俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

日本版ニューディール政策

2008-07-25 18:24:17 | Weblog
 「日本版ニューディール政策」が実施された記録などどこにもない。しかし太平洋戦争敗戦時に巷に溢れていた失業者を公務員として吸収したことは記録に残っている。
 当時の公務員の給料は安いが仕事は途方も無く楽だった。その後、公務員の給料は民間並みを目指して引き上げられ、バブル崩壊後、民間の給料が引き下げられると公務員の給料は民間を上回った。
 こういった歴史があるから非常識な高給取りの公務員が存在する。大阪府の橋下知事は職員の給料を見直そうとしているがそれは当然のことだ。もし現在の大阪府職員の給与が公開されたら大騒動になるだろう。
 公務員の不祥事が職場ぐるみで行われることがある。社会保険庁だけではなく京都市清掃局などでも問題が頻発した。こういう社会不適格者を雇用することも「官」の仕事かも知れない。もし「官」が雇用しなかったら暴力団員になってもっと悪いことをしているかも知れない。

省益と公益

2008-07-25 18:13:43 | Weblog
 役所の無駄遣いはいくら非難されても改善されない。その最大の原因は収入と支出が分離していることに依る。
 役所にとって予算を「ぶんどること」と「使い切る」ことは「善」だ。多くの金を使うことによって彼らの会社(官公庁の隠語)は繁栄する。
 金を使うことによって彼らの権力は強化される。省庁間の競争でも有利になるし下請け企業に対する発言権も増す。下請け企業が増えれば天下り先も増える。金を使えば使うほど「大企業」になれる。
 売上高だけ大きくて収益のあがらない企業は民間ではあり得ない。そんな企業は即刻淘汰されてしまう。
 民間企業も個人もお役所のように大盤振る舞いを続けていれば資金が底を突いて倒産や破産を招くので、収入に見合った支出しかできない。役所には収支という視点が無いから支出することばかり考える。
 不足した資金は国債としてツケ回しされるから使った者勝ちだ。放漫経営の企業やローン破産者と全く同じ体質だ。
 総てに適応することは無理でも事業ごとの収支や経費削減を考える必要がある。そうすれば少なくとも市バスの運転手や清掃職員に1,000万円の給料を支払うことは無くなるだろう。

原産国偽装

2008-07-25 17:59:33 | Weblog
 原産国偽装は純然たる国内問題であって決して国際問題ではない。
 中国産の鰻の偽装に関して中国は何も関与していない。中国は「中国産」として輸出している。当たり前だ。中国が「日本産」製品を輸出できる筈が無い。
 産地を偽装するのは日本の業者だ。100%日本人による犯罪だ。「国産」と偽装された製品はむしろ高品質であることの証明と言えよう。国産と殆ど変わらないからこそ偽装対象に選ばれる。例えばヨーロッパ産のリンゴを「国産」と偽装することは不可能だ。ヨーロッパ産のリンゴは不恰好で国産との差は一目瞭然だ。

騒ぎ過ぎ

2008-07-25 17:51:50 | Weblog
 最近、無差別殺人が相次いでいるのはマスコミが騒ぎ過ぎることが最大の原因だ。マスコミが騒ぐから思考能力を欠いた馬鹿が模倣行為をする。
 無名の男がある日突然(ダーティ)ヒーローになる。自己顕示欲の強い者なら無視されるよりは非難される状態のほうが好ましい。無名の男が一躍有名人になれる。
 暴れたあとで「誰でも良いから殺したかった」とコメントしさえすれば個人問題ではなく社会問題に格上げされる。こんなマスコミの姿勢が模倣犯を生む。
 マスコミ情報に流される人間は決して少なくない。若年者の自殺報道が自殺を助長するように通り魔報道は通り魔を生む。
 社会問題として犯人の心の闇に迫るような報道姿勢が次の通り魔を生む。「また模倣犯が現れました」と徹底的に馬鹿にすることが、プライドだけが高い者によるこんな馬鹿げた犯罪を抑止するための最善策だろう。