奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

午後からの散歩 ハナハマセンブリ

2023-06-25 20:17:26 | 奈良散策
奈良散策 第843弾


家の近くにハナハマセンブリが群生していたので、午後から写真を撮りに行きました。



ハナハマセンブリは草地の道辺にいっぱい咲いていました。昨年も咲いていたのですが、こんなにはなかったと思います。





小さな花ですが、こうやって撮ると結構綺麗です。





ついでなので、接写をしてみました。「帰化&外来植物 950種」によると、ハナハマセンブリと似た種のベニバナセンブリは、花弁の形、中心部に白い部分が広がっているか、葉の形で見分けるそうです。写真の花は中心部に白い部分が広がっているので、ハナハマセンブリで間違いなさそうです。





そのすぐ近くに生えていたので、撮りました。小穂が細長い形なので、おそらく、以前、調べたことがあるコスズメガヤだろうと思います。



ついでなので、周辺を歩いてみました。これはタイワンタケクマバチ



それからコガネグモ





これはニホンカナヘビ







いろいろなものが雑然と植えられている畑の中で咲いていました。名前がわからないので、ちょっとグーグルレンズでカンニング。セイヨウノコギリソウのようです。ナデシコ科かなと思ったのですが、キク科でした。学名はAchillea millefolium。「日本帰化植物写真図鑑」にも載っていました。ヨーロッパ原産で、観賞用に導入されて全国に分布し、ハーブティーなどにも使われるとのことです。





これはカンパニュラと呼ばれている栽培種です。キキョウ科のホタルブクロ属 Campanulaです。



これはハラビロトンボ





最後は田んぼのカブトエビを撮ってみました。

ささゆり奉献神事2

2023-06-24 21:26:50 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第842弾


6月16日~18日に奈良市の率川神社で三枝祭が開かれました。このお祭りは大宝律令や養老令にも載っている古いお祭りです。16日は桜井市の大神神社から率川神社までささゆりを運び、御神前にささゆりを奉献するという神事が行われました。昨日は大神神社豊年講の人たちの手で運ばれたささゆりがJR奈良駅に到着して後、ささゆり奉献巡行の様子を書いたので、その続きです。



ささゆり奉献巡行は三条通りを進んだのですが、踊りながらでゆっくりなので、先に率川神社に行ってみることにしました。





裏側から率川神社に入ったのですが、内部はがらんとした様子です。



神主さんたちも準備中のようです。





拝殿前には椅子がたくさん並べられていました。



本殿の写真を撮っている方がおられたので、私も撮ってみることにしました。本殿は三棟あって、真ん中が神武天皇の皇后の媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)、左側に父神の狭井大神(さいのおおかみ)、右側には母神の玉櫛姫命(たまくしひめのみこと)が祀られています。祭壇は中央に置かれていました。





ご飯、魚、果物、野菜、お酒などが供えられています。



左側には「ささゆり奉仕団」と書かれた看板の後ろにササユリが飾られていました。最近、大神神社周辺ではササユリが減ってきたため、豊年講の人たちにより「ささゆり奉仕団」が結成され、ササユリの球根の保護育成を行っているそうです。



提灯にもササユリの絵が描かれていました。





こんな写真を撮っていたら、係の人から、暑いですから、中の椅子に座ってくださいと言われて、座ることにしました。しばらくすると、神主さんたちが入ってこられました。



初めは周りに誰もおられなかったのですが、ささゆり奉献巡行が近づいたからか、見物客が増えてきました。そのうち、ささゆり奉献巡行が入ってきました。いつもなら三条通りから近鉄奈良駅に行き、餅飯殿センター街を通ってから率川神社に着くはずだったのですが、今年は短縮して三条通りから直接に率川神社に着いたようです。





率川神社は急ににぎやかになってきました。







ササユリを運ぶ車もやってきました。







運ばれてきたササユリが神前に置かれました。





拝殿前は奉献巡行に参加された方でいっぱいになりました。



12時からささゆり奉献奉告祭が始まりました。





そして、巫女さんの舞がありました。





それが終わると、大和郡山大神講の代表の方による「ささゆり音頭」の奉納がありました。



ここから記念撮影などがあるというので、そろそろ引き上げることにしました。



たしか、摂社の率川阿波神社も明日17日にはご例祭があるというので、何か準備されているのかなと思って様子を見に行きました。途中に巡行で用いられた笠や三味線が置かれていました。



率川阿波神社は率川神社のすぐ隣にあります。率川阿波神社は大国主神の御子神である事代主神(恵比須さま)が祀られています。延喜式神明帳にも載っている古社で、711年藤原是公により勧請されたということです。はじめ別の場所にあったのですが、その後、衰微していったので、大正時代に率川神社境内に移され、摂社となったとのことです。



