「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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被曝を懸念する1200人を診察した都内医師の独白。白血球減少、眩暈、鼻血、視力低下が相次ぐ高校生、東京。

2013-05-29 15:06:26 | 福島第一原発と放射能
 きのう夜に、都内でこの被曝に関して懸念する母子や女性を1200人診察し続けている医師と、二時間くらい久しぶりにお会いして直接お話致しました。彼と僕の懸念がシンクロしているのが、ある意味で、とても怖い事だろうと思っています。僕は、この医師が消化器などがもともと専門領域なのは知っていたのですが、実は若いころに、放射線医学で、相当腕の立つ有名医に気に入られ、その下で研鑽を積む機会があったことを初めて知りました。その有名医は、他の医師達と異なり、読影にしても、他の人がきちんと見きれていないものを、どうやって見つけだせているのか、他の医師には、ある意味、わからないような手口でおこなっていたそうです。こうした名医だったのですが、まだ年齢が60代だったのに、ある時を境に、体力が相当落ちた様子で、「疲れた」が口癖になって、いかれたとか。その後、程なくして癌を発症、そこは一度治せたのですが、まったく別の部位に癌がおきて、そのまま亡くなったそうです。

 「木下さん、同じように、そのころ、先生の下で、僕もレントゲンばかりやっていましたから、怖いですよ。専門の先生の中には、高齢の方なんですが、指が両手とも先の方だけ無い方もいるんですよ。わかりますか。昔は、レントゲン撮影するときに、患者をうまくとる為に、機械でなくて手でおなかを押したりしたらしい。たしかに、触るとよくわかるし。医師としてそうした誘惑はありますよ。でも放射線が照射されるから、その手だけが被曝したのでしょうね。」

 「ただし、人によるんです。先ほど亡くなったという名医の話をしましたが、この人の師匠となる先生も、有名な方で、それこそ亡くなった患者さんの臓器が摘出されたら、それをすぐに受け取りに行って、ずっとレントゲンで見ているようなひとです。でもこの人は、80代まで元気に生きていらした。人によって、放射能はかなり強弱があることがまちがないないです。」

僕は、この先生が、地元で根付いているお医者さんにとしては、相当、勉強熱心な人なのは、前からよくわかっていましたが、放射線に関して、かなり造詣が深いことは、今回で、はじめて良くわかりました。

「だから、3.11以後の状況は、本当に怖いです。東京は、外部線量的に見たら、殆ど問題はありませんよ。この位の外部線量だけがあっても、それでは、大きく何かおきるとは思えないです。でも、外部から当たる放射線だけでなくて、実際に放射性物質は、当たり前のように空間や地面にあって、それを吸い続ける状態になる。食べ物や飲み物でいくら気を付けても、呼吸で吸うのは、防ぐことは本当に難しい。僕も喉がずっと痛んでいますから、いつまでここで続けられるのだろうと、思っています。」

「1200人、診察を続けていて、お子さんの方は、甲状腺は、結節などに至っているケースはほぼないです。のう胞、特にコロイドのう胞は、一定の割合はいて、これが元々あったものと、原発由来のものと両方だろうと思います。現時点では、フォローを続けるしかない。しかし、30代から40代にかけての女性は、結節や微小癌が見つかるケースが最近、増えています。こどもの甲状腺のリスクばかり気に取られがちだけど、実は母親や独身女性で、この年代の人のリスクが、甲状腺に限っては大きいかもしれない。そこは気にしないとならないです。お子さんばかり気にしていてはだめです。自分に危険があることをきちんと理解しないと、この事態には。」

「お子さんで、とにかく血液像の状態、特に好中球の減少傾向は大きく変化はありません。保養に出たら改善したり、移住して劇的によくなったケースがあります。首都圏を離れるだけで状況が好転するのを何例もみると、吸気の要素は大きいと思っています。その選択肢を考慮しないで、病院に通えば何とかしてくれる感覚のお母さん達も何人かいたりします。そうした中で、この被曝の事態に本当に向き合おうとする医者が圧倒的にいない現実を毎日感じています。とにかく、患者さんがぼくのところで、途切れる状態にない。今日は、朝からおわりまで、一分と休める時間がない。」ここは予約も新規は夏まで一杯と聞いてます。

「勿論、移住したら、放射性物質が遺伝子に与えた影響を全部回避できることはありません。ダメージはあると思いますから、長期に確認していくことが大切です。でも、放射性物質がふつうにある環境にいたら、どんどん積み重なるだけです。そんなこと、少し考えればわかるのに。」

