北海道農民管弦楽団の維持運営については、多くの人の力が結集されているであろうことは言を俟たない。しかし、今回は代表・指揮者とコンサートマスターの関係を知ることとなった。このお二人が車の両輪のごとくこの団をけん引してきたことと拝察している。
昨日、「北海道農民管弦楽団 創立25周年記念 定期演奏会」を聞いた。天候にも恵まれてキタラ大ホールには1,000人を超えるフアンが集まった。私も以前から注目し応援していた団体であるので大いに期待して足を運んだ。盛り沢山なプログラムを「よくぞ、ここまで仕上げたものだ!」と感じる熱演であった。中でも私が特筆したいのは、代表であり指揮者である牧野時夫氏のことである。彼とは数十年前から面識があり、彼の音楽活動はもとより「生き様に」共感し、ひそかに応援してきたのである。、ここに昨日配布された資料より彼の経歴を紹介し、あいさつ文の全文を掲載し彼の功績を讃えたい。
牧野時夫 MAKINO TOKIO
1962年大阪府生まれ。山梨県で少年時代を過ごす。4歳よりヴァイオリン、ピアノを習う。北海道大学農学部卒業、同大学院修士課程修了(果樹蔬菜園芸学)。北海道大学交響楽団、北海道交響楽団、山梨交響楽団でコンサートマスター、岡山交響楽団でアシスタント・コンサートマスターを務める。
本州のワイン会社にてブドウの栽培・育種の研究後、1992年余市町に有機農園「えこふぁーむ」を開設し、ブドウを中心に数百種類の果樹・野菜を無農薬栽培。1994年日本有機農業研究会の仲間と共に、北海道農民管弦楽団を設立、同代表・指揮者、作・編曲も行う。余市室内楽協会代表・コンサートマスター。また小樽室内管弦楽団との共演、学校や施設でのコンサート等、道内各地で年間30回ほどの演奏活動を行っている。北海道有機農業研究会、しりべしなんでも百姓くらぶ、日本グルントヴィ協会、宮沢賢治学会、各会員。
先般、「春の気配」などと書いたと思うが、この数日は完全なる冬真っ盛り状態である。連日真冬日が続いている。幸いにも出掛ける用件が無いので、冬ごもりの日々であるが明日(3日)はキタラでの演奏会がある。体調と気候を勘案して出かけるか否かを決めることにする。早く「春よ来い!」