海水の塩分濃度はもっと低かったのではないだろうか。
陸生動物は海から陸に上がったのだから体液は海水に近い筈だ。それにも関わらず生理食塩水の濃度からも分かるとおり随分懸け離れている。
鮭や鰻のような例外はあるが海水と淡水を自由に行き来できる魚は少ない。スズキがブラックバスになったように淡水魚が総て海水魚から進化したことを考えればこれは奇妙なことだ。長江(揚子江)の川イルカやメコン川の川エイは海に戻れない体質になってしまっている。勿論殆んどの淡水魚は海水では生きられない。
海水魚が淡水魚に進化するためには淡水への遡上が容易でなければならない。遡上が困難なら淡水に適応できる魚が出現する可能性は殆んど無くなってしまう。
河口近くには多くの海水魚が集まる。その理由は陸の栄養分が流れ込むからだと思っていたが、汽水域のほうが塩分濃度が低いので居心地が良いからなのではないだろうか。
温泉の水でトラフグを養殖している施設がある。海水よりも塩分が少ないそうだがかえって成長が早いとのことだ。少なくともトラフグにとっては塩分が海水よりも少ないほうが快適なのだろう。
海水が濃くなったのは濃縮されたからだろう。地球はもっと暖かくて南極や北極の氷は今よりもずっと少なく水位はもっと高かったのだろう。生命を育んだ海は今よりも塩分濃度が低かっただろう。現在の海水は海中に住む生物にとって必ずしも快適な環境ではなく、汚染された大気のようなものなのかも知れない。
陸生動物は海から陸に上がったのだから体液は海水に近い筈だ。それにも関わらず生理食塩水の濃度からも分かるとおり随分懸け離れている。
鮭や鰻のような例外はあるが海水と淡水を自由に行き来できる魚は少ない。スズキがブラックバスになったように淡水魚が総て海水魚から進化したことを考えればこれは奇妙なことだ。長江(揚子江)の川イルカやメコン川の川エイは海に戻れない体質になってしまっている。勿論殆んどの淡水魚は海水では生きられない。
海水魚が淡水魚に進化するためには淡水への遡上が容易でなければならない。遡上が困難なら淡水に適応できる魚が出現する可能性は殆んど無くなってしまう。
河口近くには多くの海水魚が集まる。その理由は陸の栄養分が流れ込むからだと思っていたが、汽水域のほうが塩分濃度が低いので居心地が良いからなのではないだろうか。
温泉の水でトラフグを養殖している施設がある。海水よりも塩分が少ないそうだがかえって成長が早いとのことだ。少なくともトラフグにとっては塩分が海水よりも少ないほうが快適なのだろう。
海水が濃くなったのは濃縮されたからだろう。地球はもっと暖かくて南極や北極の氷は今よりもずっと少なく水位はもっと高かったのだろう。生命を育んだ海は今よりも塩分濃度が低かっただろう。現在の海水は海中に住む生物にとって必ずしも快適な環境ではなく、汚染された大気のようなものなのかも知れない。