阿波社と書かれた灯篭です。







内部はいたって静かで、特にお祭りの準備はされていませんでした。この後、JR奈良駅まで行き、お昼を食べました。

ささゆり奉献神事

2023-06-23 20:55:01 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第841弾


6月16日~18日まで、奈良市にある率川神社で三枝祭(ゆりまつり)が開かれました。率川神社には神武天皇の皇后の媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)が祀られています。媛蹈鞴五十鈴媛は皇后になる前に大神神社の近くを流れる狭井川のほとりに住んでいて、その周りにはささゆりが咲き乱れていたという故事に基づくものです。

16日は桜井市にある大神神社から率川神社までささゆりを運ぶ奉献神事が開かれ、17日が三枝祭、そして、18日は後宴祭が開かれます。三枝祭は今年初めてだったので、16日と17日に行ってみることにしました。

まずは16日のささゆり奉献の見学です。ささゆり奉献は大神神社豊年講の人たちの手で行われます。まず、9時40分に大神神社で道中安全祈願祭が開かれ、そのあと、JR万葉まほろば線で三輪駅から奈良駅までささゆりが運ばれます。そして、JR奈良駅前で大和郡山大神講の人たちと合流して、11時半から率川神社までささゆり奉献巡行が行われることになっています。



JR奈良駅に到着するのは11時前後だと思って、10時半にJR奈良駅に行ってみました。駅前にはそれらしい格好の方もおられましたが、人はまばらでした。





ささゆりを運ぶのに使われる車が駅前に置かれていました。中には笠やササユリが入っています。





改札口の前で待っていたら、11時20分ちょっと前にささゆり奉献の一行が到着しました。



大神神社豊年講ののぼりです。



ささゆりはこんな格好で運ばれていました。そんなに数は多くないですね。



そのまま階段を下りて、駅前広場に到着しました。



駅前は「ささゆり音頭」を踊る大和郡山大神講の人たちでごった返していました。





運ばれてきたささゆりが駅前に置いてあった車に移されました。





そのまま「ささゆり音頭」を踊る人たちの真ん中に運ばれました。







その周りで「ささゆり音頭」が始まりました。笠の上に造花のササユリがつけられているので、華やかな感じがします。





そして、11時30分からささゆり奉献巡行が始まりました。



巡行は三条通りを進みます。



踊りながらなので結構大変かもしれません。



先ほど、駅前の車の上に置かれていたささゆりを持った若い女性の行列が通り過ぎました。この人たちは「厄年神役奉仕者」だそうです。厄年というのは役年の意味で、祭りの世話をする役目の人という意味のようです。





巡行はゆっくり進んでいたので、ちょっと先回りして率川神社の方に行ってみました。ここから先は次回に回します。

早朝の散歩 トンボが多い

2023-06-22 20:40:24 | 奈良散策
奈良散策 第840弾


6月20日早朝の散歩のときに撮った写真です。





田んぼに水が入り、小さなカブトエビが泳ぎ始めました。不思議と裏返って泳いでいます。



「猫広場」には黒猫が一匹だけいました。



これはバン



そして、これはキマダラカメムシ



そして、ハゴロモの仲間で、Pochazia shantungensis





ナンキンハゼのてっぺんでオオヨシキリが鳴いていました。





用水路ではオオカナダモが花をつけ始めました。



これはコフキトンボ



それから、ハグロトンボ





この2匹は両方ともアオモンイトトンボ。望遠系のコンデジにクローズアップレンズをつけて撮っているのですが、最近、やっとうまく撮れるようになりました。



そして、今年初めてのベニイトトンボ。昨年の初見日は6月25日でした。



最後はイシミカワの実でした。

早朝の散歩 佐保川土手

2023-06-21 20:46:58 | 奈良散策
奈良散策 第839弾


6月19日早朝の散歩は佐保川土手を歩くことにしました。





土手に着くと、カワウが羽を広げているところに出会えました。





対岸にこんな木が生えていました。おそらくニワウルシで、赤いのは実だと思います。



ウシガエルがダウンしているようです。



これはマルハキバガ科のスジモンキマルハキバガ



ヒメシャクはなかなか分からないのですが、これはウスキクロテンヒメシャクかな。



これはセグロアシナガバチかな。



そして、ミナミアオカメムシの5齢幼虫。





これはワルナスビ。この辺り、いっぱい生えています。









これはカワラマツバ





近くの電柱でホオジロが鳴いていました。



これはセイヨウヒキヨモギの花。



そして、モンキチョウ



ネムノキに花がいっぱいついていました。









写真をいっぱい撮りました。





ケリが十数羽集まっていました。今日は何かあるのかな。