私は「手のひらを太陽に」という歌が嫌いだ。楽天的で脳天気な子供騙しの歌詞だと思っている。明るく健全で、しかも何も考えない人に好かれそうな歌だ。この歌を知らない人もいるだろうからこの歌詞を掲載する。
* *
僕等はみんな生きている 生きているから歌うんだ
僕等はみんな生きている 生きているから悲しいんだ
手のひらを太陽に透かしてみれば 真っ赤に流れる僕の血潮
ミミズだってオケラだってアメンボだって みんなみんな生きているんだ 友達なんだ
* *
この歌の最後のフレーズが許せない。「ミミズだってオケラだってアメンボだって」のところを「ゲジゲジだってムカデだってゴキブリだって」に変えたらどう感じるだろうか。とても「友達」とは思えないだろう。
もっと極端に「ペストだってコレラだって水虫だって」と変えたらどうだろうか。ウィルスも細菌も生きている。そんなものと「友達」になどなれるものだろうか。
あるいは犯罪の被害者の遺族なら加害者が「生きている」ということ怒りを感じるだろう。「生きている」ことだけを共通項にして「友達」になれる訳が無い。
この歌詞には胡散臭さを感じる。それは「世界は一家 人類は兄弟」とか「世界人類が平和でありますように」といったお題目を見たときに感じるのと同じものだ。
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僕等はみんな生きている 生きているから歌うんだ
僕等はみんな生きている 生きているから悲しいんだ
手のひらを太陽に透かしてみれば 真っ赤に流れる僕の血潮
ミミズだってオケラだってアメンボだって みんなみんな生きているんだ 友達なんだ
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この歌の最後のフレーズが許せない。「ミミズだってオケラだってアメンボだって」のところを「ゲジゲジだってムカデだってゴキブリだって」に変えたらどう感じるだろうか。とても「友達」とは思えないだろう。
もっと極端に「ペストだってコレラだって水虫だって」と変えたらどうだろうか。ウィルスも細菌も生きている。そんなものと「友達」になどなれるものだろうか。
あるいは犯罪の被害者の遺族なら加害者が「生きている」ということ怒りを感じるだろう。「生きている」ことだけを共通項にして「友達」になれる訳が無い。
この歌詞には胡散臭さを感じる。それは「世界は一家 人類は兄弟」とか「世界人類が平和でありますように」といったお題目を見たときに感じるのと同じものだ。