水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

推しが帝劇の0番に立ったら・・・別に死んだりしないけど(笑)

2023-04-22 | 鈴木拡樹

先日ミュージカル「SPY×FAMILY」兵庫公演が無事幕を下ろしました

次は5/3からの博多座公演になります。

 

まさか自分の推しが帝劇の0番に立つ日が来るとは思いませんでした

作品が漫画原作の2.5次元なので、「グランドミュージカル」と言っていいのかどうかわかりませんけど

間もなく建て替えになるので、帝劇に行く最後のチャンスでしたが、幸か不幸か芸文で上演されることが決まっていたので我慢しました

 

 

 

鈴木拡樹くんは2.5次元舞台を中心に様々な舞台で活躍していて、その再現力、演技力に定評があり、

原作ファンアニメファンから絶大な信頼を得ています。

ただ歌には苦手意識があって10年近く前になりますが、座談会ではっきりと「オファーがあれば歌いますが、苦手です」と言い切ってました

 

そんな拡樹くんがミュージカル「SPY×FAMILY」のロイド役と発表された時は、頭を抱えました

なんでストプレじゃなくてミュージカルなの?と。

他の劇場ならまだしもミュージカルの聖地と言ってもいい帝国劇場ですし、

歌ウマ至上主義のミュオタの方たちの手厳しさ辛辣さを知っていましたから

 

オファーの意図は大体わかります。

新しいファンを呼び込みたいのだろうと。

グランドミュージカルに限らず宝塚などでもしばしば問題になりますね。

同じ様なキャスト、そして客席に座るのもいつも同じような人たち、で回している

宝塚は数年で主要なキャストが入れ替わっていくので、それにつれて客席も多少は変わりますが、それでも。

 

経営者たちがそこに常に危機感を持っているのは、いつでもどのジャンルでも同じなのだろうなと思います。

何故なら人は皆老いるものだから、です。

演劇に限らず学問でもスポーツでも芸術など、どんなジャンルでも新規参入者がいなければそのジャンルは衰退していきます。

今の時代は少子化ですからなおのこと、パイの奪い合いになります

 

 

劇場に足を運ぶ、というのは未だにもの凄くハードルが高いんですよね

すべての人が演劇を身近なものに感じ、日常的に劇場に来る社会になってほしい、とは演劇関係者なら誰もが願うことでしょう。

拡樹くんも日頃からよくそう話しています。

 

でも娘が大学などの友人に宝塚が好き、という話をすると「お金持ちなのね」と言われることがあるそうです

いやいやウチはごく一般的な家庭、庶民です観劇の他はほぼ贅沢をしないですし、B席とか安い席で観ることも多いです

ただ日本全体が昔より貧乏になったので、相対的にいくらか余裕がある部類に入っているかもしれません

 

そして漠然と、一度は宝塚やグランドミュージカルを観てみたいという人は時々いますけど、

実際に自分で行動を起こす人は滅多にいないです

チケットは安くは無いですし、取り方もわからない人がほとんどなので。周りに詳しい人がいれば別ですが。

それにどのくらい本気で行ってみたいと言ってるか分からない、という問題もあったりします。社交辞令だったりしますからね

 

そんな中で所謂オタクと呼ばれる人たちのフットワークの軽さといったら

宝塚でもジャニーズでも2.5次元でもアイドルでも、劇場に足を運んだ経験のある人たちは

○○が☆☆で上演されると発表になった瞬間動き出しますから別界隈とはいえ経験は大事だなと思います。

 

大人気のミュージカルも昔は演劇界の中で下に見られていたと言います。今があるのは関係者の努力の賜物ですよね。

テニミュに始まる2.5次元舞台も、コスプレ舞台、ものまね舞台と揶揄されながら発展し、拡がってきました。

観客も若年層が多い。そこに目を付けない手はない、という話です

更に権利関係が難しくないので円盤化や配信もやりやすく、グッズも出しやすい。いわば宝の山ですよ

ここ数年で一気に大手が参入してきたのは、そういう理由なのだろうと思います。

コロナで大打撃を受けたからというのもあるでしょうが、多分その前から動き出していたんでしょうね。

 

 

「ミュージカルSPY×FAMILY」兵庫千秋楽を1階後方席で観ましたが、客席に入った瞬間目に入った光景に驚かされました。

客層がカオスでした 

宝塚でも新規客、男性客目当ての演目を上演することが度々ありますが、ここまでカオスなのは見たことがないです

男女を問わず明らかにオタクと呼ばれる人種が多かった漫画、アニメ、アイドル、2.5次元舞台、宝塚など。

そして小さい子どもを連れた客がかなり目立ちました。

客層はカオスでしたが、上演には何の問題もなく、携帯を鳴らすバカ者は一人もいなかったです

人気があったからか追加席が後で販売されて、4階席まで満員の客席は、それは壮観でした

 

終演後のtweetを追ってみましたが、初めましての人たちの興奮、楽しそうなtweetで溢れていました。

ミュージカルが初めて、劇場に来るのが初めて、という人も多かったようです

この人たちがどれだけ定着していくかはわかりませんが、関係者的には成功と言えるのではないでしょうか。

 

 

私自身はこのブログにも時々書いてますが、お芝居>歌、なんですよね。

宝塚ファン歴15年を超えましたが、歌が上手いというだけで好きになった人はいないです

好きなお芝居をする人が、たまたま歌ウマだったということは時々ありますが

とうこさん(安蘭けい)とか、だいもん(望海風斗)とか。

 

 

アーニャ役の子たちは当たり前ですが子どもなので大きくなります

劇中で「フェーズ2に入る」と、まあくん(朝夏まなと)シルヴィアが言ってましたし、

円盤販売のページに2023年キャスト、という表示があったので、意外と早く続編があるのではという気がします。

 

拡樹くんのロイドはほんっとうにカッコ良かったので次回作の出演があるなら観たいと思っています

ただ拡樹くんのお芝居が好きなので、正直少し複雑ではあるんですよね


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