混声合唱団「樹」の常任指揮者を退任してから間もなく半年になろうとしている。退任後も8月の「うたごえ全国大会」(Hitaru)、10月の「札幌市民合唱祭」(キタラ)で指揮をする機会があり、音響がよいと評判のホールで心地よい演奏ができてうれしかった。しかし、13年間の月2回通常練習に出かけるという習慣が無くなり、なんとなくケジメがつかない生活が続いている。ただ、毎月の町内会関連の行事とか外出の機会はあるのだが、長く続いた音楽(合唱)関係の行事で出かけるという習慣が無くなったことは格別である。
北海道合唱コンクール中学校・高等学校部門における自由曲の選曲について調べてみた。中・高あわせて89曲の自由曲が演奏された。そのうち日本人作曲家の曲が83曲、外国曲が6曲であった。やはり日本人作曲家の曲が圧倒的に多い傾向は変わっていない。登場した日本人作曲家の数は28名であったが、中でもT.N氏の22曲が最多であり、ほかにM.K氏の9曲、Y.M氏の7曲、K.M氏.H.C氏の5曲などがあった。個人的な感想としては、もうすこしポリフォニーなどを歌うところがあってもよいのでは?と感じた。
昨日、混声合唱団「樹」の事務局長N氏より嬉しい報告を受けた。
約3年間にわたって繰り広げられた新型コロナ感染の脅威から、少しづつ解放されつつあることを実感している。3年間ということは、今春卒業した中学生、高校生はマスクをしたままでの学校生活を送ったことになる。もしかして、今後、マスクを外した状態で街で出会っても同級生の顔が判別できない、なんてこともあるのではないかと余計な心配も浮かんでくる。
ところで、練習場閉鎖、コンサートホール閉鎖等々で自粛、自粛を余儀なくされてきた合唱界であるが、最近、ようやく正常化への動きが見えてきている。東京などではマスクなしのステージ演奏が普通のことになり、客席数の制限もなくなってきている。北海道の状況はまだ確かな情報を得ていないが、先般行われた札幌合唱連盟主催の「アンサンブルコンテスト」は、まだマスク着用の演奏であったとのこと、そろそろ開放してもよいのではないかと思うが、いかがなものか?ただ、演奏活動は明らかに以前に戻りつつあるようだ。長く休眠していた高年齢合唱団が活動を再開するとか、札幌市内の高等学校合唱団が定期演奏会を行う、といった明るいニュースが届き始めている。さて、5月28日(日)に第3回演奏会を予定している混声合唱団「樹」は、はたしてノーマスクでのステージが実現するか?常任指揮者として最後の演奏会は、是非、みんなの顔が見える状態で迎えたいと思っている。