「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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橋下大阪市長の弁護士懲戒請求提出報告。福島から聞こえる40歳前後の急な記憶低下や糖尿病悪化。

2013-05-30 07:45:45 | 福島第一原発と放射能

 橋下市長に対しての弁護士としての懲戒請求が、きのう、まず第一弾の提出がありました。ここ数日でスタートした話なのですが、思ったよりも反響が大きく、現地では動きも活発になっています。きのう、弁護士グループの懲戒請求の提出に僕たちのグループのメンバーも立ち会っていましたので、その報告です。

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きのうの午後、請求代表者の弁護士さんたちといっしょに、大阪弁護士会に懲戒請求を提出してきました。

先週金曜日の午後に懲戒請求を出すことを決めてから、わずか4日間で700数十名の方々が懲戒請求人として署名されました。

この種の署名としては、過去にない驚異的なスピードと人数とのことです。男女比は凡そ50:50でした(正確には、男性の方が若干多い)。
弁護士会館の提出窓口にも、「今からでも署名できますか、署名用紙をください」と云う方々が多数つめかけられました。
中には、懲戒請求人になりたいのだが署名簿が上手くダウンロードできなかったので、ここへ来れば何とかなるだろうと思って、そのためだけにわざわざ東京から来られたという方もいらっしゃいました。
 
 引き続き第2段、第3段・・・の請求人名簿を追加で出すことをその場で決めました(記者会見でも発表しました)。
Facebookには、請求人の名簿(署名)は29日までに必着とされていますが、今からでもいっこうにかまいません、
リコールとちがって懲戒請求は全国規模の展開ができますので、1万、10万人の署名を集めることも十分可能だと思いますので、本件拡散をお願いします。

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 橋下氏の弁護士としての懲戒請求の署名は、全国から提出できます。この報告の通り、動きが大阪で現実に始まったことがよくわかります。僕たちのグループとしては、大阪で不必要なガレキ焼却を推し進める橋下市長という存在は許容できないという感覚は、ずっと継続しています。おそらくいろんな問題で、その様相はさらにはっきりしていることになります。これは、始まりにすぎませんが、今までの状況の中ではいろんな形での突破口になり得る話だと認識しています。認識が一緒の、大阪の皆さん、関西の皆さん、全国の皆さんは、まずご賛同をお願いします。これはスタートポイントですから。
 
 
懲戒請求書本文

送付先⇒「〒530-0047 大阪市北区西天満6-7-4 大阪弁護士ビル6F603

弁護士法人 大手前ノーベル法律事務所大阪事務所」

 報道によると、大阪市議会も本日、橋下市長に対する問責決議案を可決する見通しの様です。今回は、情勢判断した公明も賛成の模様。大阪市議会で市長への問責決議案が可決は史上初だそうです。流れは一直線に始まっています。

 
 こういった流れを受けて、大阪での僕の講演でも、この弁護士グループのどなたかもゲストで来ていただこうと計画しています。
橋下市長リコール問題などにも言及します。皆さんの意見も伺います。

【6/8(土)木下黄太講演 IN 大阪】   

 「大阪ガレキ問題から考える放射能汚染」

 橋下市政で揺れ動く大阪市で、開催します、木下黄太講演会。 

大阪市が4人の逮捕者を出しながら、市民の強い反対の中、強硬に推し進めた被災地瓦礫の受け入れ。只今、焼却が小休止しています。 中国から飛来する黄砂やPM2・5の数値の悪化の報道の中、大阪の大気汚染の実態は、ほんとうのところどうだったのか?鼻血、ぜんそくの悪化、呼吸困難、皮膚病の悪化など、健康被害についてのレポートもあります。
がれきの焼却による、水や農産物の放射能の汚染は、どこまで広がるのでしょうか?そのリスクは? 

 

5/25~6/13まで、ガレキ焼却がストップしている期間なので、大阪開催に踏み切りました。  

日時:2013年6月8日(土)13:15開場 13:30開演 16:00 終了予定   

会場:天王寺区民センター ホール   

申込詳細はこちらへ⇒http://kokucheese.com/event/index/91250/

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 さて、福島から北海道に避難している方から、40歳前後の年代の方におきている急な記憶力の低下や、糖尿病の急速な悪化等についての報告です。この人も福島に戻ると、体調不良や気力がなえる、記憶力の低下が続くということです。

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 福島の友人からのメールを転載します。「私のまわりでは放射能の知識がない人から こんな声が上がっていますAさん『ものが覚えられない、物忘れする』Bさん『糖尿病の悪化、歯がぬけた』二人とも私より年下です。」 :電話で詳細を尋ねたら。両名とも40歳前後。

 記憶力の低下→福島市農業、39か40歳。自給自足で気にしないで野菜を食べる。本人は「ハウス栽培で外気に触れない?」と信じている。雨水をハウスの栽培に使っている。これが大きな原因と思われる。震災前は病気はなかったようだ。