この先生のところで、僕の甲状腺もすこしエコーで見ていただきました。先生自らが、自分できちんと確認しながら、おこなっていて、ここの部位が何にあたるとか話しながら、割とこまかく見ていただきました。前に別の医師が診断したのと、結果的にはかわらず、僕の甲状腺には何にもないのですが、「こんなにいつも、時間をかけて見るのですか?」とつい尋ねてしまうと、「何にもないからこの程度ですが。何かあったらもっと入念に見ますよ」と普通に答えていただきました。

「医は仁術」というのは、貝原益軒の『養生訓』にも書かれていて、僕も常日頃から、そう思っていますが、またさらに実感が深まっています。

東京の北部にある高校の生徒で、おきている健康の異変。さらにその女性自身の体調の変化、まわりで、40代の親族男性が心筋梗塞で突然死した報告です。

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いつもブログを拝見している都内在住30代女性です。
自分を含めて健康について気になる事例がいくつかありますのでお伝えしようと思います。
長文になりますがお許しくださいませ。
 
○私自身(30代女性)
2011年3月15日、原発が爆発し線量が上がった日は自宅待機していました。
家中の換気扇や外気の入る穴などは全て塞ぎました。
翌日からはマスク着用で出勤、その後も食べ物はできるだけ<var id="yiv184117607yui-ie-cursor"></var>産地を確認して防御しています。水も水道水は飲みません。
ただし、時々忙しい時期は外食もしています。
健康について気になりだしたのは2012年10月頃。
左足の中指~小指の付け根付近がしびれます。現在もしびれは継続中。
また喉が腫れた感じがあり、現在も継続中。(冬に耳鼻科で風邪薬2回処方されるも改善なしのためそのまま放置)
甲状腺付近が腫れている感じがするので、表参道の有名病院で診察を受ける。
血液検査は好中球なども含めて正常の範囲、5mmののう胞1つ見つかるが気にしなくていい、もう通院する必要なし、とのこと。
とにかく疲れが取れない。仕事が忙しくても休みの日は元気に出掛ける性格ですが、最近は休みの日に出かける元気がない。
甲状腺が全体的に腫れた感じが続いているが、どの病院に相談していいのかわからない。
結婚式や外食など、産地不明の食事を取った後、3日後位にめまいがひどくなったことが3回ある。群馬産の花インゲン豆をお皿いっぱいに食べた3日後、めまいで起きられず欠勤したこともあり、産地確認の大切さを痛感。
 

○東京北部のある高校。高校生で、白血球が著しく減ったので通院する生徒、めまいで欠席する生徒、理由もなく高熱で欠席する生徒、鼻血を出す生徒、下痢が止まらない生徒、とにかくだるくて欠席する生徒、手足の骨折などが2013年度に急激に増えてきました。ことしの入試の時、同じ日に4人も鼻血を出す受験生。学校は、生徒の半数は埼玉、半数は都内から通学。教員も最近欠勤や体調不良が増えている。
 
○その学校のあるクラスで健康診断。耳鼻科、眼科など実施。ふつう「受診勧告書」は10枚程度ですが、今年、約30枚。特に視力低下があるようです。もちろんスマホなども原因の一つかもしれませんが。また心電図異常が2名。
 
○親戚、40代前半男性、千葉県南部の海岸沿い在住、週末は釣りをして釣った魚を食べています。その方が急死。朝起きたら亡くなっていたとのこと。心筋梗塞だそうです。
 
○義理の父、70代男性、2012年夏脳梗塞で入院、今も介護が必要です。
 
○友人、30代女性、埼玉県春日部市在住。健康診断で緑内障と診断される。
 
○知人、40代女性、東京都目黒区在住、最近下痢とめまいがひどい。原因不明。血液検査でも異常なしだそうです。
 
○知人、30代男性、東京都小平市在住、最近下痢、腰痛、疲労感がひどい。動けなくなってしまった。
 
○知人、50代女性、東京都杉並区在住、2012年1月に乳がんが見つかり手術を受ける。2013年5月になって今度は肺にもがんが見つかる。
 
○知人、60代女性、東京都杉並区在住、2012年夏ごろ原因不明の発熱が続き、長く寝込んでいた。
 
 
自分自身、昨年度末で仕事を退職し、避難を検討していましたが、結局踏ん切りがつかず都内に残っています。
将来も含めて安定した今の職業を捨てる覚悟、せっかく手に入れたマイホーム、構築してきた人間関係、全て捨てて避難することの難しさをかみしめています。
しかし自分自身の健康状態を考えるとひどくなる一方なので、今年度末には退職し避難できるよう環境を整えていきたいと思っています。
 

