帯広のホテルで書いています。
珍しく酒を飲んで、さらに珍しく酔ったため、さっきまで眠りこけていました。
僕の中で、よくわからないことは多くあります。
一番、わからないのは、どうして放射性物質が多くあるところで、暮らしていく選択をするのかということです。
理由というレベルの話ではなくて、皮膚感覚として全く理解できません。
僕の中では、放射性物質に関しての嫌悪感は日に日に強まっていて、
それがどうしようもなく存在する場所で生きていきたいとは、ちっとも思えません。
ごめんなさいと先に言いますが、いろんな方たちのご相談を聞いていても、逃げていない人々の根幹の感覚、皮膚感覚も、僕には、ちっともわかりません。
放射性物質が多くあるところに、生物はきちんと住めないから、そんな場所からは離れるしかないという事。
それを逃げないということで納得する人たちの気持ちはさっぱり、本当にさっばりわかりません。
何にもシンクロしません。
もう一年と三か月が過ぎて、それでも汚染されている場所に住み続ける感覚の人たちは、僕とはおんなじ枠組みの生物なのだろうかと疑問に思います。
生きることそのものが、大事なことがないのではないのかとも。
生きてきた自分が何なのか。生きていく自分が何なのか。そうしたことをどのようにとらえているのか。
それを、繰り返し、繰り返し、考えなければなりません。
否、考えなくて、感じ続けなければなりません。
それが、生きている人間であって、この放射能をめぐる話は、皆さんが、生きている人間であるのかどうかという事が、問われている話でもあります。本当に生きる人間であるのかという話です。
貴女が、生きているのかどうなのかという事です。
僕は逃げるしかないという事を告げた時に、「持ち物を見てみたら、どうしても持っていかなければならないものは、何にもない。何にもないことが分かって、私の人生はなんだったのだろう」という答え。「小さいころのアルバム位しかないよ。でも重たいからいいよ。」と。「そのくらいは持ってきなさい。車に積むから。」と僕は返しました。
でも、たぶん人間の人生というのはそのくらいのものなんです。そのくらいのものでも、生きているという事なんです。もっていくものがほとんどなくても、小さいころのアルバムだけでも。
そして、今、生きている貴女があるなら、貴女自身を生かし続けることからしか、人生の本質は掴まらないと僕は思います。
生きるという選択をすること、それだけが意味あることです。そこに、放射性物質はまるで必要ありません。
===================================================
本日。帯広市内の十勝プラザで講演いたします。 13時受付。13時30分から講演50分。その後パネルディスカッション。 ここまでは一般の方は入場無料。 その後の交流会は千円必要だそうです。
帯広市西 4南13、帯広駅南側。申し込み不要。直接来場ください。
====================================================
三重県の伊賀で、ガレキを焼却した灰を、福岡の大牟田で最終処理するというありえない話が新聞報道http://mainichi.jp/area/mie/news/20120619ddlk24040349000c.htmlされています。 名張と伊賀は、同じ焼却施設の共有です。名張や伊賀で、問題を認識している人は、是非集まってください。また、全国のみなさん、大牟田市にもこの内容を問い合わせてください。
緊急!【6/23(土) 木下黄太講演 IN 名張】
「3.11以降、何が起こっているか〜マスメディアが流さない本当の話〜」
日時:6月23日(土)午後2:00〜4:00(開場1:30)
会場:「名張市武道交流館いきいき」多目的ホール大
(三重県名張市蔵持町里2928番地)
予約受付メール:gareki.nabari@gmail.com
料金:800円(開催前日までに予約した場合)、 1000円(当日)
託児あり。
=======================================================================
以下は毎日の引用
東日本大震災:がれき、焼却灰は福岡へ搬出 伊賀で処理なら県が要請 /三重
毎日新聞 2012年06月19日 地方版
東日本大震災で発生したがれきの広域処理問題で、県は18日、伊賀南部クリーンセンター(伊賀市)が受け入れた場合の焼却灰について、「通常と同様に処理する」として、福岡県大牟田市へ搬出する方針を示した。同日の伊賀市議会全員懇談会で、県廃棄物・リサイクル課の西田憲一主幹が説明。県が主体となって大牟田市側に要請するという。
同センターは可燃ごみの焼却灰を大牟田市内の業者に搬出している。西田主幹は震災がれきの処理方法について、「一般ごみとの混合焼却」とした。また、ごみをRDF(固形燃料)化して処理している伊賀市のさくらリサイクルセンターについて、RDF処理施設が受け入れ可能か検討中とした。
伊賀南部クリーンセンターを運営する伊賀南部環境衛生組合(管理者、亀井利克名張市長)は、震災がれきの受け入れに向け、住民説明会を近く開催する方針だ。【伝田賢史】〔伊賀版〕
============================================================================