「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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東京人は岡山が楽なので、岡山が「新東京」になる可能性。バンダジェフスキー博士のDVD希望者はメールを。

2012-06-17 02:58:09 | 福島第一原発と放射能

 まず、本日は広島市と呉市で、昼と夕方、連続講演になります。           広島も呉も直接おいで下さい。席はございます。

【6/17(日)昼 木下黄太 講演 in広島

  13:00~15:00 (開場12:30)広島市南区民文化センター2階 スタジオ
 広島市南区比治山本町16-27 082-251-4120

 【6/17(日)夕 木下黄太 講演 in呉

  1830~20:30(開場1800)呉市広民センター5階広公民館大会議室

 呉市広古新開2丁目1-3 0823-71-2151JR新広駅前)

  

  ◎参加費両会場ともそれぞれ:当日1200円
 
 
 ◎主催:木下黄太氏広島講演実行委員会(ヤマムラ・アラカワ・キムラ)

   
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申し訳ありません。様々な理由でバンダジェフスキー博士日本最終講演のDVDが遅れています。

もう少しかかりますが、価格2000円程度でどの程度の方がほしいのか、事前に確認をしたいと思います。

DVDをご希望の方は、下記アドレスに、お名前と希望枚数のみメールください。

これは、事前予約でなく、ほしい人がどの程度の人数なのかを、調べているだけですが、

こちらも予算がない中での作業ですので、メールを頂いてほしい枚数が全体でどのくらいかわかりたいです。

DVDの希望者の受付メールアドレスは dvdbandazhevsky@gmail.comになります。

メールのタイトルは「DVD希望( )枚」 ← ( )は数字を入れてください。

本文はあなたさまのフルネームのみお書きください。

正式に出した時点でお知らせメールも致しますので。よろしくご協力ください。

 

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 今回の岡山講演。僕の講演の前に、東葛エリアからの移住者のおかあさんが、お子さんの写真をみせて解説ししました。九歳の男の子。アレルギーはなく、疾病もなし。去年の九月から腹痛を訴える。顔の皮膚が荒れた様子。十日間、西に移動して保養しただけで、皮膚はきれいになっている写真。しかし、東に戻ると、すぐにぶり返して、湿疹が全身に広がる有様。そこで、もう一度西へ移動すると、またしても皮膚がきれいになる現象が起きていました。お子さんは心理的に友達がいる、東葛にいたかったのにもかかわらず、身体の反応はむしろ逆。こういう現象が放射性物質がおこしている可能性を示唆する説明でした。とにかく、汚染地でおきた表面的な身体異常が、非汚染地で改善されるという現象は、何回も何回も聞いていますし、ブログでも書き、講演でも話していますが、またこの岡山でわかりやすいケースに遭遇した状態です。ほかにも、ご相談で北関東でいろんな身体症状が出ていた母子が、一時避難して、検査すると、甲状腺の異常が母子ともに出ている相談などもあり、いつも話していることが、普通に裏付けられる現実が、またしても展開されます。記者は当然ですし、あるいは文句を匿名でいう人々でもよいですが、一度この現場を見れば、世の中で何が起き始めているのかは、一目瞭然です。なんで来ないのでしょうね(地元新聞は取材には来ていましたが)。

 この岡山の講演は、三百人を優に超える皆様がおいでになり、僕として、かなりびっくりしました。しかも、そのうち二百三十人以上は、関東などからの避難者の皆さんです。東京を中心とした首都圏の人々が、行政が把握しているよりも遥かに多くの方が、この場所を無意識に、もしくは意識的に選択しています。その事実に僕はかなりびっくりしました。もちろん京都や福岡の講演会でも避難者の皆さんは多いですが、七割を超えて、二百数十人も避難者が集まっているのは初めての経験です。僕が首都圏の講演会などでお会いした方も、何人かいて、この方たちが、考えて岡山を選んだのだなあと思いました。岡山という土地の安全性にひかれたというお話も多く、地番が強固で、災害が少なく、原発も直接は立地していない、天候もよく、交通アクセスが楽など、様々な理由があるそうです。

 ただ、それ以上に、いろいろとスタッフの方たちとも話して思ったのですが、なんとなく、首都圏の人たちが移住する際の障害となるハードルが低いようです。上記の理由以外に、土地柄というか、地元の意識があんまり強くなく、東京などの人が来ても、独特の対応をされることはなく、むしろ新しい東京雰囲気を好むような土地柄だそうです。はっきり書くと、東京で都市生活を享受してきた首都圏の人々にとって、それと似たよな人間関係の感覚しかこのエリアの対応で感じないことが多いらしく、人間関係のバランスで「楽なこと」を志向していた、首都圏の人々のニーズへのマッチングが高いようです。

 この観点で考察が不十分だった僕にとっては、すこし驚きの感覚です。つまり放射能からの避難移住を推進してきた僕は、「安全度」「都市生活の利便性」「情報集積」などの観点で、地方都市を、内心でランク付けしていて、その中ではまあまあ位のポジションであると思っていた岡山が、圧倒的にみなさんに支持されている事が分かったからです。悪く言えば、「東京にいた」というプライドを傷つけず、似たような関係での都市生活を築きやすい場所として、岡山が筆頭に挙がっているという事です。意識的にも、無意識的にも。しかも、放射能のみならず、地震の安全度も高いというメリットも。避難・移住という選択をした人々の、まわりへの説明要素として、「地震が嫌」は承認されやすい話ですから(ちなみに企業の移転理由も、放射能ではなく、これが説明理由として通りやすいですから。各社のデータ拠点だけ西日本に移す時に、放射能懸念は公言せずに、地震懸念で説明するのが礼儀作法になっているし。)。こうした点からも、「あの東京を捨てた決心」を、支えるものが、この岡山に、実は多く存在するという現実を知ることとなりました。そして、後から避難した人が、岡山にはどんどん多くなっている現実も。

 とすれば、首都圏のいろんなみなさんの移住への選択肢が、健康被害の顕在化などから加速すればするほど、おそらく、意識的にも、無意識的にも、岡山をチョイスする人は増えると予想します。空き家も多く、空間も広く、土地も広大で余っています。そうなると、首都圏の人々にとって、岡山が、「新東京」になる可能性も否定はできない気がします。楽なんですし、違和感が少なく、今あるものを再利用して、東京的な新たな街づくりをやりやすい場所。それが岡山なのかもしれません。やりやすいというか、与し易いというか。これは、僕にとっては、少し想定外でしたが、きのうは、岡山に行って話して、本当によかったと得心しています。

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【6/23(土) 木下黄太講演 IN 名張】

 

「3.11以降、何が起こっているか〜マスメディアが流さない本当の話〜」

 

 

 

日時:6月23日(土)午後2:00〜4:00(開場1:30)
会場:「名張市武道交流館いきいき」多目的ホール大
(三重県名張市蔵持町里2928番地)

 

予約受付メール:gareki.nabari@gmail.com
料金:800円(開催前日までに予約した場合)、 1000円(当日)
託児あり。

 

 僕の講演の特徴は、ここでつながれる人たちが一気にいろいろとつながっていくことです。それによっていろんな人たちのネットワークが一気に出来上がることも、本当に多いです。三重県知事のパフォーマンスのために、名張や伊賀にガレキを受け入れてはなりません。きちんと反対の声を上げたいと思います。つながるべき名張市や伊賀市、近隣の皆さんは、是非お集まりください。