奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

早朝の散歩 佐保川土手の植物と虫

2023-09-20 20:49:21 | 奈良散策
奈良散策 第926弾


9月15日早朝の散歩は佐保川土手にしました。



土手に着く前に道を這っているナメクジを見ました。何となく綺麗なナメクジですね。



こちらはいつも虫探しをするシロバナサクラタデ





そして、帰化植物のホソミキンガヤツリです。



これはキシュウスズメノヒエかな。





そして、今頃いっぱい生えているケイヌビエ



佐保川と平行に流れている蟹川沿いのところにヌルデがあるので行ってみました。







こんな花が咲いています。



ようやく佐保川土手に着きました。モンキチョウがいます。まだ7時前なので止まったままです。



これはたぶん、マメアサガオ



イトトンボがいたので、NIKON P950に焦点距離1mのクローズアップレンズをつけて撮りました。「日本のトンボ」を見ると、アオモンイトトンボの♀のようですね。









佐保川土手は帰化植物だらけです。これはアレチウリ





そして、これはオオブタクサ



ツチイナゴがいました。





ここから土手を離れて田んぼの間の道を歩きました。田んぼの隅にヒガンバナが咲いていました。やたら暑いけれどもう秋なのですね。





これはキバナコスモス





蟹川の土手にはヒガンバナがいっぱい出てきていました。まだつぼみが多いようです。



これはショウリョウバッタ





それから、チョウジタデ





休耕田にいっぱい生えているのはたぶん、イヌビエなのでしょう。

早朝の散歩 キノコ、帰化植物など

2023-09-19 20:00:05 | 奈良散策
奈良散策 第925弾


9月14日早朝の散歩のときに撮った写真の続きです。



いつもの散歩道を歩いていると、大きなキノコが生えていました。傘の直径が10 cm以上もあるような大きなキノコです。









近づいていろんな角度から撮ったのですが、キノコはよく分からないので、今回はGoogleレンズで調べてみました。Googleレンズではいくつかの候補が出てくるのですが、テングタケ科のササクレシロオニタケとか、オオシロカラカサタケとかが候補に出てきました。絵合わせで比較してみると、どうもオオシロカラカサタケによく似ているようです。これだとすると、Wikipedia[オオシロカラカサタケ]によると、強毒のキノコで、北米では最も誤食が多い毒キノコとして知られているそうです。



これはたぶん、クルマバザクロソウ



それから、ヒレタゴボウ



これはヤマトシジミ





キセキレイが電線に止まっていました。毛づくろいをしている最中だったので、ちょっと変な格好です。



これはマルバアメリカアサガオ





この植物が昨年からの宿題になっていました。今年はGoogleレンズがあるので調べてみたら、アメリカキンゴジカというアカネ科の植物がよく似ているようです。長田武正著の「日本帰化植物圖鑑」には、アメリカキンゴジカのほか、キンゴジカ、ハイキンゴジカ、ホソバキンゴジカの4種が載っています。ただ、写真の株は葉の基部が切形から円形なので、たぶん、アメリカキンゴジカでよいようです。キンゴジカは「金午時花」と書いて正午ごろに花が咲くようです。それで、今日、昼前に花を撮りに行きました。つぼみはあったのですが、まったく花が咲いていません。ネットで見ると、9時から10時頃に咲いてすぐにしぼむようです。もう一度、挑戦しないといけないですね。



これはガガイモの花。





それから、キバナコスモス





最後はヤブツルアズキの花でした。

早朝の散歩 ヤブツルアズキ、ウラナミシジミなど

2023-09-18 20:52:50 | 奈良散策
奈良散策 第924弾


9月14日早朝の散歩のときに撮った写真です。



まずはマンションの廊下にいたトノサマバッタです。



クリの実がだいぶ大きくなってきました。



休耕田に行くとウラナミシジミが何匹か飛び回っていました。止まったところをパチリ。



これはシオカラトンボです。





ヤブツルアズキがいっぱい咲いています。



ウラナミシジミはこの周りで飛び回っていました。



ニラの花です。



イネがだいぶ実ってきました。もうじき稲刈りですね。







葉の先端が凹んでいるので、イヌビユでしょうね。



これはタカサブロウ





それからチョウジタデ







「猫広場」に行くと茶猫がうろうろしていました。額のところの模様を見ると、この間とは違うかもしれません。私のリストだとたぶん、茶猫1号になります。



黒猫は塀の上にいました。



これはハグロトンボ



いつもの場所で黒三毛2号が寝ていました。まだ残りがあるのですが、枚数が多くなったので次回に回します。

「順慶まつり」に行ってみました

2023-09-17 20:59:56 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第923弾


9月10日、大和郡山市で「順慶まつり」が開かれました。大和郡山に引っ越してきてから行ったことがなかったので、今年が初めてです。「順慶まつり」は戦国武将だった筒井順慶を偲ぶお祭りで、今年で20回目になります。筒井順慶は織田信長から大和一国の守護を公認され、宿敵松永久秀を滅ぼして大和を統一しました。その後、筒井城から郡山城に移ったのですが、36歳の若さで病死してしまいます。郡山城にはその後、豊臣秀長が入城するのですが、大和郡山ではなぜか筒井順慶に対する思いが強く、こんなお祭りが毎年開かれています。