 もう一人は、会津若松市の隣にある喜多方市の運送業者。この人も30の後半~40歳。 会津=中通りを行き来している。震災前は病気なし。福島市に仕事でくると気にしないで産地を気にしないでバクバク食べていた。特に肉が好き。糖尿病が悪化で、歯が抜けた。

 私は、3月に引越しで2回福島に戻ったら、ずっと調子の悪かった喉が悪化しました。もう1年以上痰を出しやすく薬は手放せません。その他、胃潰瘍(経過良好)、手・腕のシビレ、記憶障害(物忘れ)、突然激しく気力が萎える、倦怠感等『避難の疲れとストレス』では説明がつかない症状で体調は悪い。

左腕・指は年初の交通事故の影響のせいかもしれませんが、握力は最低12kgまで落ちました。現在リハビリ中です。全て治りが遅いっですね。 

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 糖尿病は、チェルノブイリ事故の後、子ども達の間に急激に増加した病気の一つです。新生児でも糖尿病を発症するケースもありました。膵臓の機能が壊されることで、糖尿病は発症しますが、この膵臓の機能破壊に、放射性物質による被曝が関与しているという疑いはずっと持たれています。従来から、そうした因子のある人にとっては、さらに厳しい結果が想定される可能性があります。

 また、「物が覚えられない」というのは、被曝的な状態で、よく聞く話です。意識がボーっとするのは、中枢神経のトラブルも想定されますし、それだけでなく、ホルモンバランスの異常からこうしたことがおきている場合も想定されます。いずれにしても、こうした状態が一般化してくる可能性も想定の範囲内であるのかもしれませんが。

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 「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響でさらに蓄積します。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は深刻です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命と健康が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」  

  健康被害相談などもまずはメールでお話し下さい。⇒ 

 nagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

 講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。 

 事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

 

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ブログ記事にコメントしたい方は、メールタイトルは統一して⇒「ブログのコメント」

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僕の方でこうしたコメントのうちで、僕が意味のあると判断したものだけ、1と2のみを明記し、ブログ記事の一番後ろに加えてゆきます。コメントの掲載されるのがどの記事なのかに関しては、僕の都合になります。

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1 なおんぼ

 

 2 

 

本日のモーニングバード「そもそも総研」の玉川氏の取材で、フクシマのヤマトシジミ(蝶)とアブラムシで奇形が多発していると報告されました。 

 

ヤマトシジミについての学会発表はネットなどにも流れていたと思いますが、2世代目のほうが奇形が多くなる。

 

フクシマで採取したヤマトシジミにフクシマのエサで育てたものと、ほかの地域のエサで育てたものとでは明らかな差が出る。

 

 アブラムシは今の所2世代目への遺伝的影響は見られないが、遺伝子の変異は起こっている。

 

30年間研究した中で、見たことがない奇形、世界的にも例がない奇形が多発している。

 

 本来昆虫は放射能にたいする耐性が強いとされてきたが、フクシマでは多くの奇形が現れている。

 

 研究者曰く、低線量といわれるフクシマでこれほど大きな影響が出ているのは、自然環境のなかでの

 

放射性物質をとりこんでいたり、そうしたエサを食べている影響が強いと思われるため。つまり人間でいう内部被曝の影響が強いと考えているそうです。

 

 研究者の嘆きとして、こうした放射能の生態学的研究は必須と思われるのに、今の所、国内には上記2名しか取り組んでいる研究者がいないとのこと。

 

 自己規制なのか、ためらいのようなものがある。と言っていました。

 

医者やマスコミと同じ仕組みですね。 

 

実際、沖縄大学でヤマトシジミの研究をしている学者は、ゲノム解析をして、こうした遺伝的変異が

 

遺伝子の損傷を伴うものなのか研究したいのに、研究費が足りなくてゲノム解析にはお金がかかるのでできないそうです。

 

 沖縄大学では寄付募集中だそうです。

 

 昆虫の研究結果からも、食べ物・水・空気・土壌から放射性物質を日々取り込んでいることが、決定的な

 

影響を与えることは明白。東京圏の吸気と水、避けようがないだけにかなり危ないと思います。

 

つまり、移住のススメしかない。 

 

昆虫の奇形という明らかな研究結果だと、人間みたいに体調不良は気のせいとか、

 

前から病気を持っていたからとか気休めの言い逃れができませんね。

 

 今の日本という国が行っている政策が、原発事故をより一層、その被害を増大させているのがわかります。

 

 将来の2世代3世代目の健康被害への補償への、科学的資料・証拠としても生態学的研究が役に立つと思います。

 

 番組では「昆虫の研究結果から、ただちには、人間に同じ影響がでると言えない」としてました。まさに「ただちには」ですから!