自分の古希を機に立ち上げた混声合唱団「樹」は、私の合唱活動の集大成にしようと考えた。20代で学生合唱団の指揮者としてスタートし、歌い手としても歌ってきたが、教員になってからは徐々に指揮活動の方が主になってきた。指揮者としては、大半が高校生、大学生を対象にやって来た。散発的には静麗会、虹の会、コールアイリス、藤女子大学ウイスタリアコール、北大合唱団などの指揮も経験したが、常任としては、いわゆる一般合唱団の経験はしていなかった。そこで、「最後に一般合唱団を作り、残したい!」が動機であった。
2011年からスタートした混声合唱団「樹」(以後、「樹」と表記)であったが、はっきり言って数年間は、細々と、静かに、いつ掻き消えるか?という感じであったが、少人数ながら結束は固く、一度も崩壊の危機は感じていなかった。「とにかく、続けること。例えば、団員が一人二人になっても続ける覚悟!」を持ってやって来たので、時々、ボヤキはしたけれども、諦めることは無かった。
当初の予定では、創立5年後には自主公演を持とう!の思いはあったが、無理であった。結局、7年目にして第一回定期演奏会が実現した。そして、第二回目、創立10周年記念演奏会を、2020年5月31日(日)に予定していたのだが、新型コロナウイルス感染の影響が大きく、残念ながら延期になってしまった。今のところは、一年後の2021年5月下旬に延期することにしているが、果たしてどうなることか?コロナ禍の影響はすさまじく、全世界的な大問題となっている。文化面のみならず、全てのイヴェント等が自粛、中止、延期を余儀なくされていて、さらには、いつにれば、全面解決するのかが見えていない状況である。今は、早く活動を再開したい!が最大の願いである。