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「白血球が著しく減ったので通院」「めまいで欠席」「理由もなく高熱で欠席」「鼻血を出す」「下痢が止まらない」「だるくて欠席」「手足の骨折」、2013年にこうした事象がある高校で本当に増えているのであれば、いろんな意味でのシグナルは出ていると思います。

高校入試で、何人もが鼻血を出す光景も珍しいと思います。

 心電図異常の指摘が多い事、通常の数倍も、診察をするように言われる生徒たちがいること、特に視力低下の指摘が急増していること(白内障という単語も僕の頭をかすめます)。

こうした情報をきちんと確認することが大切と思います。

【追記】

  何度も書いていますが、何か言いたいことのある人はきちんと名乗ってメールを。話しますから。
nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
 
 僕の書いていることが、メールの転載なので、情報確認がないという類の中傷を繰り返す人間がいて、そうしたことについて、僕は何回も書いていますが、改めて明記しておきます。基本的に、情報提供を頂いた方とは、その前後に、必ず電話などで話をして、提供していただいている情報が適切であった場合に掲載しています。情報提供者が、海外にいても、極力スカイプなどでお話しています。勿論、複数に確認すべき事案はそうしますが、医療的な話は当事者以外の確認は難しい部分もありますし、確認の上の更なる確認ばかりして、報じられないという状況よりも、事実関係が固いと判断されれば、掲載しています。また、メールの全文をそのまま載せるのではなくて、個人情報が特定されないように、提供者と合意して、文章に加筆修正はわずかはしています。
 申し訳ないですが、ネット上で流通している大半の情報よりは、遥かに確認をして、情報は掲載しています。これは、名誉毀損などの裁判経験もある僕からすると、訴えられても負けないような事実関係の確認をすることは、大変に重要なことです。そうしたことは、長年続けていましたし、この3.11以後も、そのスタンスは大きくは変りません。ネット上での個人発信で、尚且つ緊急対応が続いてる感覚の中で、出すべき情報を優先して発信しているだけです。
 伝聞を垂れ流すだけで、二年以上も続きません。こんなことは、少し頭を働かせれば、分かります。
 こうした情報の精査などについて、僕の方法がおかしいときちんとした形での問い合わせもほぼありません。匿名のネットでの中傷か、こうした活動などの何かの事象で、僕を逆恨みして攻撃をするような壊れた人が、意味不明の話で中傷していること。他には、中傷している側の勝手な利害関係で中傷しているケースです。マルチ商法などを薦めたい方によく見られます。被曝を、商品販売としておこなう方が多い現実は、僕には意味不明の状態です。愚かな人は、例えば、医師であってもそういう人さえいます。医は仁術なのに。

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橋下市長リコール問題などにも言及します。皆さんの意見も伺います。

【6/8(土)木下黄太講演 IN 大阪】   

 「大阪ガレキ問題から考える放射能汚染」

 橋下市政で揺れ動く大阪市で、開催します、木下黄太講演会。 

大阪市が4人の逮捕者を出しながら、市民の強い反対の中、強硬に推し進めた被災地瓦礫の受け入れ。只今、焼却が小休止しています。 中国から飛来する黄砂やPM2・5の数値の悪化の報道の中、大阪の大気汚染の実態は、ほんとうのところどうだったのか?鼻血、ぜんそくの悪化、呼吸困難、皮膚病の悪化など、健康被害についてのレポートもあります。
がれきの焼却による、水や農産物の放射能の汚染は、どこまで広がるのでしょうか?そのリスクは? 

 

5/25~6/13まで、ガレキ焼却がストップしている期間なので、大阪開催に踏み切りました。  

日時:2013年6月8日(土)13:15開場 13:30開演 16:00 終了予定   

会場:天王寺区民センター ホール   

申込詳細はこちらへ⇒http://kokucheese.com/event/index/91250/

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「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響でさらに蓄積します。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は深刻です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命と健康が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」  

  健康被害相談などもまずはメールでお話し下さい。⇒ 

 nagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

 講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。 

 事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

 

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