仙台市出身、小田原市在住のM.N.君が、本日11時に我が家を出発して札幌へ向かった。もし可能であれば今日中に小樽まで走るらしい。その後函館まで走り、フェリーで青森に渡って青森在住の妹さんに会う予定とのこと。そして、仙台を経由して最終到達地である神奈川県小田原市を目指して、ひたすらペダルを踏み続けるようだ。
私と彼は、昨日2度目の出会いであった。1度目は今月6日早朝、場所はわが町内の春日公園であった。子どもたちの夏季休暇中、町内会の若手グループが主催するラジオ体操を春日公園で実施していた。私も参加していたので行ってみると、一人の若者がテントをたたんでいて、そばには自転車が1台あった。「ここで野宿したんですか?」と声を掛けると、「はいそうです。突然人が集まりだしたの驚いて起きました!」とのこと。「せっかくだから一緒にラジオ体操をしましょう。」と誘った。それが自転車で北海道一人旅中のN君との出会いであった。
その後、メールのやり取りで随時現在地等を知らせてくれていた。稚内の日本最北端地に着きました!今、興部にいます!ようやく斜里に着きましたが、道中の風雨は大変でした!知床へ行くので,熊よけの鈴を買いました!納沙布岬に来ました!等々、そして一昨日、「富良野に一泊し、明日札幌へ向かいます!」の連絡があり、「可能ならば明日の夕食を一緒しませんか?」と問いかけたところ、「えっ、本当ですか?それでは岩見沢に寄ります!」ということになり、再会となった。
富良野から8時ころに「これから出発します!」の連絡があり、「今、三段滝にいます!」が10時半ころ。そして、岩見沢に着いたのが14時30分頃、五月湯(銭湯)で身を清め、わが家へ自転車を置いて岩見沢名所の一つである「焼き鳥の三船」で約3時間歓談。帰途、ラーメンを食べようということになり、探せどもラーメン店は見当たらず。いつの間にか、市街地からラーメン店が撤退していることを嘆きつつ、しつこく歩き回っていると、「ラーメン」のネオンサインを見つけた。念願のラーメンを食べて無事に帰還。全室満員状態の我が家なので、「車庫で寝ます!」と言っていたのだが、妻が「狭いけれど居間で寝ては?」の提言があり、「とてもありがたいことです!」と喜んでくれて、8時間ほど熟睡して疲れを癒してくれた。
そして、今朝。「今日はゆっくり走って午後に札幌入りできれば良いので!」と、朝食後もゆっくり休んで、11時に我が家を出発した。私、妻、娘の3人で見送ったが、見えなくなるまで、何度も手を振ってペダルを踏むN君の無事を祈りつつ、不思議な彼との出会いに「人生って楽しいな!」を思っている。