今シリーズの締めくくりが「じゅうもんめコンサート」という超一流の女声合唱であった。そして、たくさん聞いた若い人の合唱を思い起こしてみると、あらためて合唱の素晴しさ、難しさ等々が浮かんでくる。まず思うのは、全てにおいて自然であること、必然性があることの大切さである。聞く人の心に素直に、違和感を与えることなく訴える合唱が感動を呼ぶ。したがって、表現に無理があったり、不自然さがあってはいけないし、指導者はこの原点を見失ってはいけない。などと書くと何を今更と思う人も多いであろうが、意外や意外、原点を見失ったかと思われる演奏に出くわすこともある。
「自然で無理の無い発声」は合唱(声楽)を少しでも知る人であれば、誰もが耳にしたことのある言葉であろう。しかし、このこと一つをとっても「言うは易く行うは難し」である。普段の発声練習をないがしろにして、それぞれが勝手気ままな声で歌う合唱に感動は生まれない、というよりも美しい合唱は生まれない、と言っては言い過ぎであろうか?豊かで美しいハーモニーを生み出す声を求めて、団員個々人が努力を重ねること。その方法を示唆し意欲を喚起するためにもボイストレーニングは重要である。~続く~
「自然で無理の無い発声」は合唱(声楽)を少しでも知る人であれば、誰もが耳にしたことのある言葉であろう。しかし、このこと一つをとっても「言うは易く行うは難し」である。普段の発声練習をないがしろにして、それぞれが勝手気ままな声で歌う合唱に感動は生まれない、というよりも美しい合唱は生まれない、と言っては言い過ぎであろうか?豊かで美しいハーモニーを生み出す声を求めて、団員個々人が努力を重ねること。その方法を示唆し意欲を喚起するためにもボイストレーニングは重要である。~続く~