奈良散策 第835弾
6月5日に大神神社のささゆり園にササユリを見に行きました。実は、5月24日にも行ったのですが、咲いていたのは1輪だけ。もうそろそろ咲いているかもと思って行ってみました。
車を駐車場に止めると、目の前に三輪山が見えます。いつもその姿を撮ってから行くことにしています。
途中で見たモンシロチョウです。
この間まで咲いていたフジにこんな豆がぶら下がっていました。
二の鳥居です。
そこにささゆり園の案内が出ていました。「まもなく見ごろを迎えます」とのこと。ちょっと期待が持てます。
二の鳥居から拝殿に向かう参道です。
この参道からささゆり園が見えます。ぽつぽつと咲いているようです。
拝殿の下にもささゆり園の案内板がありました。
この日は拝殿は空いていました。
これは「巳の神杉」。ここに三輪の大物主大神の化身である白蛇が棲むと言われています。それで、蛇の好きな卵が供えられています。
拝殿前にはこのほかにも大きな木が生えています。
拝殿からささゆり園の方に向かいました。
中に入ってみると、ササユリもちらほら咲いていました。見物客もちらほら。
ササユリは清楚でいいですね。
ささゆり園の中を歩いていたら、ヒメユリも咲いていました。環境省では絶滅危惧ⅠB類、奈良県でも絶滅寸前種に指定されている植物です。初めて見ました。ちょっと興奮です。
ササユリの花をいっぱい撮ってきました。
まだ、つぼみがあるので、これからも楽しめるでしょう。
最後にもう一度、ササユリの花です。
明日から率川神社で三枝祭が始まります。このお祭りでは神武天皇の皇后の媛蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)にササユリの花で飾られた「白貴」と「黒貴」という二種類の酒が奉納されます。前者は清酒、後者は濁酒とのことです[1]。また、このお祭りのためにササユリ数百本が用意されるとのことです[2]。
[1] 加藤百一、「酒神と神社(4)」、日本釀造協會雜誌 77, 26 (1982)。
[2] 奈良まほろばソムリエの会、「奈良再発見 ささゆり奉献神事 ―― 「ゆりまつり」を支える人々」、2014年6月14日掲載。
雑談)この間から作っていた「大和郡山の植物Ⅰ」がほぼ出来上がりました。今日は一番大変な索引づくりをしました。ブログに出してきた写真はデータベースに入っているので、これを分類順に並べて重複を避けてリストを作ります。冊子ではほぼこの順に植物を並べているので、リストと比較しながら索引を作ります。冊子はあと1週間ほどで完成すると思います。