俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

事実と虚構

2009-04-13 14:23:39 | Weblog
 変な言い方だが私は「肉体は俗界に、魂は聖界に」という立場を貫きたいと考えている。
 肉体は現世に置くしかない。そしてその現世は決して高尚な世界ではない。多分社会を動かす最も重要な要素は「金と女と権力」だろう。しかし「こんな社会は間違っている」とダダをこねても仕方が無い。なぜ「金と女と権力」が社会を動かすのかということを冷静に分析したいと考えている。
 物理学が事実に基づいて理論を作るように哲学(思想)も事実に基づいて築かれるべきものだ。「事実」は善でも悪でもないし、勿論、美でも醜でもない。善悪美醜以前のもの、あるいは善悪美醜の大元となるものだ。事実を否定して虚構の中で砂上の楼閣を築くことは詩人に任せておけば良い。私は宙に浮いた幻の花ではなく、汚れた沼に咲く蓮の花を目指したい。

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