「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「最後は金目」汚染土中間処理施設の調整を口走る石原環境相。福島の甲状腺ガン症例は多いとIPPNWの分析。

2014-06-17 01:47:30 | 福島第一原発と放射能

 

金曜配信済みのメールマガジン第19号

【 双子の赤ちゃんの一人を無脳症で死産していた福島の若い母、3年が過ぎた告白 】
【 東京の医師たちに書き残したこと、三田医師「私が東京を去った訳」】

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 石原伸晃環境相は原発事故除染の汚染土中間貯蔵施設建設について「最後は金目でしょ」と述べたそうです。福島の地元に対しての調整を金の問題と位置づけている。この国の為政者というのは、こうした感覚しかないのは、元々分かっていますが、こういう言説を平気で口走るのは、石原環境大臣が相当に頭が悪い証左です。頭が悪いから、普通はしゃべらないことを平気で口走ってしまうだけです。

 他の政治家や官僚も実は本音で思っていることを、頭の悪い政治家が、そのまま話してしまったのだということです。しかし、頭の悪い政治家も時には役に立ちます。こうした本音を政治家や官僚が考えている以外に、特に本音はないということがわかったということです。そういう意味では役に立ちます。なまじ賢い政治家より。

 しかし、環境大臣というのは、政治の世界でずっと軽量ポストでしたが、やっぱりそうなんだなあと、今回も確認できた気がします。このくらいの能力の人間が環境大臣であるのが日本の現実です。

 それは、残念ながら、日本国民のレベルの反映です。

さらにはこのブログ書き手である僕や、読者の皆さんのレベルの反映でもあります。

自民党を責めたら、万能的解決が果たせる問題ではありませんから。

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 今週土曜夜 6/21(土)夜

【三田医師&木下黄太トーク「被曝影響と放射能防御」IN京都】 
三田医師報告、トークセッションと質疑 
開場:18:00 開演:18:30~20:30 
場所:ひとまち交流館 定員:270席(固定席&椅子席) 
申込&詳細⇒
http://kokucheese.com/event/index/177741/

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 日曜朝 6/22(日)午前

【三田医師&木下黄太トーク「被曝影響と放射能防御」IN京都】 

三田医師報告、トークセッションと質疑 
開場:09:10 開演:09:40~11:40 
場所:ひとまち交流館 
定員:230席(固定席のみ) 
申込&詳細⇒
http://kokucheese.com/event/index/177500/

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IPPNW プレスリリース - 2014 年 6 月 6 日

IPPNW が UNSCEAR 報告書に関する詳細な分析を公表

(日本語訳: グローガー理恵)

これまで、福島県の 50 人の子供たちが甲状腺がん手術を受けた。これは福島県民健康管理の 2014 年5 月 19 日付の報告書に記載された情報である。細胞診の結果、さらに 39 人の子供たちにがんの疑いがあることが分かり、彼らはこれから手術を受けなければならない。今後さらに、がん症例数が上昇することが予測される。これまでのところ、被曝した子供たちの内、78%の検査結果が公表されたのみであり、一次集団検査で異常が検出された、およそ 400 人の子供たちの二次検査の結果は提出されていない。日本のがん罹患統計によると、これらの年齢グループに該当する集団における年間の甲状腺がんの通常発症率は 1 件以下となっている。

IPPNW の医師たちは、これらの検査結果を懸念している。IPPNW は、今日( 6 月 6 日)公表した詳細な論評の中で、国連放射線影響科学委員会 (UNSCEAR)の報告書が核大災害によってもたらされる健康被害を計画的且つ意図的に過小評価していると分析している。
IPPNW は、UNSCEAR 報告書に記載された日本国民の生涯積算線量の集団線量に基づけば、放射性降下物のため、これから何十年かの間に、放射線によって誘発された甲状腺がんの発症数がおよそ1,000 件、また、(放射線誘発の)その他のがんの発症数が 4,300 件から 16,800 件になることを推測している。

「UNSCEAR 報告書の批判的分析」のリーダー作成者であるアレックス・ローゼン博士は「予測の正確さは、どのような仮定とデータをベースにするかに係ってくる」ことを確認する。しかしながら、これら UNSCEAR による仮定とデータ は、計画的 且つ意図的な過小評価であると見なされなければならない。その理由として、IPPNW は次の 10 点を挙げている。:

