00 (開場12:30)広島市南区民文化センター2階 スタジオ
広島市南区比治山本町16-27 082-251-4120
広島会場申込:http://kokucheese.com/event/index/38422/
もしくは下記まで連絡を
◎広島会場 メール:kk.in.hiroshima@gmail.com
TEL:090-1778-7521 (ヤマムラ)
【6/17(日)夕 木下黄太 講演 in呉 】
18:30~20:30(開場18:00)呉市広民センター5階広公民館大会議室
呉市広古新開2丁目1-3 0823-71-2151(JR新広駅前)
呉会場申込:http://kokucheese.com/event/index/38324/
もしくは下記まで連絡を。
◎呉会場 メールmiraisonohi65@gmail.com
TEL:080-6312-6948(キムラ)
◎参加費両会場ともそれぞれ:前売り900円 当日1200円
※申込サイトでご予約の上、当日、会場にて前売料金をお支払いください。
※予約の方で満席の場合は、当日券の販売は行ないません。
※託児は応相談。
◎主催:木下黄太氏広島講演実行委員会(ヤマムラ・アラカワ・キムラ)
協賛:放射能防御プロジェクト中国&放射能防御プロジェクト岡山
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「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から一年が経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」
「健康被害と思われる事象が顕著にあらわれている方は、僕までメール下さい。事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp」
さて、いきなりガレキ受け入れで揺れ始めている三重県の名張市・伊賀市ですが、名張市で緊急の講演の開催が決定しました。来週土曜日です。
【6/23(土) 木下黄太講演 IN 名張】
「3.11以降、何が起こっているか〜マスメディアが流さない本当の話〜」
日時:6月23日(土)午後2:00〜4:00(開場1:30)
会場:「名張市武道交流館いきいき」多目的ホール大
(三重県名張市蔵持町里2928番地)
予約受付メール:gareki.nabari@gmail.com
料金:800円(開催前日までに予約した場合)、 1000円(当日)
託児あり。
僕の講演の特徴は、ここでつながれる人たちが一気にいろいろとつながっていくことです。それによっていろんな人たちのネットワークが一気に出来上がることも、本当に多いです。三重県知事のパフォーマンスのために、名張や伊賀にガレキを受け入れてはなりません。きちんと反対の声を上げたいと思います。つながるべき名張市や伊賀市、近隣の皆さんは、是非お集まりください。