筒井城は近鉄の筒井駅のすぐ近くにある平城で、今は跡地だけが残っています。筒井駅は郡山駅の隣の駅なのですが、久しぶりに近鉄電車で行こうと思ったら、郡山駅で20分待ち、帰りも20分待ち。車で行くと5分くらいの距離なのですが、えらく時間がかかってしまいました。細い路地を通り過ぎると、筒井城址の石碑がありました。





駅で20分も待たされたおかげで、開会の合図になる鉄砲隊の発砲には間に合いませんでした。会場に着く寸前に2回、大きな音が聞こえました。





開会式であいさつをする大和郡山市長です。筒井順慶役なので、こんな鎧姿で登場されました。暑いさなかで、重くて暑くて大変だそうです。



挨拶が終わると武者行列の準備に入りました。





隊列が整ったところで、筒井順慶役の市長さんと左近、右近、家臣団が盃を飲み干した後、盃を割って出陣の勝鬨を上げます。







そして、行列が出始めました。暑さ厳しい時、武者姿での行列も大変です。





ということで、我々は先に引き上げることにしました。帰る途中で行列に出会いました。台に載っているのは順慶公の像です。

筒井順慶という武将はあまり知られていませんが、順慶にまつわる逸話として、「元の木阿弥」とか、「洞ヶ峠を決め込む」などの言葉はよく知られています。前者は父親の順昭の死を隠しておくため、琵琶法師木阿弥に替え玉を頼んだという逸話に基づいています。1年後に順昭の死を公にして、木阿弥は多額の恩賞をもらいもとの状態に戻ったというので「元の木阿弥」と呼ばれているとか。後者は明智光秀が洞ヶ峠で筒井順慶に応援を頼んだのですが、順慶が重臣との慎重な協議を重ねている間に羽柴秀吉軍により敗退してしまったという事実を、筒井順慶が出陣しながら、形勢を見て日和見をしていたと誤って伝えられたために生まれた言葉だということです。

「順慶まつり」はかなりローカルなお祭りなのですが、一度は見ておかないといけないなと思っていきました。昔は馬が出たりと本格的だったのですが、コロナで開催できなかった間に、祭りの担い手が少なくなってしまったようです。



ついでに撮ったギンヤンマの写真も載せておきます。

雑談1)この間から作っていた「大和郡山の植物Ⅲ」の編集がほぼ終わりました。これから写真の位置調整やコメントの見直しなどを行った後に製本に出す予定です。これで、鳥、動物、昆虫、植物Ⅰ、植物Ⅱ、植物Ⅲの計6冊と別冊の猫ができたことになります。

雑談2)この間から奈良市にある率川神社について調べていたのですが、漢文で書かれた古文書を読まないといけなくなってきたので、最近は頑張って読んでいます。今日は享保年間に無名園古道という人の書いた「率川御子守本縁」という文章を書き下し文に直す作業をしました。私にとってはかなり大変な作業なのですが、それでも漢文にはだいぶ慣れてきました。

東院庭園の植物と虫

2023-09-16 20:02:29 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第922弾


9月9日に平城宮跡の東の端にある「東院庭園」に行きました。そのときに撮った植物と虫の写真です。植物については、「平城宮跡資料館」のホームページによると、「出土した植物遺体などの発掘成果や文献資料をもとに、植裁樹種を選定し、古代庭園にふさわしい景観を復原」したとのことです。





最初は「東院庭園」に着く前に見つけたトベラです。実ができていました。



これは「東院庭園」の中の池にいたギンヤンマです。





これはシオカラトンボ





池の近くにあったシラハギです。



「植物検索ハンドブック」によると、ハギの見分け方は、花序が基部の3出葉より長いか短いか、萼は4裂か5裂か、萼裂片の先が円頭~鈍頭か、鋭先頭かを見ます。この写真から基部の3出葉よりは長いことは分かるのですが、萼裂片の写真がいまいちではっきりしません。長居植物園植物図鑑によると、シラハギは学名がLespedeza japonicaで、野生種であるビッチュウヤマハギの白花品種だと考えられているそうです。



これはツマグロヒョウモン





「植物検索ハンドブック」によると、花序が葉腋部より明らかに上につき、大きな鋸歯が葉先から2/3までの間に10数対あるとコムラサキというので、これはコムラサキだと思われます。ムラサキシキブは葉の縁全体に細鋸歯があり、花序は葉腋からでるとのことです。





最後はツツジ科のシャシャンボの実でした。