1) UNSCEAR 報告書に記載されたソースターム*推定値は疑わしい
2) 内部被曝線量の算定に関して深刻な懸念を持つ
3) 信頼できる福島原発の作業員達の被曝線量の算定が存在しない
4) UNSCEAR 報告書は動物-植物界における放射線影響を無視している
5) 胎芽/胎児は特に放射線感受性が高いことが考慮されていない
6) UNSCEAR は非がん疾病および遺伝的影響を無視している
7) 放射性降下物と自然放射線との比較は容認できない
8) UNSCEAR によるデータ解釈は疑わしい
9) 政府によってとられた防護措置が誤って伝えられている
10) 集団線量の推定からの結論が提示されていない

UNSCEAR によれば、「一般公衆や殆どの福島現場作業員における健康被害が、福島第一原発事故による放射線被曝に起因するようなことは、ありそうにない」という。これに対してローゼン博士は述べる:『もちろん、各々のがん症例を、ある特定の誘因に帰させるということは不可能です。何故なら、
「がん」という病気は、その出所の表示を掲げていないからです。しかし、これまでに見つかった甲状腺がん症例数だけでも既に、予想されていなかったほどに高いのです。原子力大惨事によって何万もの家庭へ過酷な影響結果が及んでいることを、単なる統計上だけの問題として限定することは不適
切であり、被災した多くの人たち、それぞれ一人一人の運命を黙殺していることです。』


*ソースターム (Source Term): 炉心損傷事故時、燃料は溶解し核分裂生成物が炉心から放出され、一
定の漏れ率で環境へ放される。環境への影響を評価するには、核分裂生成物の種類、化学形、放出量
を明らかにする必要があり、これらを総称してソースタームと呼ぶ。
http://www.remnet.jp/lecture/words2003/03118.html

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 二年ぶりに、広島で講演をおこないます。楽しみにしています。

 【7/12(土) 木下黄太 講演 IN 広島 2014 】

 13:00~15:00 (開場12:30)

開催場所 ユーストピア中央(中央勤労青少年ホーム)4階ホール
広島市中区八丁堀3ー2 市電「八丁堀」下車 徒歩5分

 申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/185220/

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福岡で7/13(日)に下記のイベントも開催。

午前と夜、2回開催。2回とも、福岡市立中央市民センター(福岡市中央区赤坂2丁目5-8)での開催です。地下鉄赤坂駅2番出口より徒歩5分。 午前50人、夜は70人での開催です。

 

【午前の部】開場9:15・開演9:45

申込&詳細⇒木下黄太・福岡ミーティング『福岡から発信できること』午前の部

【夜の部】開場18:15・開演18:45

申込&詳細⇒木下黄太・福岡ミーティング『福岡から発信できること』夜の部

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 「事実を確認しましょう」というHNで「那須町のHPで事実とを確認してみろ お前は『ジャーナリスト』のくせに、裏を取らないで文章を書くのか、このクズ」というコメントが来ました。

栃木県那須町、甲状腺検査受診の子供が20人だけとの低い意識、うち精密検査1人と経過観察8人という異様。

という僕のブログ記事に関してのコメントです。

 

 僕は那須町のHPは最初から確認しています。HPでは甲状腺エコー検査 については、(平成24年1月28日から)と出ている数が明記されています。つまり2012年1月からおそらく現在までです。まる二年半が経過した数字です。それの総数の数字です。541件。

 

それで、2013年4月以降の数字は激減しているのは間違いありません。
下野新聞の報道の数字では、甲状腺は20件しか検査していませんから。

 

2012年1月から2013年3月までには、500件(複数回の人もいるでしょう)甲状腺検査を受けていても、2013年4月以降は20件しか受けていないのが那須町の実態です。

 

那須町の放射能による健康被害に関して、住民意識が、相当に低いことは間違いありません。

 

そして、町役場が、総数で大雑把に書いているホームページの数を見て、いつの時期からの内容かも確認せずに、こういう嫌がらせコメントをおこなう馬鹿がいます。

 

ネットのこういう馬鹿は社会的に存在する価値が全くありません。

最低限の事実関係位、確かめてから嫌がらせをしなさい。

あまりにもネットのレベルの低さにうんざりします。