水と空気の美味い道志です。特に水(湧き水)は格別でポリタンに入れては持ち帰りミネラルウオーターとして使っています。この水で沸かすコーヒーは格別です。
道志の水は横浜市の水源になっていて手厚く保全されています。この度も「道志水源林フォトコンテスト」と題する画像募集企画がありました。8月31日までが締切日になっています。
応募するかを考えましたが、写真も下手だし気持ちも向きませんでした。それは流行りのインスタグラムでの紹介となっています。私はそんなに器用(デジタルに弱いものですから)ではありませんので出さないことにいたしました。もうデジタルの時代ですからインスタグラムを否定するわけではありません。
昔の趣味ですがスキューバーダイビングで水中写真を撮るのが好きでした。アナログのカメラをハウジング(カメラを入れる防水用の容器*ネクサス)にニコンのカメラ一眼レフをセットし、大きなフラッシュをカニの足のように取り付けて潜っていました。フィルムですので一般的には36枚撮りになります(上手くセットすれば38枚は撮れます)。水中ではフィルムの交換はできませんからね。水中はうねりもあり、息を止めて被写体に向けてパチリしていました。思うような写真はほとんど撮れません。デジタルカメラのように一回潜っても何百枚・何千枚も撮れるのが不思議な時代になったなと思うくらいです。
水中写真は画像も36枚の中から(2回潜れば72枚)選んで写真屋さんで焼いていただき作品として応募したこともあります。
さて、水源の写真を撮ろうと思って、道志川の支流の田代沢のさらに枝の水源に向かいました。近くに車を止めて急な斜面を登ります。ここは我が家の飲料用の水源にもなっていて、その場所はおそらく道志の先人が100年以上も前にワサビ田を築造した場所になっていたのでしょう。長い年月をかけて有効な湧き水を利用して何段も石積みをしてワサビ田にしたのでしょう。先人の知恵や努力が伺える場所です。
まさに、一滴の湧き水が道志川を作り?横浜市の水源にもなっているかと思います。この道志の水は赤道を越えても腐らないと有名になっています。何故だか分かりませんけど・・・。
ワサビ田付近が我が家の水源にもなっています。大事に取水しパイプで敷いて下流の部落で利用しています。年に何回かは利用している方々が集まって水源の清掃もいたします。
このワサビ田の石積みに一滴の湧き水が落ちいています。時期によって水量も異なりますが、保健所で水質検査していただき飲料用でも使えるとお済付きです。
石積みの隙間を流れ水滴が集まって水量も多くなっています。
一本の線となって流れ落ちる湧き水もやがては道志川(田代沢)に注がれます。
道志に住む先人から守られた来た湧き水の恩恵を受けている私たちです。
この石垣の下にはワサビ畑があります。昨年の豪雨災害の影響を受けて山崩れで(沢も崩れて)この場所も大被害にあいました。それでも地元の利用者は手を入れて泥だらけの石垣やワサ田を改修して、再び元に戻すような努力をしていました。
ワサビは壊滅的な被害は受けましたが、この水量によって飲料水としては復帰することが出来ました。橋〇さんや我が家の地主のヒロさんとワサビ田を愛好する方々の努力で復元しています。
おそらく、フォトコンではきれいな景色ですとかインスタ映えするような画像が応募されるかと思います。
私は自分の記憶として、また美味しい水が飲めることに感謝して、一滴の水を守っている人たち(のことを)考えながらパチリしていました。インスタ映えする画像はみなさんにお任せします。汗水流して水源(道志川)を守っている方々の努力に敬意を表したいと感じています。
道志川の水源になっている支流の沢でも、自然災害と戦いならがら恵まれた水源を守ってきているのでしょう。
道志川は清流のた各種の釣り場としても有名です。
夏には河原で家族などが過ごしています。
これらが、ゆわゆるインスタ映えする景色なんでしょう。
秋の道志川です。我が家へ入る新田代橋からパチリです。
紅葉を楽しんだり、的場の石や雄滝や雌滝も観光場所になっています。
この山道を利用していますが、途中に神奈川県道志ダムがあります。
道志の清流もやがては横浜市の水源になっている道志ダムに一度は溜められます。
道志村民憲章には「緑と清流と歴史の郷です・・・」とあります。そんな道志の水に恩恵を受けている私です。
私は道志川のインスタ映えする画像より、地元で長い間管理してきた一滴の水に思いが強く残りました。
住んでいる市(Mi市)でも、フォトコンがあり応募者が少なそうなので出してもらえないかと知り合いの担当者から依頼がありお出ししたところ金賞をいただいたこともあります。その時の賞金?(プリぺードカードだったかな)などは街づくりのためにと寄付させていただきました。
インスタグラムを得意とする方は、まだ間に合いますのでどうぞお出ししてみてください。
Hiro