俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

ヤツアタリ

2008-06-16 11:37:39 | Weblog
 ヤツアタリは私にとっては不可解な行為だ。
 小学生の頃、ヤツアタリをして壁を殴ったことがある。自分の手が痛いだけだった。もし他人や動物に危害を与えていたら、自分の痛みだけではなく危害についての後悔が加わって一層不愉快になっていただろう。
 虫の居所が悪くて些細なことに怒ったこともある。しかしこれはヤツアタリではない。関係ない者を攻撃するのがヤツアタリだ。
 なぜヤツアタリで気が晴れるのだろうか。「自己対他者」という単純な世界観を持たなければそんな奇妙な感情は生まれ得ない。
 仮に自己が1つであろうと他者は1つではない。自分対外部という世界観は乳幼児の知的レベルでしかない。社会に対する復讐という言葉は幼児性を意味する。

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